戦前戦中戦後と生き抜いた氷川丸85年の一生を多くの人に伝えたいアニメーション映画「氷川丸ものがたり」上映会(高校生以下無料)を離島で開催したい戦前に誕生した豪華貨客船の中で世界で唯一現存する「氷川丸」は現在、横浜に係留中で、今年、国の重要文化財として指定されることが決まりました。 昭和5年、豪華貨客船「氷川丸」の処女航海の行き先はシアトルでした。太平洋戦争が始まり、昭和16年、海軍病院船となり、昭和20年には復員輸送船として多くの日本人を故国へ帰還させました。外交官、杉原千畝氏がビザを発給したユダヤ人を日本経由でアメリカまで乗せたこともありました。昭和22年には貨物船に。そしてまた昭和28年、貨客船としてシアトル航路に復活。 上映会事務局となっている出版社「かまくら春秋社」は『氷川丸ものがたり』(伊藤玄二郎 著)を出版し、その後、虫プロダクションとアニメ映画を製作しました。それは、海で囲まれ、海とともに歴史が作られ、海運に支えられている「日本」にあって、「海」に目がなかなか向かない現実、船員がどんどん減っている危機的状況をなんとかしたいという思いに支えられてのことです。 この映画の主人公、野球少年「次郎」は夢と希望の象徴だった豪華貨客船「氷川丸」の見習いコック(司厨員)として乗船し、修行に励みます。ところが戦争が始まり、「次郎」は徴兵され、南方へ。「氷川丸」とともに時代に翻弄されていきます。 時代背景は、史実に基づいていますので、戦争を体験したり、その体験を聞いて育った世代の方々が、この映画を一緒に観ることで、子や孫世代と今の日常の平穏無事な幸せを見つめあえる機会になると思います。 全国さまざまな会場で自主上映会を開催し、多くの親子、児童、学生たちに鑑賞してもらいたいと活動しています。氷川丸を通して「海」や「船」のことに目が向くきっかけになればと思います。◇なぜ「離島」なのか海、船がまさに生活の一部である「離島」での上映会を起案しました。「海」「船」が大切なことをリアルに教えてくれるのが「離島」の人々だからです。 単に上映会場を提供していただくだけではなく、島の皆さんと一緒に、島の観光はもちろん、海や船と暮らすライフスタイルなどのPRも兼ねて展開したいと思い、クラウドファンディングでの開催に挑戦することとなりました。その1回目に手を挙げてくれた島が「島根県隠岐郡海士町(あまちょう)」です。 日本海の島根半島沖合約60Kmに浮かぶ隠岐諸島の中の一つ中ノ島を「海士町」といい1島1町の島です。海士町はここです(ゼンリンサイトより)
会場予定の海士町中央公民館(隠岐開発総合センター)
(海士町観光協会FBより)
◇「島根県隠岐郡海士町(あまちょう)」との出会い6852島の「島」からなる島国・日本には、人が暮らしている島が約420島あります。その中で全国津々浦々までネットワークをもつ郵便局の知人にまず推薦された島が「隠岐郡海士町」でした。 山内道雄町長監修の本「未来を変えた島の学校」を読み、観光協会が都内に出店している「離島キッチン」を尋ねました。そして島がクラウドファンディングでの上映会を受け入れてもらえるだけのマンパワーと意欲、変革の実績があることを知り、協力をお願いしました。 「海士町」は平成大合併の際、国や県からのプレッシャーに抗い,合併せずに自主独立の路を歩むことを決めました。ところがその当時、町の高校には学生が90人余。このままでは統廃合され島から高校生が消えてしまう、高校の存続は、地域の存続に直結する!という考えにいたった町長は島外から人材を招き、改革に取り組みます。そして・・・島民が一体となってその努力は実るのです。 離島には離島の課題の取り組み方があるのかもしれません。でも、海士町の町長が述べているように「町づくりの原点は人づくり」。だとしたら、どの町にも共通していえることです。 ぜひ、上映会開催とともに「海士町」の魅力、町づくりにも目を向けていただきたい。 そして、他にもチャレンジしている離島はたくさんありますので、PRの一端として「ぜひ上映したい」という声をいただけることを期待します。◇氷川丸を通して「海」を、「海」を通して「平和」を考えるご存知でしょうか? 日本は輸出入品の99.7%を船が運んでいます。エネルギーは、ほぼ100%船が運んでいます。 「船」は日本にとって欠かせません。 日本全体で外交航路の船員が5万人を超えていた時代がありました。日本郵船だけでも4~5千人いました。それが今は600人。もちろん手作業で行っていたことが機械化され人手がいらなくなったという理由もありますが、船員を希望する日本人が減っているそうです。 なぜか・・・トラックや貨物列車、飛行機と違い、船は日常、目にすることがなく、教育の現場でもメディアの話題としても取り上げられることが少ないため、興味関心を持つきっかけがないからではないかといわれています。 映画を観て、豪華貨客船から、病院船、引き揚げ船、そしてまた豪華貨客船へと激動の時代を生きた「氷川丸」を通して、今ある「平和」を「海」から感じてもらいたい、と同時に「船」への関心ももってもらいたいのです。 実際、教材として全校生徒に鑑賞してもらったり、予定している学校もあります。戦後70年、戦争の語り部が減っていくなか、子どもにも戦争の現実を伝えるわかりやすいアニメでもあります。横浜の山下公園埠頭に現存する氷川丸
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目標は ¥1,000,000 に設定されています。
プロジェクトは 2016/05/25 に達成し、2016/06/29に募集を終了しました。
【特典1】サンクスレター+島の観光パンフレット
お届け・提供予定時期
サポーター数 8
【特典2】特典1+著者サイン入り原作本+ガイドブック2冊セット
お届け・提供予定時期
サポーター数 6
【特典3】特典1〜2+島の特産二品セット
お届け・提供予定時期
サポーター数 15
【特典4】特典1〜3+氷川丸グッズセット+上映会のチラシにお名前掲載!
お届け・提供予定時期
サポーター数 0
【特典5】特典1〜4+島の贅沢海産セット
お届け・提供予定時期
サポーター数 6
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