団地の商店街にシェア商店「富士見台トンネル」をつくろう!はじめまして!東京都国立市で設計事務所をしている能作淳平(のうさくじゅんぺい)と申します。今回のプロジェクトは東京都国立市にある築54年の国立富士見台団地内の商店街にシェア商店「富士見台トンネル」をつくるプロジェクトです。まずはこのプロジェクトを考えている富士見台という街について少しご説明をしたいと思います。
団地の街、富士見台について東京都国立市の富士見台は1965年に日本住宅公団(現UR都市機構)による約2300世帯という大規模な団地開発によってできた街です。居住環境を重視してつくられた団地には緑も多く、のどかなでありながら、国立駅から中央線を利用すれば、新宿まで約30分と都心までのアクセスも良い便利なエリアでもあります。開発当時は若い家族が住み、子どもたちであふれていました。しかし、子ども世代が巣立つと高齢化が進み、国立市内では最も高齢化率の高いエリアになってしまいました。
また一方で、富士見台エリアには市役所や保育施設が多く、子育て中のママたちもよく見かけます。また団地内の商店街では、商店主、学生、行政が一体となって活動している「NPO法人くにたち富士見台人間環境キーステーション」によって喫茶店や地元野菜の八百屋、木工クラフトのシェア工房など若い担い手や学生も活動をしています。そんな、これからの活性化の兆しがある商店街の一角に「富士見台トンネル」を計画しています。
「富士見台トンネル」とは?「富士見台トンネル」についてご説明します。先ほど富士見台の兆しをお話ししましたが、富士見台には作り手もいれば、昔からこの土地にある良いものもあります。そこで、それらをまだ知らない人に届けたり、他の地域の取り組みを富士見台に届けたり、もしくはまだ気付いていない富士見台のリソースを掘り起こしたり、「掘って、つなげる場所」という意味で「トンネル」という言葉と、ここの地名である「富士見台」を合わせて「富士見台トンネル」と名付けました。
「富士見台トンネル」には4つの機能があります。「富士見台トンネル」には4つの機能があります。1つめは「kitchen」です。ここでは時間ごとにキッチンをシェアします。それぞれの利用者さんは低コストで商売を始められるため開業のリスクが減ります。例えば週に1日だけ商売をしたい主婦や、副業で何か商売を試したい方の実践の場になります。カフェやバー、パンやお菓子の販売、そして夜にはスナックになることも。きっとお客さんは毎日通っても全然飽きないはずです。
2つめの機能は「shop」です。多摩産のものをはじめ、私の地元の富山県高岡のもの、もしくはこれまで設計業務で関わりのある長崎県五島など各地からセレクトしたものを展示販売したいと考えています。モノを通してさまざまな地域の生業を知って楽しめる仕組みです。
3つめは「think tank」です。仕事や街のことを知るために、定期的に「仕事」というテーマでゲストをお招きしトークイベントを開催したいと思います。ただ商売をするだけでなく、他の商売について知ったり、他の地域を知ったり、働き方にやものづくりについて議論し出会える場を目指します。いわゆる「異業種交流会」のような堅苦しいものではなく、もっとカジュアルに集まり、意外な角度から新たな事業がここから生まれるたらと思っています。
4つめは「office」です。こちらは私が主催する設計事務所になります。設計業務以外にもイベントの運営やkitchenの管理を担当します。ちょっと分からないことや不都合があればすぐに対応できますので、kitchenやshopを借りて働かれる方は安心してご利用いただけます。
以上の4つの機能によって「富士見台トンネル」は「働き方」にまつわる場にします。なんとなくカフェで仕事をするように利用していいし、店主として事業を起こしてもいい。仕事に疲れたらスナックで癒されてもいい。そして、誰かと新たなビジネスをここから始めてもいい、そんなふうに思っています。
次になぜ私がこのような場所をつくろうと思ったのかを少しお話しさせていただこうと思います。
なぜ「富士見台トンネル」をつくろうと思ったか私の出身は富山県で、大学進学を機に上京し、それからはずっと都心に住んでいたのですが、5年前からにこの富士見台団地住み、その団地のそばにある昔のスーパー、富士見台ストアーを改修して設計事務所を開いています。縁もゆかりもない国立に引っ越したきっかけは東京都あきる野市出身の妻との結婚と息子が生まれたこと。子育てを考え、妻の実家と都心の中間地点である多摩地域に住むことにしました。
きっかけは妻の転職妻の前職はワインに携わる仕事。ワインショップでは店長を任され、バリバリ働くいわゆるキャリアパーソンでした。そして息子が生まれ、母になります。彼女はこれまでのような働き方はできないし、もっと息子との時間を大切にしたいと考え、彼女は転職します。国立市内にある大学の非常勤の事務として働くことにしました。それまでよく耳にしていた「仕事をとるか家庭をとるか」という、特に女性につきつけられるキャリアアップ問題をすぐそばで見た気がしました。おまけに私は仕事が徐々に忙しくなり、余計にプレッシャーをあたえていたかもしれません。
そして、私の中にひとつの疑問がわきました。仕事と暮らしのどちらも必要だし、そもそもなぜどちらかを選ばないといけないんだろう?と。彼女のもっているスキルを活かせないのはもったいないし、また彼女と同じようにスキルを活かせずにいる人たちはもっといるのでは?と思ったからです。こうして結婚をして息子が生まれたことで、働くことと暮らすことについて改めて考えることになりました。
ベッドタウンから働き方改革もともと仕事場は生活の場とともにありました。資源のある場所や環境の良いところに住みつき、そこで生産し、商いを始める。しかし戦後の経済成長期には、都心で働き、電車通勤をして閑静なベッドタウンに眠りに帰るというライフスタイルをもとにした郊外宅地開発が進められました。それによって仕事と暮らしがバラバラになり、結果として先ほど言ったような「仕事をとるか家庭をとるか」という答えの無い問いが生まれてしまったように思います。
そしてこれからの生産人口減少時代には女性や母も働き、男性も育児をして、さらには親の介護をしながら働くというスタイルが増えていくことが予想されます。「働き方改革」がさけばれている今、通信技術の発達とともに在宅勤務やフレックス制なども進み、いろんな場所で働くことが可能になりつつあります。環境の良い場所に身を置き、働くことも可能だし、生活の場と仕事場が近ければ時間の割り振りもできます。家族と過ごし、空いた時間にちょっと働くこともできる。
そして、そんな時代だからこそベッドタウンに可能性を感じています。暮らしの場としてゆったりと整備されたベッドタウンこそワークバランスのとれた「働き方改革」の舞台になるのではないでしょうか?そして「富士見台トンネル」によって、少しでも暮らしと仕事を緩やかにつなげたいと考えています。
富士見台トンネルの常連になって、さらには店主になって一緒にこれからの働き方をつくってみませんか?一緒に富士見台トンネルを育てていきませんか?もし共感されましたら、ご支援の程どうぞよろしくお願いいたします!
資金の使い道今回のプロジェクトの目標金額は80万円になります。ご支援いただいた資金は主に改修費に使わせていただく予定です。できるだけ予算を抑えるために自分たちの手でできることは自分たちの手で行う、既存のいかせるものはいかすなどと考えて、実際に設計を進めていますが、機材や設備の入れ替えやどうしてもお金をかける必要がある部分も出てきてしまいます。資金の集まり具合によっては、計画の一部の更新も検討していきたいと考えております。よりよい場所にするため、皆様のご支援をいただけると幸いです。
■特定商取引法に基づく表記
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目標は ¥800,000 に設定されています。
プロジェクトは 2019/07/17 に達成し、2019/07/31に募集を終了しました。
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