おばあちゃんにおしゃれな洋服を贈って、パリジェンヌのようにかっこよくしよう！

【おばあちゃんっ子だった私】

はじめまして、トリニティの添田優作（そえだゆうさく）と申します。

両親が共働きだった僕は、一緒に住んでいたおばあちゃんに、とってもかわいがってもらいました。小学生の頃は、学校から帰るとおばあちゃんの部屋で一緒に「必殺仕事人」を見るのが日課という大のおばあちゃんっこ。
そんな影響もあってか、子供のころは何となくおじいちゃん、おばあちゃんが喜んでくれる仕事がしたいなぁと考えていました。巡りめぐって紆余曲折ありながらも、現在はネット通販と地域で、車椅子や介護用品などを販売しており、少しはお年寄りのお役に立てているかなと思っています。

【「社会とのつながり」があるかどうか？】

この仕事をはじめて10数年、たくさんのおじいちゃんやおばあちゃんとお話させていただき気づいた事があります。いつも元気で活き活き過ごしているおじいちゃん・おばあちゃんと、元気を無くしてしょんぼり過ごしておられるおじいちゃん・おばあちゃんの違いです。

それは『社会とのつながり』があるかどうかなんです。

いつまでも元気なお年寄りの皆さんは、お友達と定期的にお出かけしたり、趣味や習い事など何かしら社会とのつながりを持ち、外の世界に出て行かれています。

一方、社会とのつながりが少なくなり、お家に引きこもりがちになってしまう方は、段々元気を無くされてうつむきがちになってしまうことが多いんです。
『社会とのつながり』なんて少し大げさに書いてしまいましたが、要は「ちょっとお出かけしたり」「お友達とお茶したり」というようなシーンが日々の生活の中にあるかどうかが重要なんだと思います。

そのことに気づいてからは、お年寄りが「お出かけしたい」「誰かと会いたい！」と思うきっかけ作りが出来ないか？とずっと考えていました。

【洋服でお出かけのきっかけ作り】

あるとき、一冊の本と出会いました。
ふらっと入った本屋で一冊の本が目に留まりました。 その本がこれ。

少し話題になったのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ニューヨークのお洒落なお年寄りのストリートスナップばかりを集めた写真集です。この本を見たとき、単純に「かっこいい！こんな風に歳を重ねられたら・・・」と感動しました！

 しかし、感動したのと同時にある疑問が浮かんできたのです。
「何故、日本のお年寄り向けの服は地味で暗いものが多いのだろう？」
「本当に今のお洋服に満足しているのだろうか」と。

みなさん、ちょっと想像してみてください。

自分自身が70歳や80歳になった時にグレーやベージュ、薄紫色の限られたデザインのお洋服しか選べなかったとしたら．．．。お出かけしたいって思うでしょうか？

「お洒落をする」「気に入ったものを着る」こういった気持ちって、いくつになっても大切です。誰だって、いつもよりお洒落したり、新しいお洋服を着ると、ついどこかにお出かけしたり、誰かに見てもらいたくなる。

そんな事を考えていると、「きっかけのつくり方」が見つかったのです。
おじいちゃん、おばあちゃんに「お洒落をする楽しさ」をもう一度思い出してもらいたい。そして「誰かに会いたくなる」「お出かけしたくなる」きっかけをつくりたい。

その為に、おじいちゃんとおばあちゃんが「着れる服」ではなく「着てみたい服」を作ってお届けすることが、幸せになっていただくためのきっかけになるのではと考えました。そして、いつまでも女性であることを楽しんでもらいたいという思いから、まずはおばあちゃんの洋服作りから始めたいと考えました。

【お年寄り「100人に聞きました」やってみました】

・・・とは言うものの、その時点ではあくまで僕の思い込みにすぎません。おばあちゃんたちは、本当にお洒落や洋服に興味が無くなってしまっているのかもしれません。
そこで、昔あったクイズ番組「クイズ100人に聞きました」にちなんで、聞き取り調査をしてみました！

シニア世代を対象にしたモニター展示会に出展してアンケート調査をしたり、介護施設に出向いておばあちゃんたちにお話を聞いたり、街角で突撃インタビューも行いました！
「わたしはもうおばあちゃんだから何でもいい・・・」「今の服で特に不満は無いから・・・」とおっしゃる方もたくさんいらっしゃいました。でも、本当にそうなのかな？街角でインタビューをしていると、
「かっこいいおばあちゃんでいっぱいの社会っていいね」
「お洒落をするのが嫌な人はいないんじゃない？」 という声も聞かれました。

【やっぱりおしゃれの力はある！】

皆さん自分のことのようには言わないけど、お洒落でいたいと思っていることを感じました。
毎日おしゃれを楽しみ、友達や家族と元気に外に出掛けるおばあちゃんやおじいちゃんでいっぱいの世の中って、素晴らしいと思いませんか？

お洒落と元気になることって関係があるの？
お洒落をするだけで本当に変わるの？

と思っている人もいらっしゃるかもしれません。
でも、ネイルをしたり、いつもと違う口紅をぬることで、本当に別人のように変わるんです！！


そして、「とにかく一回着てみて！」っていつも着ない明るいお洒落なお洋服を着てもらうと、一瞬で表情が“パッ“っと変わるんです。
背が曲がり無口なおばあちゃんも、写真が苦手で写りたがらなかったおばあちゃんも、おしゃれをした後はポーズを決めてノリノリで写真撮影していました。

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やっぱりみんなお洒落をすることが好きなんだ！！
実際にそのような姿をみることは、私の自信にもつながっていきました。皆さんの笑顔をみて、もっともっとたくさんのおばあちゃんにお洒落の楽しさを届けたいという思いが強くなっていきました。

おばあちゃんが本当に着たくなる洋服をつくらなければ！！

【でも、おしゃれができない】

お出掛け着に袖を通すきっかけがない。自分のために洋服を買うというおばあちゃんは、ほとんどいません。また、お洒落をしたくても70歳以上の方の洋服の売り場も少ない。そして、体型や健康状態の変化により、着たい服も着れなくなっていきます。
たくさんの要因が、お洒落をすることを妨げていたのです。

たとえば歳とともに、このような体型の変化があらわれます。

こんなに見た目も変われば当然サイズも変わります。
とくに背中やお腹が今までより出っ張ってくるようになれば、従来のサイズではきついので、とにかく大きめサイズを買う、ということになってしまいます。これでは着丈や袖丈が長すぎになってしまうのも当然ですね。
 
経緯が長くなってしまいました。こうしてまだ市場にはないシニア女性向けのおしゃれな洋服をつくることにしたのです。




ーーーコンセプトは上質・シンプル+青春デザインーーー
私たちが目指しているのは、かっこいいお洒落なおばあちゃん。
着るだけで洗練された女性を演出してくれる、外に出掛けたくなるようなおしゃれ着です。機能性をうたっている商品はすでに市場にもいくつかあるので、デザイン性を上げていこうと考えていきました。

【独自のサイズ規格作成】

とはいえ、着心地や着替えやすさも無視してはいけないポイント。このブランドはいつも着てて楽だわ～という評判を目指し、服作りの原型となるトルソーを改良しようと考えました。既製のものでは、年齢が高くてもミセスの体型で、70代以上の体型に合ったものが見つからなかったからです。

そこで細めのトルソーを購入し、肉付けをして補正を行い、手作業で理想のサイズと形に近づけていきました。ヨーロッパの有名ブランドでは、実際このようにして自社の理想とする体型をつくり、服づくりをしているそうですよ。

身体に沿う、本当に着やすい衣服を作れるよう、かなりの時間をかけて改良を行い制作しました。

土台となるボディができたら、ブラウスづくりに入りました。なぜブラウスなのか？
ニットのカットソーなどは伸び縮みして楽ですが、ココわくの目指すのは背筋のきりっと伸びたかっこいいシニア女性。しかも家の中の服ではなく外におしゃれしてお出かけするための服なので、この世代になじみの深いブラウスを中心カテゴリとして設定しました。

最初は「お手入れ簡単」を目指して、アイロン不要の「しわ加工素材」を使用しました。
しかし、なんだか安っぽい…。商店街で3000円くらいで売ってそう…。
モニターさんに実際に手に取っていただいた場では、そのようなご意見もありました。

初期ブラウスサンプル。

そこで、ブラウスの型紙であるパターンを改良。生地も選び直しです。
縫製工場さんによっても、アイテムの得手不得手があります。光沢のある生地、合繊の生地、形状安定加工の生地、織り柄の入った生地、等々…。生地によって製品の表情はかなり変わることも痛感しました。しかもブラウスの形になってみないと、イメージできない…。
工場を変え、パターンを修正し、生地屋さんにも何度も通い、一般的には1～2回といわれるサンプルを、数回にわたって製作しました。
体型が変わってもかっこよく着ることのできる洋服を作ろう！
そんな思いがやっと形となり、完成しました。

【こだわり抜き完成した2型のブラウス】

１．ピンタックのデザイン 「ボヤージュ」

1枚で着ても、さらっと上着として羽織っていただいてもかっこいい。友達や家族と旅行に行ったりおでかけしたりするときに着ていただきたいデザイン。 フランス語で「旅行」という意味の名前をつけました。

２．ドレープのデザイン「プロムナード」

さわやかなイメージでぽかぽか天気の良い日のちょっとした買い物に着ていただきたいデザイン。 フランス語で「散歩」という意味の名前をつけました。

さらに、こだわったことがあります。

１．白という色へのこだわり
私たちが今回デザインしたブラウスはどちらも「白」です。若い方には、定番の色ですよね。でも、まわりのおばあちゃんを見てください。白色の洋服を着ている人って少なくありませんか？お店にも、あまり売られていません。
でも、大人の女性の着る「白」ってかっこいいんです。顔うつりもよく見え、気持ちも明るくなります。そして、何にでも合わせやすく、自分なりのお洒落が楽しめる色です。そこで、私たちはあえて「白」を選びました。

２．素材へのこだわり
上質な素材を使用していますが家庭でも簡単にお手入れが可能です。
ブラウスは、綿100％で日本製。

【青春スカーフ制作】

今回は、ブラウスとセットでスカーフも作りました。
おばあちゃんは首元を隠す服を着る方が多いです。また、白のブラウスだけだとどうコーディネートしていいかわからない、そんなお悩みに答え、2つをあわせるだけでおしゃれさんに見えるよう、トータルコーディネート提案をしています。

さらにデザインイメージはおばあちゃんたちが若かりし頃、60年代に流行ったプリントの復刻。
このため既存のプリント生地では理想とする柄がなかなかなく、１からテキスタイルデザインを起こすことにしました！
素材もコットンだけだと野暮ったくなってしまうので、シルク混紡で薄手の生地を探しに探し、テストをし、縫製工場もスカーフ専門のところへ依頼。

こうして、4種類のスカーフが完成！
60年代を象徴するような、プッチ柄、ペイズリー柄、オオバナ柄、ジオメトリック柄・・・青春スカーフと名づけました。
せっかくのオリジナルデザインなので、半分は今風のボーダーやドットなどベーシックなデザインに切り替えています。若者でも取り入れたくなるようなデザインを目指しました。どちらをメインに巻くかによって、表情を変えることができます。

白の「COCOWAKUブラウス」に、スカーフを巻くだけで一気に華やかになります。
あの頃を思い出し、友達と懐かしい話で盛り上がってほしいな・・・。そんな思いを込めて制作を進め、ブラウス2型とスカーフ4種が出来上がりました。




これからCOCOWAKUは、おばあちゃんのおでかけ着第二弾の制作にとりかかります。
ココわくのデザインテーマは“ビンテージ＆ベーシック”です。第一期は既存の商品とは違うということを伝えるため、ベーシックな白ブラウスに60年代風のスカーフでビンテージテイストをちょっと入れましたが、今回はブラウス自体に柄や形などビンテージテイストを盛り込んでいこうと思っています。
昔のビンテージブラウスを復刻させるような形で、「そうそうこんなの流行っていたわね！」とお話しながら、それを今また着れる喜びを感じて欲しいと思います。

出典：photo de mode.com

古着のブラウスを見ていると感じるのが、生地も仕立てもよく、ベーシックなデザインがそこで完成している、ということ。今でこそいろんなデザインや装飾の洋服が安い値段で売られていますが、昔のような贅沢な洋服は現代にはもう存在していないのではないかと思います。
おばあちゃんたちは若い頃の洋服が捨てられず、取っておいたものを見せてくれたりします。服が欲しいけど、売ってない、という気持ちは、昔と比べて服の市場が貧相になっているからでもあると思います。

昔の良い服を知っている世代には、白いブラウスだけではまだまだ選択肢が足りません。質が良く、デザインも豊富な中から選ぶ楽しみを思い出してほしい！と思います。

【必要とされる服で日本の工場も守りたい】

第一期のブラウスを作る過程で思ったのが、日本の縫製工場は本当に少なくなっているということです。私たちのように小さなブランドが、こだわったものや手がこんだものを小ロットで作ろうとしても、定期的な発注がなくては工場側にも迷惑がかかり、近年は日本製回帰のブームもあって、工場はほぼ大手のアパレルメーカーに抑えられています。過去に多くのアパレルメーカーが安さを求めて海外生産に切り替えたときに、日本の縫製工場ががくんと減ってしまった後、今になっての日本製回帰です。

私たちは少数でも継続して工場に発注できるようなものづくりをしていきたいと思っており、そのためにもまずブランドを広めていくことが重要なことだと考えています。シニアの女性に向けた着やすくデザインのいいブランドは、世の中に必要だと本気で考えているからです。欲張りかもしれませんが、消費者にとっても生産者にとっても幸せなものづくりを実現させることが目標です。

【資金のつかいみち】

今期のお洋服は、秋冬のデザインとなります。今回はビンテージの洋服に似た生地を使用しますが、スカーフのときのように、イメージする柄がないからとオリジナルで生地を作ることは想定していません。生地は現在選んでいる段階ですが、薄手の春夏物よりも生地代が少し高くなることが予想されます。

現在想定している生地・色イメージ。
クラシカルなグレンチェック（右上）や、ちょっと厚手の起毛したチェック柄（左上）、ココわくのイメージカラーのようなボルドーにアンティークの風合いの水玉（左下）、紺にパステルのチェックが何ともかわいい（右下）・・・他にも候補はあるのですが、デザインと合うかどうかを考えて決めていきたいと思っています！

デザインはこちら

形はボウタイブラウス、丸襟ブラウス、フリルブラウスの３つのデザインを考えており、これら３型のパターン制作とサンプル制作の費用を数回分、見込んでいます。資金の使い道は目の前のモノを作ることですが、そのモノを通じて多くの方にブラウスを贈っていただき、多くのおばあちゃんがおしゃれに一歩を踏み出すこと、そして工場さんに細く長くブラウスを作っていただく環境を整えること、これらがこのプロジェクトには組み込まれています。




ずっと元気に外にお出かけして、いきいきと過ごしていてほしい。そんなお母さんや、おばあちゃんのいる方。
COCOWAKUのお洋服を贈ってみませんか。 9月21日には敬老の日もあります。
あなたのお母さん、おばあちゃんがお洒落を楽しみ、さらに笑顔で過ごせるきっかけとなるはずです。

今回は特典として、敬老の日や誕生日が近い！という方には上でご紹介した春夏のブラウス・スカーフ、もう少し先まで待てます、という方には新作ブラウスを2000円引きにてご用意いたしております。
敬老の日に間に合わせるためには、9月17日までのプロジェクト達成が必須となります！もし皆様の力で早めに達成することができれば、19日または20日の到着日にて発送させていただきます。

【敬老の日限定ギフト特典】

ただいまココわくでは、ギフト用にイニシャルチャームを縫いつけるサービスを行っております。

アルファベットチャームの入荷状況により、ご希望の文字が売り切れになってしまうこともございます。その場合はどうかご容赦くださいませ。
こちらのチャーム縫い付けサービス、ギフト包装は無料ですので、お気軽に申し付けください。

サイズが気になる方もいらっしゃると思いますが、サイズ交換は無料でいたします。また、下記にサイズ選びの参考となる資料をのせてありますのでご確認ください。


ココわくの想いに共感してくださった方、
ココわくを応援したいと思ってくださった方。

支援のお礼として、みなさま全員にCOCOWAKUの思いや、ブランドストーリーを書いたコンセプトブックと商品情報が記載されたカタログとお礼状を送らせていただきます。
私たちの思いをかなえるためには、皆様の応援が必要です。
どうかCOCOWAKUのこれからを見守っていただけると幸いです。
どうぞ応援をよろしくお願いいたします！
皆様の応援で、一人でも多くのおばあちゃんが、また、その周りの人がさらに笑顔に、そして元気になるきっかけとなりますように。

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ヌードサイズ（当社シルバー規格）と実寸サイズ

上部の表はヌードサイズです。
バスト範囲とは、その範囲内であれば着られるように身幅にゆとりをもたせています。
残念ながら、S以下のサイズの方、LL以上のサイズの方には対応できていないのが現状です。これは、体型データを参照した際、この両端のサイズの方が非常に少なかったためです。もし今後ご要望がたくさんいただければ、お作りできるかもしれません。

 下部の表は実際の商品を計測した実寸です。お手持ちの洋服と比べて、サイズをご判断ください。（デザインや個体により若干の誤差はあります）


お年寄りの身体は本当に個人個人で違いがあり、極端にどこかが出っ張っている、曲がっている、かなりやせ気味である、バストとウエストでサイズが合わない、などなどよくあります。

左側の方は、身長約135㎝の小柄な女性です。Sサイズを着用しています。
中央の方は、身長約148㎝の細めの女性です。Mサイズを着用しています。
右側の方は、身長約154㎝の比較的身長の高い女性です。Lサイズを着用しています。
しかし、体型が違っても同じサイズであったりするのでどのサイズを選べばよいか、ということは試着をしなければ一概にお伝えすることができません。
そこでお手持ちのブラウスなどを測っていただき、実寸と比べていただくのが一つの方法かと思います。
またご試着後に、サイズ変更をご希望の場合は無料でさせていただきますのでご安心ください。

■特定商取引法に基づく表記