このプロジェクトにかける想いこのページをご覧いただき誠にありがとうございます。
私は山岳地帯を走るトレイルランナーとして国内だけでなく世界のレースにも挑戦しているプロトレイルランナーの宮﨑喜美乃です。2018年から山を160kmを走る山岳レースで勝負をしはじめ、昨年の12月にタイで行われたThailand by UTMB(170km)で準優勝となり、今年の4月に日本最高峰の大会Ultra-Trail Mt.Fuji(159km)にて優勝できました。自分の可能性が無限であることを教えてくれるこのスポーツで世界一をとりたい、それが兼ねてからの夢でした。今年がそのチャンスの年である、と自信が持って現在トレーニング励んでいます。そして勝負のレースを映像を通して皆さんに伝えたい、そう思っております。しかしながら、今年の日本の円安や世界的な物価の上昇により、遠征費や映像製作費を現在確保できていません。皆さんのお力をお貸しいただけないでしょうか。
これまでの主な戦績2015 STY (79km) 優勝
2016 SPATRAIL (70km) 優勝
2017 ASO Round Trail (109km) 準優勝
2018 日本山岳耐久レース (64km) 準優勝
2019 Oman by UTMB (170km) 3位
2021 山陰海岸ジオパークトレイルFKT 230km【40時間27分15秒 記録樹立】
LAKE BIWA 100(166km)準優勝
Thailand by UTMB (168km) 準優勝
2022 Ultra-Trail Mt.FUJI (159km) 優勝
トレイルランニング、100マイルレースとは登山道を歩くのではなく「走る」スポーツ、それがトレイルランニングです。走ることで風の音を感じ、乗り物ではたどり着けない場所へと到達することができるのです。限られた荷物を背負い自分の身体や頭を最大限に使い山のディープな場所へと潜り込める、その冒険感がトレイルランニングの魅力だと私は思います。
その中で、トップ選手であっても完走が不確実であり、戦い方が選手の数だけあると感じる100マイル(160km)レースが、私の主戦場です。ゴールに到達するまでの20時間以上を太陽や月の位置によって時の流れを感じ、一秒単位で変化する空や雲、木々のコントラストは、人工的には作り出せないその色彩に誰もが魅了されながらゴールを目指します。自然の壮大さ、儚さ、時には厳しさを感じながらも、眠気や痛みなどの感情をコントロールして進み続ける戦いは、他の誰でもない自分自身が最大の敵となり、自然との調和が勝敗を分ける、このスポーツならではの独特の勝負の世界があるのです。
舞台は世界遺産であるピリン国立公園今回チャレンジする大会は、ブルガリアのピリン国立公園が舞台となる100マイルレース「Pirin Ultra」です。ブルガリアと言うと、日本ではヨーグルトのイメージが強いですが、薔薇の国であり、そして、ピリン国立公園は2500m級の高山が60も連なるブルガリア最大の自然公園であり、世界遺産にも登録される山の国でもあるのです。起伏に富み、118の氷河湖が点在する豊かな湧水が特徴なピリン山脈では、日本でも有名なエーデルワイスをはじめ、樹齢1300年の巨大なもみの木など、2100種類もの植物が生息する環境が整っています。そして最大の魅力が、一年中、雪が積もっているかのような白い山頂が、大理石の一枚岩になっていることです。かつてピリン山脈は海の底にあり、マグマの変成作用によって大理石によって形成されたと言われています。 今回走るコース上には、ピリン山脈最高峰のヴィフレン山(標高2915m)や、バユヴィ・ドゥプキ=ジンジリツァといった自然保護区を通ります。
自然豊かな絶景を走ることは想像するだけで興奮しますが、走距離160kmで、登り区間を全て合計した累積標高は11,000mというコースは、今年の4月に私が優勝したUltra-Trail Mt.FUJI 2022と比べると同じ距離なのに累積標高は約2倍に匹敵する山岳レースです。累積標高のみで話すと、富士山を3往復、エベレストよりも多い高低差であり、かつ大理石によって形成された硬い岩盤のコースは長時間走れば走るほど、足へのダメージが増大であることが予想されます。
山岳100マイルレースで優勝したい世界には様々な100マイルレースが存在します。比較的走りやすい山道が多いコースのスピードレースであったり、今回参加するような岩場や急登が多く走るには困難な山岳レースなど、その国、その地域の特色を生かしたユニークな大会が目白押しです。その中でも今回挑戦するのは後者のテクニカル区間の多い、山岳レースです。先ほど例に出したUltra-Trail Mt.FUJI 2022の私のゴールタイムは21時間でしたが、今回のブルガリアのピリンは過去の優勝タイムを見ると40時間前後と倍近くゴールに要する時間が違います。それほど、テクニカルなコースであると言えます。
私は陸上部出身という過去の経歴もあり、多くの人に走れるレースが得意だと思われていますが、私自身はテクニカルな山岳コースを好みます。普通の人なら歩くのも大変な山岳地帯を少しでも走れると、とても楽しいのです。トラック1周を何分何秒で走るかの世界で争っていた陸上人生から、山は一定のスピードよりも山の地形に合わせてスピードに変化をさせ、その変化を楽に気持ちよく走れるかが最終的な結果、ゴールタイムに影響してきます。
テクニカルなコースほど、自然の力を利用し、重力を味方につけて風を切る感覚がとても気持ち良いのです。そんな山岳レースにおいて、私はこれまで満足に勝負できたレースは未だありません。山岳トレイルは好きですが、得意ではないのです。自分の好きを得意に変えたい、ブルガリアの大自然がそれを後押ししてくれるのではないか、そういった経緯がありこの大会に挑もうと決意しました。
過酷なレースは、自分の無限の可能性を教えてくれる2019年の12月、中東のオマーンで開催された100マイルレースに参加しました。自身初めての海外100マイルレースであり、初めての山岳レースでした。レースに向けて人生で一番といって良いほどトレーニングを積み、身体を絞って仕上げてきたのですが、終わってみると惨敗でした。何度も諦めることを考えながら向かったオマーン最高峰シャムス山(標高3000m)は、これまでの人生を振り返るには十分すぎるほど長く、辛く、漆黒な闇の中でひたすら耐え続けました。
これまで自分の人生においてここまで追い詰められたことがあっただろうか、異国の地で助けを求めても言葉は伝わらず、電波も通らない山奥で仲間にも連絡は取れない。前に進まなければ、帰ることもできない、そんな思いを胸にひたすら登り続けたシャムス山の山頂で朝を迎えました。木ひとつない山では太陽の熱がダイレクトに私の背中を温めてくれ、朝日の光が次第に地上へと伸びていくその様子がまるで金色の光が私が進むべき道を照らし占めしてくれたかのようでした。
自分のダメな部分を受け止め、次なる道を指し示してくれたオマーンの大自然によって動けなかった身体が嘘かのように前へ突き進めてくれ、失っていた闘志を再燃させてくれました。この時、私はもっと出来るのではないか、気持ちだけの問題ではないかと、自分の無限の可能性を信じしてみようと思えたのです。
この時の様子を追った映像がこちらになります。
映像によって出会えたキッズトレイルランナーたち最大限の努力をしたにも関わらず納得のいく走りができなかったこのレースを描いた映像をどのように観てもらえるのか、不安でたまらなかったのですが、公開された直後から多くの反響を頂きました。コロナ禍に公開されたこともあり、多くの人がパワーをもらった、走りたくなった、前向きになったとたくさんのコメントをいただき、映像がもたらすパワーを感じました。
その中でも、特に驚いたのが映像を通して私を知ってくれた逗子の小学生たちの反応でした。逗子海岸からアウトリガーカヌーで小田原海岸まで漕いで渡り、小田原海岸から富士山の麓までハイキングをするZu Sea to Mountainという企画の中で、走るのが好きな子たちを引っ張ってくれないかというオファーをいただきました。オマーンの映像を見てくれた子供たちからは、どこの景色が一番綺麗だった?何が一番苦しかった?と沢山の質問をくれました。人見知りな私の性格上、いつもなら人と打ち解けるのに時間がかかるのですが、子供たちとは一気に仲良くなり、今では毎週木曜日の学校の前に一緒にトレランを楽しむ会を開催し、一緒に走っています。子供たちの山を楽しむ純粋な気持ちと、自分達の遊び場である自然を大切にする気持ちを私は学びました。
日本の国立公園を通る山陰海岸ジオパークトレイルを子供達と一緒に走ることに昨年の6月、コロナ禍で大会がない中、自分に課して行った山陰海岸ジオパークトレイルの走距離230kmのチャレンジの様子を映像を通して伝えました。自身初の200km越えの挑戦の様子と共に、山陰地方のトレイルは全国的にはまだ有名ではなく、映像を通して山陰地方ならではの複雑に入り組んだリアス式海岸や、断崖に洞窟、奇岩が多い海岸沿いを走るトレイルコースの美しさを伝えたい、そう思い映像チームと一緒に1年間かけて下見を行い、山陰の方々とつながることで映像を作ることができました。
山陰海岸230kmのチャレンジ映像はこちらからご覧いただけます。
その映像を見た逗子の子供の中で、女の子の一人が、私もこんな景色の中走ってみたい、そう話してくれた言葉がとても心に残りました。時が経ち、今年の3月末、逗子の子供たちと一緒に山陰海岸に行くことになりました。それは、私が行った230kのチャレンジの際、美しい山陰海岸の景色に感激した気持ちとは裏腹に、その美しさの傍に広がる大量のゴミを目の当たりにしたからです。
このコースは鳥取砂丘をはじめ、浦富海岸や千貫松島、玄武洞などが国立公園に指定されていますが、その所々で冷蔵庫といった家電から様々なプラスチック容器、漁具などが集まっていました。その現実を見た私は何か行動に出来ないかと考え、自然を大切にする気持ちを持つ逗子の子供たちに相談したところ、一緒にそのトレイルを走りながらゴミを拾い、世の中にこの問題について発信しようと皆で話し合い実行に移しました。
豊かな自然を残すため、私たちにできること今回挑戦するピリンも山陰海岸と同様に国立公園です。国立公園とは、豊かな自然が残っている地域を、国が責任を持って保護区域に指定して、半永久的に守ろうとする役割があります。150年前に誕生したこの方法は世界中に広まりましたが、国立公園に指定したからと言ってその自然を守れるわけでもありません。例えば、多くの人がその素晴らしい自然の景色を見ようと国立公園に訪れるためにゴミが発生したり、道路や商業施設の開発、水の汚染などが起こってしまい、結果的に自然を傷つけてしまうこともあります。また、資金が十分にない場所では、整備のためのお金がなく保護区として機能していない場所もあるようです。
実際、ブルガリアにおいても2018年に大規模な観光開発が決定したという法案が国で可決し、ニュースになりました。自然を守ろうとする行為が、人間の欲を優先しては元も子もありません。では私たちは何ができるのでしょうか。子供達を見ていて、その答えが見つかりました。美しい自然を守るには、その美しい自然の中で遊ぶことで、その美しさを守ろうとする気持ちが芽生えるのだと。映像を通して、世界の美しい自然界の景色を通して、一人でも多くの人に自然の美しさに触れるきっかけを作れればなと思っています。
女性アスリートとして奮闘する様子を伝えたいもう一つ、子供たちから気づきをもらいました。14歳になる前にスポーツをやめる女の子は、男の子の2倍いると言われているそうです。ほとんどのスポーツ人口において男性に比べて女性の比率は少ないと思います。トレイルランニングの世界も例外ではなく山の中を走るという過酷そうなイメージからか女性の割合は圧倒的に少ないです。その背景には、女性のホルモンバランスや生理問題が関係しており、長時間山に入ることはハードルが高いという理由もあります。また一般的には、成長過程の性差を理解した指導者が少ないことが原因だと言われ「女の子のスポーツ離れ」が起き、そのため女性の身体のことを理解した指導者が育ちにくい環境が生まれる、という悪循環が影響していることが挙げられています。 スポーツ=男性というイメージが大きいのも未だ残る現実です。
ある女の子が教えてくれました。「”女子力”とか言うと、おしゃれとか、髪の毛を気にしたり、今の自分よりもっとかわいくなりたいって感じがする。スポーツやるかっこよさも”女子力”に入るようになったら、みんながもっとスポーツをやりたくなるのかなって思う」 私自身は環境に恵まれ、スポーツをすることで道が開けここまでやってきました。しかし、周りを見てみるとやはり女性のトレイルランナーは子供たちを見ても、大人を見ても少ないです。だからこそ、女性アスリートとして、女性ならではの悩みに向き合う様子を伝えながらも、性別関係なく素晴らしい自然環境の中で体を動かすことの気持ちよさと楽しさ、そして自然を大切にする気持ちをより多くの人に伝えていきたいと思っています。
今回の遠征に同行するメンバーは、私以外に写真カメラマン1名、映像カメラマン1名、ディレクター兼映像カメラマン1名の計4名です。いつもの映像チームよりも最小限のメンバーですが、山岳に強いメンバーと共に、今回ブルガリア・ピリンウルトラに挑戦したいと思っております。いただいた支援金は、現地までの交通費、宿泊費、レンタカー代、食費、映像製作費、写真撮影費、映像編集費に当てさせていただきます。
支援金の使い道【経費】
航空券 4人 1,000,000円
宿泊費 4人×8日分 320,000円
食費 4人×9日分 160,000円
車両必要経費 2台×8日分 320,000円
海外保険費 4人 120,000円
コロナ対策費 4人 60,000円
【製作費】
映像製作費600,000円
写真撮影費300,000円
映像編集費400,000円
上記合計:3,280,000円
【その他費用】
クラウドファンディング手数料10% 目標金額328万円達成した場合 328,000円
早期振り込み手数料1% 目標金額328万円達成した場合(32,800円)
返礼品発送費 250,000円
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総合計:3,890,800円程度必要
※もしも必要金額より多くの資金が集まった場合、英表記での字幕表記を付け世界中の人へ発信できたらと考えております。
ご支援に際しまして、金額によってそれぞれ返礼の品が異なりますが、支援いただいた方、全員に対して映像公開に先立ちまして先行的に見ていただく機会を用意しております。ぜひご支援のほど、よろしくお願い致します。
最後に今回、大会直前のクラウドファンディング開始となりました。これまで映像制作において企業スポンサーがおりましたが、今回は皆様のお力を借りて映像制作を行い、より多くの方々にトレイルランニングの素晴らしさ、地球という私たちの遊び場がより好きになるキッカケとなる映像を制作できればと思います。
現在、私はこのチャレンジに向けて、山岳レースに得意な仲間にお願いして合宿を一緒に取り組んだり、苦手なスピード練習やロードバイクを取り入れ、これまでとは異なる刺激を身体に入れるなど、今まで以上に厳しいトレーニングを組んでおります。実は、この大会参加はコロナになる前にエントリーしていました。大会が中止となり、3年越しのチャレンジとなります。コロナになる前は、いつか走れたら、いつか出来たら、そんな風に思ってました。そんな中次々に制限がかけられ、何も出来なくなった時、やっておけばよかった事がたくさんあり、後悔しました。このコロナで走ることさえ考え直すほどの長い時間から抜けて、海外遠征ができるようになった今、3年越しのチャレンジを今年行いたいと思っております。最後まで諦めず、優勝を目指して走り抜けたいと思っておりますので、是非とも応援よろしくお願いします。そして、皆様と一緒に映像制作を行い、私たちが住むこの地球の素晴らしさを伝え、自然の中で遊ぶ人たちを増やせたら何より嬉しいです。
■特定商取引法に基づく表記
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目標は ¥3,890,800 に設定されています。
プロジェクトは 2022/07/29 に達成し、2022/08/19に募集を終了しました。
Thanksカード [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
大会終了後、10月上旬予定
サポーター数 169
レース直後のオンライン報告会 [税込み]
お届け・提供予定時期
9月20日以降ご連絡
サポーター数 15
特別Tシャツ [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
10月以降
サポーター数 68
遠征中の様子をリアルレポート [税込み]
お届け・提供予定時期
随時
サポーター数 6
特別3点セット:映像のクレジットにあなたの名前が載る! [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
10月以降
サポーター数 23
プライベートレッスン(3ヶ月) [税込み]
お届け・提供予定時期
10月以降
サポーター数 6 | 数量限定あと 4
プライベートレッスン1DAY [税込み]
お届け・提供予定時期
10月以降
サポーター数 1 | 数量限定あと 9
企業様向けセット [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
10月以降順次
サポーター数 1
映像のクレジットにあなたの名前が載る!権利 [税込み]
お届け・提供予定時期
映像が出来上がり次第
サポーター数 76
【追加】WELEDA アルニカスポーツシャワージェル [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
10月中
サポーター数 17 | 数量限定あと 3
【追加】WELEDA アルニカ バスミルク [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
10月中
サポーター数 2 | 数量限定あと 18
サンシャインレメディ:BEET1箱 [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
10月中
サポーター数 20 | 数量限定あと 0
POW BAR MIXED BOX [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
10月中
サポーター数 30 | 数量限定あと 0
【追加】WELEDA アルニカ マッサージオイル [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
10月中
サポーター数 20 | 数量限定あと 0
【追加】WELEDA アルニカ 3点セット [送料・税込み]
お届け・提供予定時期
10月中
サポーター数 5 | 数量限定あと 0
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