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企画中の「種」プロジェクトを紹介しています。
木を育て、収穫する。 林業の仕事は、単純なようで奥が深い。 経済性ばかりを重視すると、環境に負荷がかかります。 徳島県那賀町で代々山を守り継いできた橋本家。 当主、橋本光治さんは、経済性と環境性を両立した「自然と調和した山づくり」を実践し その手法を全国へ広めています。 未来の林業をより良くするヒントは、橋本山を歩けば見つかります。 橋本さんの生き方と橋本山の秘密を解き明かし、本にまとめ、届けたい! 支援受付開始に向け最新情報をお届けしますので、「フォロー」をお願いします!
滝川 景伍
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![]() 徳島県那賀町の自伐林家、橋本光治さん
本の書き手は、橋本さんに学ぶ元編集者の「キコリ」自己紹介ページをご覧いただきありがとうございます。
私、滝川景伍は、高知県佐川町(さかわちょう)で林業を生業とする「キコリ」です。
出身は京都。その後、進学・就職に伴い、長野、東京と移り住みました。
最初に就職したのは出版社。そこで、雑誌編集者として、8年程仕事をしてきました。
30歳を機に、転職を考えるなか、自然に優しい林業に魅力を感じ、高知県へ家族と共に移りました。
![]() 山仕事をする滝川。木を伐り、道を作る。
私が取り組む林業は、自伐型林業と言い、環境に負荷をかけずに100年、200年と持続的に経営可能な林業手法です。
その実践者で、自然に近い理想的な森づくりをしているのが橋本光治さんです。
橋本さんからは、技術的なことだけではなく、
「ダメだったら、どうすればできるか考えよ」
「物事はよく観察すれば答えが見つかる」
といった、
人としてどう生きていけばいいかという哲学的なこともたくさん教えていただきました。
橋本さんから受けた学びを、そして、橋本光治という人生を本にして世に残し、広めたい。
元編集者の経験を活かし、未来の日本の森を担う次世代へ向けて、本の出版を決意しました。
![]() 橋本光治さんと滝川。研修で何度も佐川に来ていただき、その度に学びがあります。
橋本山を訪れる人が後を絶たないわけ自然と調和した生物多様性の森木材としての木を収穫するため、人が苗を植えて育てた森を人工林と言います。
効率よく木材を育てられるよう、スギやヒノキという針葉樹の単一樹種のみで成り立つ人工林。
対して、橋本さんの山は、スギやヒノキはもちろん、ケヤキ、クリ、サクラなどの広葉樹も一緒に育て、人工林なのか天然林なのかの区別がつかないほど、さまざまな樹種が生えています。
木だけでなく、キノコも花も苔も、虫たちや動物も、あらゆる命が輝いている、
生物多様性に富み、生命力に満ちた森なのです。
![]() 橋本さんの山では、さまざまな樹種が育つ
![]() 朝早く見つけられるとラッキー!なキヌガサダケ
歩いて気持ちがいい森の道森の中で山仕事をするために作る道を「作業道」と言います。
橋本さんの山には、この作業道が、縦横無尽に張り巡らされていています。
その道は、豪雨にさらされても壊れることなく、自然に馴染み、橋本山を訪れる人々が歩く道となります。
歩いて気持ちがいい森。
これは、橋本家が理想とする森です。
日本の人工林で、歩いて気持ちがいい森は一体どのくらいあるでしょうか。
この本をきっかけに、是非とも橋本山を訪れてほしい。本気でそう思っています。
![]() 歩いていて気持ちがいい森の中の道
![]() 木を出すための2t車が通る仕事の道であり、
![]() 子どもたちが走り回る遊びの道でもある
橋本さんの思いを受け継ぎ、世に広めるための本を出版したい!個人で出版するためのハードルを超えて橋本さんの本を出す!
そう宣言したのは、2021年1月のこと。それから4年が経ちました。
林業という本業をしながら、構成を練り、橋本山に何度も通い、全国にも範囲を広げて少しずつ取材を重ねてきました。
本の構成が見えてきて、出版社は、農文協(農山漁村文化協会)と決まりました。
ただし、出版するための費用がかかる半分自費出版のルーラルブックスという形式です。
その出版資金は約200万円! 個人で出版するにはなかなか高いハードルです。
![]() 徳島県、四国の右下木の会社を取材中の風景。備長炭を作るための炭窯を見学させてもらいました。
本の仮タイトルと目次ここで、本の中身について紹介します。
現在、2025年5月下旬の発売に向け、出版社と打ち合わせを重ねています。
タイトルや発売日、内容はまだあくまで、仮の状態ですが、こんな感じです。
生きる森
ー時代を超える橋本家の木育てー(仮題)
序章 豊かな人工林が地域を救う
1章 日本の森ってどうなっているの
2章 橋本さんの林業人生
3章 自然と調和する美しい山作り
4章 広がる思い
5章 森は誰のものか
6章 「林業」の枠を超えて
スペシャル対談 高田宏臣さん、坂田昌子さんと考える橋本山の未来
終章 豊かな森を継ぐあなたへ
![]() ようやく本の形が見えてきました。
支援金の使い道本の出版費用の一部:約150万円
返礼品作成発送費用の一部;約100万円
出版制作費の一部:約10万円
取材経費の一部:約10万円
クラウドファウンディング手数料:約30万円
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合計:約300万円
その後のチャレンジとして、
残りの出版費、制作費、返礼品作成費の補填
さらには、出版記念イベントの開催のための資金支援も視野に、頑張りたいと思います!
橋本さんの木の紙を使った限定250部の特装版をご用意!本物の橋本さんの木を使用した表紙カバー 付録付き返礼品のひとつ、本の特装版には、
橋本さんが育てたスギを薄くスライスして、上質紙を間に挟んだ木の紙の表紙カバーを、このプロジェクト限定で250部ご用意しました。
樹齢100年を超える立派なスギの木。伐採したのは、2022年11月24日です。その後すぐに製材し、木の紙を作る工場に直送。
現在、表紙カバーのための最終加工をしております。
この特装版には、特別な付録として、
・橋本さんの木の紙を使った「しおり」と、
・橋本さん直筆メッセージと取材こぼれ話入りリーフレット(現在作成中)
が付属予定です。
表紙カバーは、本物の木を使っているので、緻密な木目を眺めたり、質感を確かめたり、ほのかに香るスギの香りを楽しんだりと通常の本では味わえない、すてきな体験ができます。
ぜひ、コレクション用の特装版と、しっかり読書用の通常版の両方をお手元に置いてください。
![]() 特装版のイメージ。文字は一切なし。シンプルな木の紙の表紙カバーがつく。
![]() 樹齢100年を超える、緻密な木目が味わえる
![]() 表紙カバー用に伐採した、伐りたての丸太。「表紙」の文字と橋本山の木であることを示す刻印が見える。
![]() 製材所ですぐに板の状態にする。薄くスライスするには生木の状態が条件でした。
橋本さんが育てた樹齢100年越えのスギを使ったアイテム橋本さんの本を作ってクラウドファウンディングで支援を集めるなら、返礼品は、橋本さんの木を使ったグッズを作りたい。そう橋本さんに相談すると、快く了解を得られました。
こちらの木も、樹齢100年越えのスギで、伐採は2022年8月27日、新月の日です。
アイテムは、紙コップホルダー、壁掛け時計、スツールの3種類。
制作は、私が住む高知県佐川町の信頼できる木工作家さんや家具職人さんにお願いしました。
どのアイテムも、年輪の美しさが最大限引き立つシンプルなデザインを目指し、多少割れが入っても大丈夫なように設計してもらいました。
どれも今回のために作ったオリジナルアイテムです。
橋本さんの木を使ったグッズはとても希少。
ぜひこの機会にお求めください。
![]() ![]() 製材してみると、とっても緻密な木目が現れました
100年スギの紙コップホルダー紙コップホルダーとは、市販の紙コップがすっぽりと入るよう設計されたコップ型のホルダーです。
作っていただいたのは、佐川町内にある木工房「883(パパさん)工房」。
883工房では、ククサと呼ばれる北欧諸国で作られる伝統的な木製のマグカップを主に作っていますが、今回、橋本さんのスギを使うということで、水分を吸いやすい針葉樹であり、ひび割れが入ったとしても大丈夫なように、直接飲み物を注ぐククサではなく、紙コップホルダー型を採用してもらいました。
木取りは、柾目が出るように製材し、年輪の木目がより美しく見えるようデザインしてもらいました。
アウトドアキャンプやBBQなどで、紙コップが風で倒れるといった心配もこれを使えば解決します。
もちろん、林業現場の休憩時間にコーヒーを淹れて飲む時のお供にも最高です。
100年の木を手で持ち歩けるという贅沢。ぜひ味わっていただきたいです。
![]() 使用イメージ。紙コップがすっぽりと入るサイズ。 アウトドアでこそ真価を発揮する。 ※写真はイメージです。このサンプルは橋本さんの木ではありません。
制作してくれた、883工房の岡林英樹さん。 ※上の写真をクリックすると883工房のリンクサイトに移れます。
![]() いろんな角度から木目を堪能できるデザイン。丸みのある持ち手は、持ったときにしっくりとフィットする。 ※写真はイメージです。このサンプルは橋本さんの木ではありません。
100年スギの壁掛け時計100年を超える悠久の時間を壁に飾って、刻一刻と変わりゆく時間の流れを眺める。
そんなコンセプトで、壁掛け時計を作りました。
このアイテムも橋本山のスギを使い、木目を最大限活かした輪切りのデザインを採用しました。
長針、短針、秒針それぞれには、橋本山にたくさん生えているクロモジの枝を使っています。
制作は、同じく佐川町内にある「木工房ゆうむ」に依頼しました。
木工房ゆうむでは、以前から丸い形の板を使った壁掛け時計を作っていましたが、輪切りは今回が初です。
家で、オフィスで、アトリエで、100年分のゆっくりと静かな「時間」をお楽しみください。
![]() 木目が味わえるよう輪切りにしたデザイン。時計の針は橋本山で採れたクロモジを使用。 ※写真はイメージです。このサンプルは橋本さんの木ではありません。
木工房ゆうむの打木真木さん。 ※上の写真をクリックすると木工房ゆうむのリンクサイトに移れます。
![]() 橋本山を象徴する木のひとつ、クロモジの枝を時計の針に。この時計用に、橋本山にクロモジを収穫しに行きました。
100年スギのスツール橋本さんが育てた樹齢100年越えの大木の重みや質感をそのまま感じて欲しい。
その思いを叶えるために、シンプルなスツールをご用意しました。
丸太のそのままの形、無骨さ、そして年輪の緻密さををダイレクトに味わっていただけるよう、このアイテムでも輪切りのデザインを採用しています。
制作は、無垢材を使った手作りオーダーメイド家具を手がける家具工房「it furniture」。
今回、使用する100年スギの輪切は、直径が約400〜420mmあり、スツールとしてはもちろんですが、サイドテーブルとしてもお使いいただける大きさです。
大木の切り株に腰掛けるように、どっしり腰をおろして、おくつろぎください。
![]() 丸太の輪切り、その無骨さを活かしたデザインのスツール。 ※写真はイメージです。このサンプルは橋本さんの木ではありません。
it furnitureの浅見英助さん。無垢材を使った素敵な家具を作る職人さん。同世代の子どもがいるパパ友でもあります。 ※上の写真をクリックするとit furnitureのリンクサイトに移れます。
![]() 製材したての橋本さんの100年スギ。輪切りにしたら直径約40cm超え。スツールというより、もはやサイドテーブルとしても使えるくらいの大きさでした。
![]() スツールの高さは約480mm。サイドテーブルでも使える絶妙な高さに設定しました。 ※写真はイメージです。このサンプルは橋本さんの木ではありません。
特別にデザインしたロゴを刻印紙コップホルダー、壁掛け時計、スツールの3点には、今回のプロジェクトのために特別にデザインしたロゴが入ります。
これら3つのアイテムは、元は1本の木でした。
その木は、橋本山で、橋本さんの息子の橋本忠久さんが伐り、用意してくれた100年越えのスギです。
伐った日にちは2022年8月27日 新月の日です。切り株の場所もわかります。
「カネハシ」と読む刻印は、橋本山の木を証明するために、出荷する木の小口に打刻する印です。
これらを組み合わせて、何パターンがデザインを考え、実際の丸太にレーザー刻印してみながら、実験を繰り返しているところです。どんなデザインが採用されるかお楽しみに!
![]() ロゴはいくつかの案を作り、試作を重ねています。どんなロゴになるか、今後報告していきます!
橋本山×写真家 100年の森を100年のカメラで写す橋本山を取材しながら、デジタルカメラで写真を撮ると、いつも「うまく捉えきれない」気持ちになります。
現代のカメラでは写しきれない何かがある。
100年の森には100年のカメラで対峙してみれば、写し取れる何かがあるのではないか。
そんな思いで、写真家の稲垣徳文さんに相談しました。
稲垣さんは、ディアドルフという大判カメラを使い、数多くの作品を発表し写真展を開催されている写真家です。
今では、あまり見たことがないこのカメラ。
フィルムのサイズが8×10インチサイズであることから「エイトバイテン」と呼ばれます。
何千枚と撮れるデジカメと比べ、フィルムホルダーに入るフィルムの枚数はたった2枚!まさに一写入魂です。
ディアドルフはアメリカのシカゴにかつてあったカメラメーカーで、約100年前から木製の大判カメラを作り始めました。
100年の森と対峙するには、この上ないカメラです。
![]() 稲垣さんと、愛機ディアドルフ8×10
150年持つオリジナルプリントプリント手法もこだわりました。
チョコレートブラウンが特徴のアルビューメン(鶏卵紙)プリントは、1850年にフランスで発明された古典技法のひとつです。
卵白を使うことで光沢感を出した「鶏卵紙」という印画紙を使い、塩化金を使って調色することで、独特な深みのあるチョコレートブラウン色に仕上がります。
ゼラチン・シルバープリントと比べ、耐光性が弱いとされますが、プリントから150年たった今も綺麗に残る作品もあります。
![]() リターン特典のひとつ。鶏卵紙プリントで仕上げたオリジナルプリント作品。 ※リターンはプリント作品のみで額縁は付属しません。
もうひとつ、印象的なブルーカラーが美しいプリント技法は、サイアノタイプと呼ばれる19世紀にイギリスで発見された古典技法です。
青写真とも呼ばれ、暗室を使わず太陽光でプリントができます。
普段見慣れない青の世界はまるで月光浴をしているような、どこか幻想的な雰囲気が漂います。
![]() サイアノタイプで仕上げた作品。この滝の水は橋本山から流れています。 ※リターンはプリント作品のみで額縁は付属しません。
フォトジェニック・ドローイングという手法もうひとつ、稲垣さんとの会話のなかで、橋本山でぜひ試してみたいとなったのが、「フォトジェニック・ドローイング」という技法です。
写真術を発明したひとりとして知られる、ウィリアム・ヘンリー・フォックス・トルボットが著した世界最初の写真集『自然の鉛筆』に収められた《植物の葉》はフォトジェニック・ドローイングの代表作としてあまりにも有名です。
やり方はいたってシンプルです。植物の葉を拾ってきて、感光性のある紙の上に置き、ガラスで覆って密着させます。それを数分日向に置いて、葉の周囲が黒くなってきたら日陰に移して葉を取り除くと、その葉の形が印画されるというものです。
そんな素敵な技法を用い、橋本山の麓にある研修棟と呼ばれる建物でプリントしました。
「その土地の太陽と森から流れる沢の水で写真が焼けるなんて最高。本当に贅沢です」と稲垣さんも感動しておられました。
森とアートの出会い。素敵な体験を提供していただきました。
今回、リターン特典としてご用意した稲垣さんのオリジナルプリントは、どれも枚数が非常に少ないほとんど1点ものになります。
数に限りがございますが、橋本さんの森をぜひご家庭に飾って、お楽しみください。
![]() フォトジェニック・ドローイングによって仕上げた2枚1組の作品。葉はイタドリ。右がネガで、左がポジ。 ※こちらのセットのみ額縁が付属します。
![]() 植物の葉を印画紙に密着させ、太陽光をあて、感光しているところ。
![]() 剥がすと、葉の部分が白っぽく写る。やや透明で葉脈が透けて見えるのが美しい。
![]() 橋本山の麓にある研修棟を暗室として利用。その土地の太陽と森から流れる沢の水で写真を作るという贅沢。これはクロモジの写真。
最後にここまでプロジェクトページを読んでいただき、ありがとうございます。
今、日本では、植えてから50年ほど育った人工林を一斉に伐採し、新たに植えて育てる
50年で回す林業が全国で推進されています。
森の若返りという意味で、循環型林業とされ、推奨されていますが、木々を一度に伐採する手法は、時に環境に負荷をかけ、土砂災害などの災害を誘発する引き金になってしまうこともあります。
私たちが生活している場所も、森や山と繋がっています。
地域の森とどう付き合っていくのか。
林業家だけでなく、直接林業という職業に触れることが少ない方たちも、考えていかなくてはいけない時代になりました。
そんな時、橋本さんの言う「すべては自然が教えてくれる」という自然に寄り添った共生の眼差しこそが、多様性を理解し、利他の心を育んでいくためのヒントになるのではと思います。
この本が、私たちが地域の森に関心を抱き、アクションを起こすきっかけになれば幸いです。
現在支援受付開始に向けて準備を進めております。
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■特定商取引法に基づく表記
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Project Seed !
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