保護猫カフェ ネコリパブリック東京を御茶ノ水にOPEN！保護猫達が人と触れ合い幸せになるチャンスが生まれる最高の場を作りたい

ネコリパ首相のあさかです。

今日は、ネコリパ東京のアイドル不動？のNo1であろう、ミルクのお話です。

ミルクは、ネコリパ東京がまだ改装している時に、やってきました。

改装中の大きな音にも全く気にすることなく、ネコリパ東京スタッフさんがお世話にやってくる度に、かまってー、かまってーーと甘えん坊ぶりを大発揮していた子です。

そんな、甘えん坊、人の心を奪うほどの小悪魔のような魅力を持っているミルクにもネコリパにやってくるまでのバックストーリーが存在するのです。

ミルクは、元野良猫ちゃん。

去年の３月、一匹の野良猫ちゃんが、４匹の赤ちゃんを生みました。

そのうちの一匹がミルクでした。

ミルクが生まれた地域は、まだまだ野良猫が多い地域で、生まれながらの野良猫ちゃんは、基本そんなに人慣れしていないのですが、不思議なことに、ミルクは本当に人馴れしていたそうです。

実は、ミルクは最初、餌やりをしてくれていたご家庭があったそうです。

しかし、突然、、その家族はミルク達を残して引っ越しをしてしまったのです。

近くに住んでいらっしゃったおじさまが、お庭で日曜大工や花壇のお手入れをしていると、ミルクが現れました。

それがおじさまとミルクの出会いです。

ミルクは本当に人懐こい猫で、おじいさんがお庭で作業をしていると、甘えにきたり、そしてじっと作業を近くで見守ったり、近所にお買い物に行く時も、おじさまのうしろをついてくるので、

「みーちゃん、ちょっと待っててね、すぐ戻るからね」

と言い聞かせると、同じ場所で、じーっとおじさまが帰ってくるのを待っていたそうです。

おじさまは、家族の方によると、とっても真面目な方で、人様に迷惑をかけることは一切しない方だったそうです。

でもミルクの健気さに、心が動き、玄関前にミルクの寝床を用意し、餌やりをはじめてくれたそうです。

最近は、餌やり禁止条例という名前の条例で、餌やりが悪だという誤解が生まれていますが、餌やりは悪ではありません。

野良猫達にとって、人があたえる御飯だけが生き延びるための大切なものなのです。

餌やりは悪ではありません。

そりゃあ、無責任に避妊去勢もせずに、猫に子供が生まれても知らんぷり、、というような人はいけないと思います。

ただ、責任をもって餌やりしている人たちに、悪いことをしているかのような誤解をまねく条例は制定されるべきではないなあ、、と心から思っています。

さて、、ミルクに餌やりをはじめたおじさま、、

もちろん責任感が強い方ですので、このまま、ミルクが子供を産んでしまい、望まれない命が増えてしまうのは良くない、と悩んでいたところ、市役所の広報誌で、地域猫活動というものがあることを知られたそうです。そして、近隣で保護活動をされている方に相談し、ミルクを避妊手術されました。

ミルクはおじさまの奥様のピアノ教室の生徒さんにも可愛がられ人気者になっていきました。

このまま、ミルクを地域猫として可愛がっていく、、という選択肢もありましたが、おじさまは、あまりにも人慣れしている猫は、虐待にあってしまう可能性があるということを聞き、地域猫として可愛がるのではなく、ミルクのために里親募集をすることにしたのです。

本当は、家族に迎え入れてあげるのが一番よかったのかもしれませんが、家族の事情で、ミルクをお家の中にいれることができなかったのです。

大人猫の里親探しは難航を極めます。

なかなか、ミルクのために新しい家族を見つけてあげない、、とやきもきしていたところ、おじさまは、狭心症の手術で入院をしなければいけなくなったのです。

ミルクに御飯をあげることが出来なくなる。。。。

ミルクを可愛がってあげることが出来なくなる。。。

そんなモンモンとした想いと向き合っていらっしゃった時に、ネコリパ東京をボランティアさんを通じて紹介されたのだそうです。

そして、ご縁があって、ネコリパ東京にミルクがやってきました。

ミルクは、おじさまの愛情を一身にうけてすくすく育ったお陰で、本当に、人を信頼し、人を癒してくれるかわいい子になりました。

どんなお客様がきても、真っ先に挨拶にいきます。

そして、その小悪魔的魅力で、すべてのニンゲンというニンゲンを虜にしていきます。

おじさまにとってミルクは、心優しい子で、遠慮深いから他の猫にすぐ餌や寝床をとられてしまうのではにか、、と思われていたそうです。

実際のミルクは、、結構気が強い女の子。

他の猫たちよりも強く、堂々とネコリパで過ごしています。

もはや、ネコリパナンバー１の地位は不動のものなのではないでしょうか？

おじさまの入院された病院は、たまたまネコリパ東京の近くのお茶の水。

入院されている間中、ずーっとミーちゃんは元気か？どうしているか？と心配をなさっていたそうです。

退院されたらミーちゃんに会えるということを楽しみにされていたそうですが、みーちゃんを大事にしてくれる新しい家族が出来ることを心から祈っていらっしゃるそうです。

ミルクは、おじさまの深い深い愛情に包まれて、育ったから、こんなにいい子になったんだなあ、、っとジーンときちゃいます。

世の中には、猫をお世話したことがない、保護したことがない、という理由で、手を差し伸べることさえしない方々がたくさんいます。

でも、おじさまのように、猫を飼われたことがない方が、勇気を出して猫を保護し、そして里親募集をするのは本当に大変なことだったと思います。

高齢の方がネットで里親さんを募集するのもとってもハードルが高いです。

でも勇気をもって、一歩踏み出してくれたおじさまの愛情に心から感謝したいと思います。

おじさまの愛があったからこそ、今、ネコリパ東京にミルクがいてくれるのですから・・・

保護をする。

すごい大変なことと思われるかもしれません。

でも、可哀想、、、と思ったその優しい心を、どうかどうか、大切にし、一歩踏み出してほしいのです。

この世の中に、できないことはありません。あきらめてしまうことだけは辞めてほしいのです。

その一歩が、殺処分ゼロへの一歩となり、社会が変わる一歩、あなたが変わる一歩になるのです。

今日も、子猫の相談を受けましたが、私たちが協力できることは限界があります。

相談をされた方が、責任と勇気をもって、小さな命を助ける一歩を踏み出してほしいと心から思います。人にはそれぞれ事情がありますが、命と引き換えになる事情はないと思います。

わたくし、、できないことなどこの世にない！をモットーに生きている人間です。

出来ることをやってるだけでは、何も変わらない。

出来ないことをやり始めるからこそ、何かが変わっていくのだと思うのです。

なんとかしてあげたい、、と思った、その瞬間に、わたしは、その方に責任が生まれると思っています。

可哀想と思うその心に、真摯に向き合い、猫を保護するということに一歩、皆が踏み出してくれればいいな、と心から思います。

他人がなんとかしてくれる、、と思うのは、はっきりいって甘いと思うのです。

自分の心の叫びに耳を傾け、行動にうつし、責任をもって新しい家族を見つけていく。

特に子猫の場合は、インターネットを使えば里親さんは必ず見つかります。

大人猫はなかなかチャンスがない、、そのためにわたしはネコリパを作りました。

一人一人が、少しずつ力をあわせる、そして、その一人一人の周りの人達の意識を変えて行く、、

そうゆうことで、きっと動物と人が共生できる社会は生まれていくのだと思います。

ミルクを大切に育て、病気をかかえながら、里親募集をあきらめずにしてくれたおじさまのような方々が、日本中に増えるといいな、、と思います。

ネコリパで、ミルクはあっという間に里親さんが決まる気がします。

ミルクちゃんに会いたい方は、ぜひネコリパ東京に遊びに来てくださいね。

ミルクのすごす快適な猫部屋のための改装資金、まだまだ目標金額に達成しておりませんので、ぜひご支援おねがいいたしますーーーー