今回は、企画本屋hontenをhontenたらしめる重要なキーアイテム、『本の額縁』について詳しくお話します。
実はこの額縁の正体、本来なら『額縁の中に入れられるべき物』なのです。
長い夜
写真は装飾前の額縁です。
何か分かりますか?
絵を描く方ならピンとくるかも。
実はこれ、絵画用キャンバスのための木製パネル。
本来は板の面に布を張り、油絵などを描くためのものです。
本の額縁に、最初はフォトフレームを考えていました。
100円均一で買えるから、安い・入手しやすい・色んなサイズがそろっている。
また、お客さんが真似しやすいから、『読むだけじゃない、本。』というコンセプトを広めやすいと思いました。
けれどフォトフレームには厚みが無いため、どうしても本が浮いてしまう。
費用はあまりかけられないけど、ここはどうしてもこだわりたい・・・。
もういっそ自分で木材を買ってきて作るか?
とも考えましたが、材料費もかかるし、何よりも恐ろしく時間と労力がかかる。
どうしたものかと考えあぐねました。
試作品の数々
100円均一、ホームセンター、リサイクルショップ、家具屋、木っ端市・・・。
色んな場所に足を運んでは、頭を抱えて帰宅する日々でした。
額縁に飾るという形式は諦めなければいけないのかな・・・。
そう思うこともありました。
さやちゃんに相談すると、「画材屋さんはどうでしょう?」と提案が。
確かに画材屋さんなら多種多様な額縁も置いているはず。
ただ価格が心配だ・・・。
そう思っていました。
ある日、本の額縁にできる物は無いかとインターネットで探していた時、検索結果に「木製パネル」の文字を見付けました。
ページを開いてみると、それは画材用の木製パネル。
厚みがあって、サイズも幅広くそろっていて、値段もお手頃。
これは・・・もしかして・・・使えるんじゃ・・・?
ようやく長い夜が明けた。
そんな気持ちでした。
額縁のつくり方
画材用パネルを本の額縁にするために使うのは、ほとんどが100円均一の物です。
・お金が無くてもお店を持てる(やりたいことをやれる)と証明したい
・本の額縁も販売したい
・手の届く価格にしたい
そう思っているため、なるべく材料は安く抑えています。
塗料は今のところ3種類。本に合わせて使い分けます。
1つの塗料でも、塗り重ねるとより濃い色に、一度塗りなら少し明るい色に。本に合わせて塗り方も変えています。
少し明るめの茶色。
木の質感を残したいから、白は塗り過ぎないよう注意しています。
色を塗る作業が私は一番好きです。
四角い教室を、隅から隅までキチンときれいにほうきで掃いていく感覚で、とても楽しくて。
色を塗ったら、次に装飾を加えます。
こちらも材料は100円均一。
最近の100円均一はすごくて、様々な柄・質感の端切れやチュール、合皮まで売っています。
本を何冊か持参し、合わせながら選びました。
例えば、「レモンの図書室」という本には・・・
青いギンガムチェックの布がぴったり。
と、言うのも・・・?
表紙の絵をよく見ると、ギンガムチェックの洋服の袖が描かれています。
物によってはこんな風に、カーテンやリボン、お花のモチーフを付けてみたりもします。
(これは、さやちゃんのお友達に協力してもらいできた物。)
そんなこだわりの本の額縁は、下記3つのリワードに含まれています。
・F.読むだけじゃない本セット
・G.至福の読書セット
・H.あなたのための極上読書セット
Fセットでは本はランダムでお付けする形になるため、額縁のデザインもお任せになります。
Gセット、Hセットは支援者の方と何度かメールでやり取りをして選書します。
その際、額縁の色や装飾にご要望があればお聞きします。(選書本に合わせたデザインにする場合、ご希望通りにできないこともあります。)
心を込めて作った本の額縁、お届けできるのを楽しみにしています!
当日販売について
イベント当日(5月1日・2日)は、展示・販売している本とセットならご購入いただけます。
額縁のみの購入もできるよう、数個だけでも余分に作って持っていきたいと思っていますが、こちらはまだ未定です。