2019年夏、地元・中津川におしゃれなカフェができた。
田舎にしては珍しく、コワーキングスペースを併設している。
歴史ある旧宿場町の古い建物を改装したお店で、昔ながらの風情ある町並みにフィットした、古材を使った内装も素敵だ。
駐車場はちょこっと離れた所にあり、Facebookのメッセンジャーで駐車場の場所を聞いたのが、ファーストコンタクトだった。
返信には駐車場への分かりやすい案内図が添えられていた。
『丁寧な方だな。』と思った。
昨年末、初めてholidaypark様を訪れた。
帰り際、勇気を出してカウンターの男性に声を掛けた。
「初めまして、でこんなお願いするのアレなんですが、もしよろしければ、こちらのコーヒーをクラウドファンディングの返礼品にさせて頂けないでしょうか・・・?」
「あ・・・はい、いいですよ。」
こんなことってあるんだ。
きっとたぶん、お互い同じことを思っていたのではないだろうか。
中津川のあたらしい居場所・holidaypark ROASTWORKS 様
お店を営むのは、原 朋也(はら ともや)さん・房枝(ふさえ)さんご夫婦。
中津川市出身の朋也さんは、大学卒業後東京で就職。勤めていた会社で房枝さんに出会った。
房枝さんは東京都出身だが、結婚・出産し、子どもがもうすぐ学校へ通う年齢というタイミングで、今後のことを考え中津川への移住を決めたと言う。
店舗の1階では朋也さんがカフェを、2階では房枝さんがコワーキングスペースを運営している。
コーヒーを淹れる朋也さん
2階コワーキングスペースの一部。
カフェで提供するコーヒーは、店内で焙煎している。
豆にもこだわりがあり、実際にエチオピアなどの国へ足を運び選んだと言う。
フェアトレード(※)の豆を仕入れるなどもしており、
「コーヒーを飲めば飲むほど世界が良くなるといいなと思って。」
と語ってくれた。
(※)フェアトレードとは・・・開発途上国の原料や製品を公正な値段で取引することで、生産者の暮らしを守り豊かにするための運動。直訳すると「公平・公正な貿易」。
現地へ行った際の写真。
「holidaypark」ができるまで
二人は元々IT系の仕事をしており、始めは田舎でもテレワークができる個人事務所を作ろうと思っていた。
物件探しのため中津川市で開催された空き家ツアーに参加し、現在の物件と出会った。
東京ではよくコワーキングスペースを利用していたと言う房枝さん。
次第に、個人事務所ではなく色んな人が一緒に仕事ができる場を作りたいと思うようになっていた。
吹き抜けがあり、2階コワーキングスペースから1階の様子が見える。
並行して、朋也さんはコーヒー教室に通っていた。
珈琲サイフォン株式会社という、コーヒーを淹れるための道具やコーヒー豆を作っている会社が主催している教室だった。
こうして、色んな歯車が偶然にもピッタリはまり、「holidapark ROASTWORKS」は生まれた。
古くて新しいお店
長野県に古材を活用したリノベーションを手掛ける「ReBuilding Center JAPAN(通称リビセン)」という団体がある。
解体が決まった建物や空き家から、古材や古道具を『レスキュー』し新しく生まれ変わらせるという、環境負荷を減らすための取り組みだ。
holidapark様の内装はリビセンによるもので、おしゃれな空間でありながら、人の手にも似た温もりを感じる。
それはきっと、新品の木材には出せない味。
長い歴史と、レスキューされた木材であるという事実は、たやすく真似できるものではない。
1階カフェスペース。古材の色合い、温度、急な階段、懐かしくてあたたかい空間だ。
デジタル教育で子どもの選択肢を増やしたい
私が元プログラマーだと話すと、「子どもにプログラミングを教えることに興味はないですか?」と質問が。
と言うのも、お二人は「holidapark」以外にも、「ODEKO」という子ども向けプログラミングイベントの団体も運営しているそうだ。
「デジタルの教育を子どもたちにもしてあげたくて。プログラマーになれば田舎に住みながら働けるけど、この辺の子たちにはそういう(デジタル教育の)機会が無いので。」
これを聞いて、私はプログラミングの可能性に気付かされた。
元プログラマーであった私だが、アナログ派なところがあり、実はプログラミングが子どもの必修科目になったことに違和感を感じていた。
でも、ああこういうことだったのか、とようやく合点がいった。
にぎやかな町がいい
これからやりたいことを聞いてみると、二人とも、この町がにぎわってほしいと話してくれた。
「パン屋さんや雑貨屋さんができたら、もっといい通りになるんじゃないかなと思っていて。」
と房枝さん。
近年、新しいことを始める若者が集まりつつある中津川市。
だが、お客さんを呼び込むにはまだまだ成長の余地がある。
私もこの町の発展に注目していきたい。
歴史ある旧宿場町。その時代には生きていなかったのに、懐かしく心落ち着く不思議。
「この町の往来が増えることをどんどんやっていきたいです。」
朋也さんは、町のコーヒー屋を集めたイベントをやってみたいと言う。
「中でも外でも関係なく、コーヒーとイスがあればそこがリビングになる、という考えが僕にはあって。」
近くに流れる四つ目川
様々なジャンルが集まるマルシェやフリーマーケットが多い中津川市で、1つのジャンルに特化したイベントをするというのは、『ありそうで無かった』を突く面白さがあると思った。
きっとこれから、中津川市はもっと面白い町になる。
そんなわくわくがこみ上げている。
返礼品紹介
クラウドファンディング開始時には決定していなかったが、支援が多く集まったため、なんとhontenオリジナルブレンドコーヒーを用意して頂けることになった。
「深煎りメインにしたhontenブレンドを作りますので、楽しみにしていてください。」と支援者様へメッセージも頂いている。
holidapark様のコーヒーをお届けする返礼品は次の2つ。
(どちらの返礼品も同じコーヒーです。)
◆D.ローストコーヒーセット ¥ 4,500
◆G.至福の読書セット ¥10,000
holidaypark様のコーヒー。(実際の返礼品とは産地等が異なる可能性があります。)
読書のとき本の世界に入り込めて、それでいて主張し過ぎない、深煎りのhontenオリジナルブレンドコーヒー。
『コーヒー無くして読書無し』という方は、この機会を逃さないで。
*約100gのお届け。
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