みなさま、こんにちは。ROUND OUTメンバーの小石です。
今回は、ドライバーズバッグ(仮称)のデザイナー勝俣貴生氏がディレクションしているショップ「vic2 (ビックツー)」へおじゃまし、ROUND OUTの活動について、ドライバーズバッグ(仮称)のコンセプトなどのお話を伺いました。
vic2 (ビックツー)、WERKS (ワークス)とは?
vic2(ビックツー)は、吉祥寺駅 公園口から徒歩約3分のところにあるお店です。
『アウトドアのあるライフスタイル』を提案するセレクトショップとして、世界各国から集めたアウトドアウェア・ギア・バックパック・メッセンジャーバックや雑貨など、日常生活で便利なモノや面白いモノ、こだわりのモノを発信し続けています。
デザイナー勝俣貴生氏について
2003年にオンラインショップvic2 (ビックツー)立ち上げ後、messengerbag.jpというポータルサイトでメッセンジャーバッグとは何か?本来のあるべきカタチとは何か?について研究をはじめる。
その想いが募り、遂にはメッセンジャーバッグをメインに自転車やアウトドアに関する商品を販売する実店舗を九段下にてスタート。
2012年、お店を吉祥寺に移転。それを機に今までの経験を基にバッグデザイナー勝俣氏の活動をはじめる。
バッグブランド『WERKS (ワークス)』を立ち上げ「休日のアウトドアアクティビティと日常のライフスタイル、どちらのシーンでも使いたくなるギアを目指したプロダクト」をコンセプトに、メッセンジャーバッグをはじめ、トートバッグ、ポーチ、バックパックなどを創作し続けている。
勝俣氏が入念にセレクトしたアイテムが並ぶvic2の店内。
どのギアも語りはじめたら長くなる程、こだわりと愛情を持って販売しています。
バッグを長く売ってきて、見てきたからデザインができる
今回の主役 勝俣貴生さんです。
−−−ROUNDOUT参画の理由を教えてください。
勝俣氏:
AssistOnの大杉さんにお声がけいただいたのがきっかけで、まずクラレ社に話しを聞きに行きました。
クラレ社では、日常使いのモノから火星探査機に採用されるような技術力の高いモノまで様々な素材を開発していて、その幅の広さに驚きました。
そして、今回取り上げた素材「クラリーノ」は自分の身近なところで使われていた事を知って、とても興味を持ち、このプロジェクトに参加して自分の幅を広げたいと思うようになりました。
それと、なにより他のラウンドアウトメンバーがとにかく熱い人達だったということもあります(笑)。
メンバーたちの人柄に惹かれ、「この人たちとやりたい!」という気持ちで参画を決めました。
−−−今回のドライバーズバッグ(仮称)のコンセプトに至った経緯を教えてください。
勝俣氏:
企画をする上で、やはり自分自身のライフスタイルやアクティビティから発想することは多いです。使うシーンを考え、商品自体にコンセプトを設けて作り上げていきます。
今回は子供の送り迎えや車でちょっと外出する際のバッグとして最適な物が市場に無いということが、発想の原点となりました。
車内では、貴重品類が散乱することがよくあって、一箇所にまとめて出し入れしやすくきちんと置いておける場所がありませんでした。
そこで貴重品類をひとまとめに置いておける場所を創ること、またそれを車外に持ち出すときスマートにアクセスできるバッグがあれば良いなと考えました。
バッグを持っている時の佇まいも重要な要素の1つであると考えていました。
バックパック、ショルダーバッグ、トートバッグやボディバッグではありきたりだし…ではどうするか?と考えて、それなら、新しい形のバッグを創ってみようと思いました。
いろいろ考えているうちに「脇の下に空間がある」事に気づきました。
もちろん脇の下で挟むハンドバッグや小さなトートなどは既にありますが、それらは女性限定のアイテムのようだなという既成概念を持っていました。
でも、もしかしたら男性でもハンドバッグを使ってもいいんじゃないか?と発想を変えてみました。
車で外出する時は最低限必要な貴重品類しか持ち歩かない人は多いと思います。
脇の下に抱えるハンドバッグは意外と邪魔にならず、スマートでコンパクト、また両手が使える利点もあり、それこそ子供を抱っこする時もショルダーベルトが邪魔にならない。
そんなところから最初のコンセプト「車内で小物をまとめられて、脇の下で挟むバッグ」が決まりました。
−−−デザインしていく中で、「クラリーノ」に対して感じたことを教えてください。
勝俣氏:
今まではアウトドアやミリタリーで使われる生地を多く扱ってきましたが人工皮革に関しては全く関わってきませんでした。
でも、知れば知るほど「クラリーノ」の素材の凄さを感じています。
耐久性や加水分解しにくい点が今まで見てきた生地とは大きく異なる点でした。
特に、湿気などでポリウレタンのコーティングが剥がれてしまう生地が多い中、それが起こりにくいというのは魅力的ですね。また上質な風合いも今まで扱ってきた生地とは異なり新鮮です。
20年以上前に履いていた靴が「クラリーノ」だったり、自分が憧れたモノや身近で使ってるモノがクラリーノの生地だったりということも改めて発見することができて、そういったことも含めて驚きの連続ですね。
素材がとても好きなので、このプロジェクトに関われてとても光栄に感じます。
−−−最後に、これまでのラウンドアウトでの活動を通して感じたことを教えてください。
勝俣氏:
普段は1人で仕上げていく事が多い中、今回作ったバッグは私だけでなく、プロジェクトメンバー全員で作りあげているという感覚があります。それは私にとって新しい経験でもあり、とてもモチベーションが上がります。何より楽しいですね。
勝俣氏のインタビューを通して、よりドライバーズバッグ(仮称)、「クラリーノ」、ROUND OUTについて知ることができたのではないでしょうか?
ドライバーズバッグの開発はまだまだ楽しく継続中。このあとも活動報告をお届けしていきますので
みなさま、引き続き応援よろしくお願いいたします!