LUCI immersのプロジェクトをフォローいただきありがとうございます。
本日は、LUCI immers関連の海外記事を1つご紹介させていただきます。
上記は昨年、中国のインフルエンサーが投稿したLUCI immersとGOOVIS Proという競合商品に関する比較記事なのですが、かなり詳細に2つの商品を検証されております。
今回事務局スタッフがこれを翻訳。あくまで要約にはなりますがその内容をご紹介させていただきます。
同梱物
1. LUCI immers
内容物:LUCI immers本体、Type-C→HDMI・USB変換アダプター、Bluetoothリモコン
2. GOOVIS Pro
内容物:GOOVIS Pro本体、HDMI→USB変換ケーブル、D3 Bluayコントロールボックス(別途購入)
装着感と視聴体験
1. LUCI immers
・全体的なテクスチャは非常に繊細
・マスクのスポンジはシリコンで柔らかく、顔に触れる表面は肌に優しい綿
・おでこ部分は非常に感触がいい
2. GOOVIS Pro
・本体のプラスチック感が強い
・肌のスポンジは顔に密着できないような感触
・おでこ部分の生地は満足できるものではない
*GOOVIS Proのおでこ部分とケーブルは分離不可のため、繋いたままで計測
*LUCI immersのおでこ部分は分離可能なため、重量を測る際はつけてから計測
1. LUCI immers
・重量:218g(本体+おでこパッド)
・全体的なテクスチャは非常に繊細
・マスクのスポンジはシリコンで柔らかくて、顔に触れる表面は肌に優しい綿
・ヘッドバンドも非常に感触がいい
2. GOOVIS Pro
・重量:288g(本体+おでこパッド+HDMIケーブル)
・本体のプラスチック感がやや強い
・肌のスポンジは顔に密着できないような感触
・ヘッドバンドの生地は満足できるものではない
1. LUCI immers
・ストラップはシリコン素材で手入れ簡単
・長さはダイヤルによる調節のため、長く使い続けられそう
・おでこパッドが長くて、ヘッドバンドのシリコン素材もすべりにくいため、鼻への圧力が少ない
2. GOOVIS Pro
・ストラップは革+ゴムテープで手入れはしやすくはない
・長さは面ファスナーによる調節で使えば使うほど、つけられなくなりそう
・おでこパッドが短いのと、ゴムテープは比較的に滑るため鼻への圧力を感じる
1. LUCI immers
・マスクのスポンジがしっかり密着するため、外部の光が入らない
・着用したところはレンズが少しくもるが、少ししたらなくなった
2. GOOVIS Pro
・明るい環境では、少し外部の光が入ってしまう
・内蔵の換気扇があるため、レンズがくもらない
②視聴体験の比較
◎視野角に関する豆知識
・人間の視野角の範囲(限界)ー
左右:208度
上:50度
下:70度
・人間の視野角の範囲(快適)ー
左右:95度
上:35度
下:55度
視覚において目の前にあるような没入体験を感じるには、目にリアルに感じる画面の幅(視野角)とリアルな画質(解像度)が必要となる。技術的制限によって、この2つのヘッドセットはどちらも完璧に達していないが、どちらが理想値に近づいているのかを見てみる。
1. LUCI immers
・IMAX上映の第11、12列の視覚効果
2. GOOVIS Pro
・一般上映の第8、9列の視覚効果
*撮影の制限によって、実際の画面より歪みあり
*『ライオン・キング』3D実写版による比較検証
1. LUCI immers
・GOOVIS Proの1.5倍くらいの画面サイズ
・画質とカラーが綺麗
・映画館の迫力を感じる
2. GOOVIS Pro
・サイズ的には没入感がやや足りない
・画質も綺麗
・3D効果が強い
◎個人的感想
LUCI immersとGOOVIS Proは2つとも1920x1080x2の高い解像度に達しているが、GOOVIS Proの方が画面の幅が短いため、PPD(1度あたりのピクセル)が高い。とはいえ、LUCI immersは大画面の迫力を追求するため、若干PPDを犠牲にしたが、動画を観る時は、人の目にはそこまで見分けられないので、GOOVIS Proと同じくらい良い画質という実感。ただ、スライドなどの静止画面の観るなら、PPDが高くちょうどいいサイズであるGOOVIS Proの方が観やすい印象。
また、2つともレンズフレアの問題があって、明るすぎる画面では多少のフレアが生じる。どちらも複数のレンズが重なってできたもののため、それは仕方がない技術的問題だと思う。しかしコンテンツのリソースと個人差にも関わるので、個人的には気にはならない。
操作性と互換性
①セッティング
1. LUCI immers
・瞳孔距離調節ダイヤル(左右眼同時調節)
・メガネを着けたまま使用可能なので、視度調整(近視、遠視、乱視)は不要
・ソフト内での操作:2D/3D、明るさ、ディスプレイモード
2. GOOVIS Pro
・瞳孔距離調節ダイヤル(左右眼各自調節)
・ダイアルで視度調整(乱視のある場合はコンタクトが必要)
・2D/3D、明るさ、ディスプレイモードの調節は本体にボタンで操作
◎個人的感想
GOOVIS Proの本体に調整用のボタンがたくさんあり、使用者に便利なデザインだと思ったが、実際にセッティングをする時は着けて画面を見ながら調節するため、ボタンや目盛りが見えなくて、慣れるまでは間違えることがよくある。また、使用に視度調整が必要なGOOVIS Proは家族や友達が使う度にもう一度調整しないといけないことで、逆に不便になると思った。
LUCI immersの瞳孔距離調節はGOOVIS Proのように左右各自調整できないが、セッティングは割とシンプルで直感的。そして、視度調整は不要なのと、他のセッティングは画面を観ながらでの操作なので、使いやすいと思う。
②対応可能な接続端子
1. LUCI immers
・デバイスへの接続:Type-Cケーブル(本体から分離可能なケーブル)
・HDMI、USB端子への接続:Type-C→HDMI・USB変換アダプター(付属品)
2. GOOVIS Pro
・デバイスへの接続:HDMI(本体から分離不可なケーブル)+HDMI→USBケーブル
・Type-C端子への接続:HDMI→D3 Bluayコントロールボックス(別途購入)→Type-Cケーブル(別途購入)
◎個人的感想
今後のデバイスは間違いなくType-C端子による接続に変わっていくため、Type-C端子を搭載しているLUCI immersの方が汎用性が高い。または、GOOVIS ProのHDMIケーブルは本体から出ていることが個人的に気になる。一般的にはケーブルは耐用性が本体ほど高くはないので、消耗品となっている。本体とケーブルが一体となるGOOVIS Proはケーブルだけ壊れても本体含めて修理となる。
さらに、本体と分離できないというのは万が一に引っ張られたら、本体も落ちて壊れてしまうリスクがないとは言い切れない。その点で見ると、LUCI immersのケーブルは引っ張られてもケーブルが外れ、本体が落ちることはないため、LUCI immersの方が安心して使えるのでは。
結論
1.スペック
GOOVIS ProにはLUCI immersのようなモーショントラッキング機能がないため、VR鑑賞は不対応。そこは大きな違いだと思う。
2.装着感と視聴体験
素材を工夫したLUCI immersの方が長時間の着用でも快適。GOOVIS Proのゴムテープは耐用性と快適性がやや足りないので、長時間の鑑賞では気になる。両方とも高精細の画質を提供しているが、スクリーンサイズの差ははっきりしている。画面サイズについてはどちらがいいかはなく、自分のニーズに合わせて選ぶ必要あり。ただし、没入感を追求する方にはIMAXにも似た体験を再現しようとしているLUCI immersの方がオススメ。
3.操作性と互換性
LUCI immersの操作はほとんどスクリーン上でするのと、メガネをつけたまま着用可能なので、セッティングの手間が比較的に省ける。GOOVIS Proは本体に細かい調整のできるボッタやダイヤルが多くてカスタマイズ性が高く見えるが、家族や友達が使う時に、再び調整する手間がかかるので逆に不便。また、Type-Cの端子を搭載しているLUCI immersはこれから世にでる新しいデバイスにも対応していくため、HDMI端子しか持っていないGOOVIS Proより将来性があると思う。
以上、LUCI immersとGOOVIS Proの検証比較記事のご紹介でした!プロジェクト開催まで今しばらくお待ちください。
LUCI immers事務局