クロコダイル革プロダクトのご支援を検討している人
「海外から輸入されているプロダクトはどうやって本物かどうか確認すればいいのだろう?明確な判断基準が知りたい!」
そんな疑問に対して、お答えします。
・本物クロコダイルの種類と特徴
・クロコダイル革とそれ以外(型押し、カイマン)の違い
・本物クロコダイル輸入にはCITES証明書が必要
本記事は約3分で読めるのでご支援前にも本物のクロコダイルとそれ以外の種類について把握してみるのはいかがでしょうか?
本物クロコダイルの種類と特徴
全世界に於いてクロコダイルは“4種類”しかありません。少ないと感じるかもしれませんがそれはクロコダイル科ではないワニもいるからです(後で説明します)。ここでは、本物のクロコダイルとして製品に使われる種類についてご紹介します。クロコダイルの4種類は以下の通りです。
・スモールクロコダイル(イリエワニ)
・ナイルクロコダイル(ナイルワニ)
・ラージクロコダイル(ニューギニアワニ)
・シャムクロコダイル(シャムワニ) ※弊社プロダクトに使用される種類。
本物クロコダイルの特徴はなんといっても細かく整った鱗模様。 腹の四角形の鱗(竹腑)は細かく美麗に揃っており、横腹の丸い鱗(丸腑)とのバランスが絶妙です。クロコダイルの鱗は人間の「指紋」と同じで、それぞれに個体差がありひとつとして同じものは無く個性があります。
その他にもうろこの縁付近に針でついたような穿孔(せんこう)と呼ばれる小さな窪みがあります。これは感覚器官とみられ、今回紹介した4種のクロコダイル全てに備わっており、クロコダイル革の特徴でもあるのです。(染色加工により見えるもの見えないものがあります)
クロコダイル革とそれ以外(型押し、カイマン)の違い
型押し
牛革等でクロコダイルの模様を型押ししたもの。型押しの場合、なめした皮に人工的に型押しするので溝の深さにばらつきがありません。型押しにはクロコダイルの特徴である穿孔がありません。
カイマン
カイマン類の腹部には四角形の鱗の下にカルシウム分が沈着した硬い部分がありカイマン革の特徴となっています。カルシウムが非常に豊富なので、ゴツゴツとしていて他のクロコダイル革と比べて硬いのが特徴です。そのためクロコダイルより安価な革として使用されています。とても重要なポイントはこのカイマン属の革はクロコダイルと表記することは禁止されており「カイマン(caiman)」と表記されます。
本物クロコダイル輸入にはCITES証明書が必要
クロコダイル科は、ワシントン条約(絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)の『附属書Ⅰ』のリストに該当するので、原則的に商業のための輸出入取引が禁止されております。
【補足情報】
ワシントン条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約))は、自然のかけがえのない一部をなす野生動植物の一定の種が過度に国際取引に利用されることのないようこれらの種を保護することを目的とした条約です。(引用:経済産業省ウェブサイト)
しかしながら、弊社プロダクトに使用されているクロコダイルは養殖施設において人工繁殖を目的としたものであり、輸出国のワシントン条約に係る管理当局より輸出許可証を取得することができ、日本への輸出が認められております。それが下記のCITES証明証(実物)になります。
上記の輸出許可証の中にある赤枠部分に注目して頂きたいのが、学術名「Crocodylus siamensis」と記載されているのが分かります。これがワシントン条約に係るタイ管理当局により発行された正真正銘タイ産クロコダイルである証明なのです。(カイマン属の革であればCaimanと記載されます)
今回はクロコダイル革とそれ以外のモノの特徴だけでなく(プロダクトの特徴からでは判断できない場合もあるので)、海外クロコダイルの輸出許可証の視点からも本物のクロコダイルについて考察してみました。
First Reachがご提供するリターン品はタイ王室御用達老舗工場で製作される本物のクロコダイル革プロダクトです。
次回は貿易統計で考察するタイ産クロコダイル革プロダクトの希少性について記事を書きたいと思います。
では皆様良い週末をお過ごしくださいませ!