泡盛を飲まない理由について考えてみた
昨日、独自にアンケートの回答をSNSでお願いし、皆様に回答していただきました。
そのアンケートをもとに、自分なりに泡盛を飲まない理由を考えていきたいと思います。
アンケート結果
Q泡盛を飲まない理由
Twitter、Instagramにて、計136名の皆様に泡盛を飲まない理由について回答していただきました。
アンケート結果は以下のようになりました▼
第1位 度数がきつい (35%)
第2位 においがきつい(31%)
第3位 美味しくない(25%)
第4位 値段が高い(8%)
その他の回答
・泡盛を飲む機会がない
・飲み方がわからない
・先入観で飲まない など
その他は除き、1〜4の回答を集計したグラフを載せています
結果からわかること
やはり第1位は「度数がきつい」
今回4択の中で1番多かったのは「度数がきつい」でした。
この理由が一番にきたのは「先入観」が一番大きいと思いました。
きっとこの回答をした方の多くは、泡盛を飲んだことがないけど、他と比べて度数がきついから飲まないということだと思います。お酒を割って飲むというのは、焼酎等で一般的になっているのにもかかわらず、この回答が多いのは泡盛の飲み方、楽しみ方を知る機会が少ないからだと思いました。
私も、最近まで泡盛のロック以外の飲み方を知らず、そんなに高いのは特に若い人は飲むはずないよという印象でした。きっと、沖縄の人でいうと、「幼い頃からおじいーたちが泡盛をロックやストレートでガブガブ飲んでいる記憶が強く、自分たちには無理だ」という先入観があったり、沖縄以外の方々からは、「あのお酒に強い沖縄の人が飲むお酒だからきっと度数がきつい」という先入観が大きいのだと思います。
私自身も、泡盛は強くて飲めないという印象が最近まであったので、その先入観があるのは否めないなと思います。
ただ、私も泡盛の美味しい飲み方、泡盛と合う食べ物、そういうものを知っていくうちにイメージが大きく変わりました。
第2位の「においがきつい」について
この結果が2位にくるのは少し面白い結果だなと思いました。
なぜなら、泡盛ファンからよく聞くのは泡盛の香り、匂いがいいという意見ばかりだからです。
この意見の食い違いが起きる原因は何なぜか。
これもきっと「先入観」が大きく関係しているでしょう。
これは私の実際の経験ですが、父に泡盛の匂いの変化を説明してもらった時のことです。泡盛をグラスに注ぎ、空気に触れさせると甘いバニラのような香りがしてくる父がというのです。
その言葉を聞いた時は、まさか〜そんなこと。という感じでした。
注いだ直後、やはりお酒が苦手な私からすると、まだ少しきつい感じはしました。ただ、1分後くらいでしょうか、グラスを回しながら、空気に触れさせながら匂いを嗅いでると、父の言っていたバニラの香りが少しずつしてくるのです。
これは、きっと情報がなければたどり着かなかった嗅覚情報です。
このように、きっと先入観を解くような情報を少しでも伝えていれば、人間は何かしらその答え合わせをしようと神経を研ぎ澄ませて探します。そして、その情報が一致した時、感動が生まれ、興味を持つきっかけになると身を持って感じました。
第3位の「美味しくない」について
これは、飲み方を知らないのが一番大きな理由だと思います。
私も、ここ数ヶ月たくさんの方に色々な飲み方や、泡盛と一緒に食べると美味しいものを紹介していただき、幅が広がりました。
一般酒と古酒の飲み方は違いますし、度数帯、温度も表情を変化させる要因の1つです。これは非常に面白いと思いました。
きっと美味しくないと感じる理由は、飲み方を知らないから。
お酒を一括りにして、泡盛も同じように知らずに飲むと、いいイメージを持てなくなり、それが伝達して大衆が持つ泡盛の美味しくないというイメージが「先入観」となり定着していく。このループに入っているような気がします。
第4位の「値段が高い」について
これも一種の先入観です。
気になってお酒の1杯あたりの価格帯を調べてみました。泡盛は、テキーラや焼酎に比べ高いものの、生ビールよりは安いという結果が出ました。
「値段が高い」この解決法を、泡盛の値段を”低くする”と考えたら、きっと今後も伸びていかないでしょう。
高くても飲みたい。良いものだから飲んでもらいたい。
その品質という「機能価値」に加え、デザイン・コンセプトの独自性・商品の希少性といった「感性価値」、この2つを追求していって泡盛のスタイルを確立していき、値段以上の価値を感じてくれるまで、研究する必要があると感じました。
今回の結果から
やはり、課題になるのは「先入観」だと思いました。
これはとても重要な課題だと思います。
これを解決するためにはどうすれば良いのか。
今後、泡盛業界を盛り上げていくために、私ができること、そしてぜひみなさんに協力してほしいことを考えました。
みなさん、”ウィンザー効果”というものを聞いたことがありますでしょうか
ウィンザー効果というのは、本人から聞くよりも第三者から聞いた方が信憑性が高いと心理的感じることを言います。
つまり人づてに話を聞いた方が信じてもらいやすくなるというとです。
今、泡盛業界でも様々な取り組みがなされ、私もその一人としてこの数ヶ月間、発信し続けてきました。
これからもっともっと泡盛業界発展のために、私を含め、製造会社、酒販店、飲食店の皆さんが発信していくと思います。
私は、実際に泡盛を作ることができませんが、良さを感じ、伝える手段はあります。
みなさんには、私のように情報を発信をする人と泡盛を知らない方々との架け橋になっていただきたい。いち早く泡盛の良さに気づき、泡盛をこよなく愛してきたみなさんだから伝えられる率直な意見をぜひ泡盛を知らない方々へ伝えていただきたいです。
きっと、そのような和が広がれば、また全国で泡盛を目にする機会が増え、飲む人が増え、さらに良さが伝わっていくと思っています。
そのきっかけを起こせるように、このクラウドファンディングを起点として頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします!