Koala A-1| 日本の紙加技術で実現。紙がつくる新しい高音質スピーカー。

2022-08-16 21:10:16 活動報告一覧に戻る

Vol.2 自己紹介:米田オーディオとは

米田オーディオの米田です。 この活動報告ではKoala A-1についてプロダクトそのもの(コンセプト、仕様の特徴、こだわりのポイント、使い方等々)と、プロダクトに携わる者(企画・設計・生産)のことをお伝えしようと思います。 今日は、プロジェクトの起案者である「米田オーディオ」についてお話させてください。戻るキーを押さずに今しばしお付き合い頂ければ幸いです。

米田オーディオって何?

私(米田)が代表を務めるコニー電子合同会社がオーディオ機器を発表する際のブランド名です。基本的には私一人でやっています。元々祖父が米田フォトという屋号で撮影業を行っていて、私はというとオーディオなので米田オーディオを名乗っています(語呂がいいので結構気に入っています)。
ブランドロゴ
オーディオは、大手企業さんのブランドもあれば、米田オーディオのような小さな規模のブランドも並立する世界にあります。楽器、例えばバイオリンはヤマハさんのような大きなメーカーが製造する一方、非常に小さな単位の工房が作るものもあります。これと似た状況だとお考えください。 Koala A-1で米田オーディオは設計とプロジェクトの推進を担当させて頂きます。

最初は学園祭企画としてスタートした米田オーディオ

米田オーディオはもとを辿ると中高の学園祭企画としてスタートしています。比較的自由な校風の中高に通っていたのですが、その学校では学園祭が名物で、色々な人が好きなことを思いのまま発表できる場がありました。そこで私は毎年自分で作ったオーディオ機器を展示していたのです。米田オーディオの名はそのときの展示名です。 中学に入った頃、
という素晴らしい本を手に入れました。スピーカーユニット(振動板を鳴らす部分のこと)を手作りする付録つきです。振動板と磁気回路を接着剤で止めていき、ユニットとして自分の手で完成させることができるのです。
ユニットを手作りできるだけでも面白いのですが、本にはさらに面白いことが書いてあります。 ユニットとどんなエンクロージャー(ユニットを取り付ける箱)を組み合わせたらどんな音になるかについての解説です。スピーカーの音質はユニットだけでは決まらず、エンクロージャーに強い影響を受けます。実際ユニット単体で鳴らしてもスカスカの音しか出ません。特に低音が出なくなります。 (身の周りの例でいくと、スマホのスピーカーの音質は機種ごと結構ばらばらですが、あれはエンクロージャーの良し悪しに依存するところが大きいです。スマホを開けるとユニットだけでなく、低音を出すための音響的構造が小さな体積の中で各社工夫して入れ込んであります。ただ、信号処理に依存するところも多分にあります)
本に書いてあった何種類かエンクロージャーを作ってみて、スピーカーユニットと組み合わせてみたところ、誰でも分かるくらい音が変化し、感動したものです。本当に面白くこれにはまりました。 そういうことで、熱を上げていろんなスピーカーを作り、アンプを作り(デジタルアンプICの出始めだったのでこれを組んだアンプ、FETアンプ、あとはお決まりの真空管アンプ等)、録音機を持ってはお寺の鐘の音を録りに行き(いわゆる生録というやつです)、家に帰り自作のスピーカーとアンプでいかほど生の音に近いように再生できるか試していました。 成果物(?)をまとめて展示に出してデモを行い、解説冊子を作って配布し、来場者の方にどんなオーディオシステムが良いか相談窓口を作ってみたり、最終的にはオーダーを受けて製作することも始めました。
また、当時熱心に作っていた中高生が珍しかったようで朝日新聞さんに取り上げて頂いたこともありました。 オーディオの記事が新聞の紙面になることは嬉しいですが、まさか自分達が取り上げて頂けるとは思いませんでした。このときはスピーカー製作のご相談が増え、オーディオの広まりを感じることができてうれしかったのを覚えています。
出展の様子:中学か高校のときの学園祭、優しい学友が一緒にやってくれて共同出展
この頃作ったもの:薄型テレビ対応スピーカー(薄型テレビの出始めに作った、平べったいスピーカーです。広い面でしっかり低音が出すことを狙いました。中々迫力のある低音が出ます。スピーカーコンテストで入選もしました)

その後もずるずる続くオーディオ

社会人になってからはリコーという精密機器メーカーでエンジニアとしての職を頂き、複写機やプロジェクターの設計開発をしておりました。チームで製品を作り上げていく中で大変なこともありますが、実際に製品をお客様にお届けするときに重要な、ものづくり側としての勘所を学ばさせて頂いたように思います。 一方オーディオは展示こそしなかったのですが、やはり好きなままで、ご相談をローカルに受けて製作を行ったり、製作指導を行わせて頂いたり、またより良い音響設計ができないか引き続き検討を行ってきました。まだまだ続いて、一生続く趣味なのかなと思っています。
↑今では色々なツールを使いながらちゃんと計算して設計するようにしています(上記はKoala A-1の設計の様子です)

リコーでクラウドファンディングに出会う

リコーで携わらさせて頂いた製品で、クラウドファンディングを経て商品化したものがあります。”RICOH Image Pointer GP01”です。この製品はプロジェクターを手で持って色々な場所で使うことを提起した製品です。 新しいコンセプトであることから、市場の声を聞きながら開発を進められるクラウドファンディングが活用され、kibidango、GREEN FUNDINGの両プラットフォームにてファンディングが実施されました。支援者様へのアンケートとインタビューを重ねて仕様をつめていき、最終的には3200万円超のご支援を頂き製品化が決定されました。 私は本体の開発を行いながら、ファンディングの運営にも関わらさせて頂きました。それまでクラウドファンディングとはあまりご縁が無かったのですが、予想を超える現場の活気にこの仕組の可能性を強く感じた出来事となりました。
RICOH Image Pointerのファンディングページ

そして今回:新しい高音質スピーカー "Koala A-1"のクラウドファンディング

米田オーディオとして、かねてよりコンシューマ向けに出したいと思っていた製品があります。それが今回のクラウドファンディングでお出しする、本体の大部分を紙で構成したスピーカーKoala A-1です。 紙は制振性に優れ、不自然な響きを出さない素材です。制振性が高いことからスピーカーの振動板材料として長く使われてきました。これをスピーカーの振動板だけでなく、本体全体に使うことができればコストを一定程度に抑えながら従来にない高音質スピーカーが実現できるだろうという目論見です。実際にKoala A-1の試作機を作ってみたところ大変良好な音質を達成することができ、オーディオ関係者向けにお聴かせしてみても好評だったため、製品化したいという気持ちを強く持っていました。 ですが、Koala A-1は製品化にあたってはハードルが二つあります。一つは紙で製造することの技術的なハードルです。実際やってみると分かるのですが、紙は生物のようで、反りやばらつきが発生しやすく、一点ものならともかく量産向きではないことが分かりました。 こちらについては幸い、ご縁あってマルタ工業さんと製造に関する技術検討を一歩一歩進めていく中で、時間はかかったのですが、職人の手作業とレーザー加工技術をうまく組み合わせた生産工程を開発、量産する目処を立てることができました。
マルタ工業と米田オーディオの打ち合わせ(左:マルタ工業 可児さん、右:米田)
もう一つのハードルは商業上のものです。検討を進める中で紙で製造することで必要になる新しい設備投資がそれなりの額になることが分かりました。米田オーディオという小さなブランドでは自力で最初に全てを賄って製造に踏み切ることは難しいという判断をせねばなりませんでした。 そこで、この製品を欲しいと言ってくださる方を募ろう、というのが今回のクラウドファンディングの趣旨です。 米田オーディオとしてはこれまで培ったスピーカー設計、電子回路設計のノウハウを活かしながら、紙という材質で誰もが使いやすい、新しい高音質スピーカー Koala A-1を作り、皆様に返礼品としてお返ししたいと思います。 Koala A-1は今、形ができただけで、まだ作り手から使い手にお届けすることができていません。製品は使い手に届けられて初めて完成するものだと思います。 ぜひこの新しい高音質スピーカーを作り上げる目論見の遂行をご一緒できればと思います。
使用イメージ(内蔵アンプはBluetooth/有線入力どちらにも対応しています。外部アンプで使用することも可能です)

試聴会について

Koala A-1の試聴会を計画中です。現在各関係者の方と調整中しており、今しばらくお待ち頂ければと思います。 8月中にスケジュールのご案内を差し上げられる見込みです。 ではまた次の活動報告、試聴会等でお会いできれば幸いです。どうぞよろしくお願いします。 米田優

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プロジェクトの種

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プロフィール

  • 米田オーディオ


  • 工房的な発想で少量でも質の高い音を実現し、個々人のライフスタイルに合ったスピーカーを製作するコニー電子合同会社のブランドです。 元々は麻布学園の2007年の学園祭企画として旗揚げされ、代表が「A&Vフェスタ2008(日本オーディオ協会主催)」のスピーカーコンテストにて最年少審査員賞受賞したのをいいことに、東京工業大学でのサークル活動を経て、社会人になった今に至るまで脈々と製作が続けられてきました。 2022年に15周年を迎えました。
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