2014-04-30 01:22:48 活動報告一覧に戻る
さて、このプロジェクトも残りわずかとなりましたが、最後に実際の商品づくりに際してカギとなる部分をお手伝いいただいた方をご紹介させていただきます。
3/5、渋谷ヒカリエにて。
株式会社ブルームコンセプトの小山龍介さんです。「ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書」の訳者であり、「クラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル」「IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣 (講談社プラスアルファ文庫)」「会計HACKS!」「RELAX HACKS!」「STUDY HACKS!」「整理HACKS!―1分でスッキリする整理のコツと習慣」「TIME HACKS!」という人気「ハック」シリーズの著者でもあります。
正直あまり興味のない分野で不勉強につき存じ上げませんでしたが、すごい人気シリーズですね…。スミマセン、いまググって初めて知りました。
小山さんと初めてお目にかかったのは、2012年秋、石巻復興支援ネットワーク(やっぺす石巻)の「ビジネスモデルジェネレーション勉強会」。それも偶然、やっぺす石巻の初代事務局長で大学時代の友人というより同じ釜の飯を食ったというに近い赤澤君と小山さんが知り合いだったご縁で、この勉強会が開催されることになったのことでした。
そもそも、僕が「ビジネスモデルジェネレーション」を知ったのは、神田昌典さんの読書会コミュニティ。まだ日本語訳も出ていない頃、いずれウエディングフォトを含めた家族写真で起業すると決めていたので、結婚式場とは違ったカタチでビジネスモデルをどうやってつくりこむかが課題だったこともあり、すごく面白そうだなあと興味津々でした。
それが、まさか、翻訳者が旧友の知己だったとは(笑) しかも若干学年は違いますが、同じ時代を京都でともに過ごした同世代で、僕はしょっちゅう京大の吉田キャンパスに出入りしてたり、親友や当時付き合っていた彼女が一乗寺住まいだったり、恵文社や24時間営業のバッティングセンターやら付近をしょっちゅうウロウロしていて、一気に親近感が湧きました。
その他、「The Book Project 夜間飛行 | 受信箱に本が届く」というサイトで発行されている有料メルマガ「ライフハックストリート」も試しに読んでみたらすごく面白くて「贈与と循環モデル」とか「インプロビゼーション(即興)」とか、哲学の話とか、非常に参考になる内容ばかりで面白い。最近の号もU理論の対談とか非常に興味深かったですね。オススメです。僕が唯一購読している有料メルマガです。
それに、初めてお目にかかった勉強会後の懇親会で偶然、小山さんが趣味の範疇で撮ったという写真を拝見したんですが、「お? アマチュアにしては随分と上手やな」とえらく気になっていたんですね。
あとで知ったんですが、大学時代に美術史を専攻されていたり、映画とか撮ってらっしゃったり、広告代理店にお勤めだったので、きっとそのあたりでセンスが培われていたんですね。むしろ、写真史などこちらがいろいろ教えていただくことも多く、おつきあいそのもので勉強させて頂いている今日この頃です。
現在、撮影プランを「ドラマティック家族写真」「シネマティック家族写真」「ショートフィルム家族写真」「ベストショット家族写真」という商品名にしたのは、実は、小山さんの即興コンサルによるところが大きいです。
そして、「即興」という考え方・概念。
正確にいうと、このプロジェクトそのものを「いっちょやったるか!」となった直接のキッカケはももクロの影響ですが、彼女達のサクセスストーリーのなかに「即興」の要素がものすごくあることに気づかされました。それで初めて自分の人生に「即興性」をもっともっと取り入れよう、と決断したことが大きい。
自分で言うのもなんですが、僕は登校拒否とか高校浪人とかを経由していわばどん底から志望大学にトップ推薦で入ることになったり、幼少期にまわりと随分違った経験をしたことで「自分が強く願ったこと、思ったこと、信じたこと、決めたことを実現してしまう人間なのだ」と19歳のときに悟りました。それ以上、それ以下でもなく、ただ単純に、同世代の大多数よりも気づくのがかなり早かった、というだけなんですが。
言ってみればそれ以来、ウエディングフォトグラファーに転身するまでの十数年、自分はほかの人とは違う特別な人間なんだと思い上がってたのですが、要するに、自分の描いたシナリオを完璧にとは言いませんが、客観的にみてある程度、自分がやりたいことを大まかに実現させちゃう妙なパワーは実際のところ、あるのかなと思います(僕と一緒に仕事したり、長く過ごした人は多少わかると思いますが)。
ただ、そうはいってもうまくいかないことも当然あって、それがなぜなのか、ずっと答えがわかりませんでした。理由の一部は理解していたつもりなんですが、腑に落ちていなかったんですね。南三陸の移住に際しても、移住そのものはまず第一段階としてうまくいったけど、事業そのものはなかなか思うように立ち上がらなくて経済的にも非常に厳しい状況に追い込まれました。
加えて住居の事情もあって、仙台に移ってようやく経済状況を少し建て直すことができたのでもう一回、家族写真を真剣に取り組もうと準備するにあたり、ももクロちゃん達がデビュー以降、突然の事件や突発的事態に即興で軽やかに対応しながら成長していくさまを垣間見て、ようやく合点がいったのです。
自分の人生には即興が足りない、と。
なので、このプロジェクトではもともと自分なりにシナリオを思い描いていましたが、絶対に思う通りにいかない事態になる、ということも同時にあらかじめ想定できました。そんなときには「即興で楽しめばいいや」という心づもりが出来て、エイ、ヤ!でスタートを切ることができたのです。
なので、例えば見込んでいた支援(売上)見込みがキャンセルになっても、正直精神的なダメージはないと言えば嘘になりますが、限りなくゼロでした。そもそも、誰が本当にお金を出して下さるかなんて僕にはわかりませんし、「買ってクレ」「協力してクレ!」の「クレクレ」オーラが全面に出る依存性の高い、操作主義っぽいアプローチだと、ひとは離れていきます。
営業はするし、その場のノリで盛り上がって「検討します!」とか「売ろう!」なんて話になることもあるけど、ぶっちゃけ、期待してもしょうがないと割り切っていました。それは別に相手を信頼しないという意味ではなく、相手なりのプランもあるのだろう、という。もっといえば、神様がきっとそれよりもいい計画を持っているのだろう、と天に身を任せていた、そんな感じです。
こちらのアクションに対して「お、こうきたか」「そうくるか」「じゃあ、どう振る舞おう?」「この事業を成立させるためには、どのアクションが相応しいのか?」とむしろ、その場ごとに余裕をもってリアクションを楽しんでいました。
(正直、個人的には自信を持ってとりくんでいますので、出張撮影を申し込まれなかった場合は僕が損したというより、むしろ相手の方が損したのではないかと思っていますけれども)
ああ、なるほど、人生って、そういうことなのか、と、ようやく齢40にして朧気ながらも合点がいった気がしたのです。長い人生という観点からみれば、合点がいったとしても、おおまかに、ほんのちょっとわかった気になっただけなのでしょうが。
とにかく、南三陸や仙台に移住して何が良かったかって、僕が名古屋でずっと暮らしていた延長では知り合えないような人たちと出会い、旧友との再会、新たに友達になったり、応援したり、応援されたり、面白い人を発見したり、という豊かな人間関係に恵まれつつあること。
これに尽きます。
それは、どう足掻いてもお金には換えられない本当に大きな財産です。逆に言うと、仮にあっけなく明日にでも僕が死んだらこの経験や体験を独り占めしちゃうことになってしまって、それが「超」もったいないから、こうやっていろんなことを正直に、長々と赤裸々に書いている。
長くてうぜーな、と思う人も大勢いると思うけど、こんな文章がいつかきっと、誰かの役に立つでしょうから。
今日の活動報告は、以上です。
本日の活動費
Facebook広告 まだナイショ(というか未精算)
目標額 298000円
ただいまの支援額 137700円
サポーター 9人
フォロワー 12人
プロジェクト残り 1日
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4/11(金)ならびに4/14(月)にNHK総合「ドキュメント72時間〜巨大フェリーの人生航路」にて取り上げていただきました。ありがとうございました。
電子書籍(PDF)で読む『家族写真家ハマノヒロユキの南三陸移住日記Vol.1(仮)』
お届け・提供予定時期
サポーター数 5
お試しプラン「ベストショット家族写真」
お届け・提供予定時期
サポーター数 1 | 数量限定あと 14
エントリープラン「ショートフィルム家族写真」
お届け・提供予定時期
サポーター数 2 | 数量限定あと 8
プレミアムライン「ドラマティック家族写真」
お届け・提供予定時期
サポーター数 1 | 数量限定あと 5
プレミアムライン「シネマティック家族写真」
お届け・提供予定時期
サポーター数 0 | 数量限定あと 3
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