前半戦は、キャンセル波〇拳です。
電子タバコ、VAPE、電子シーシャの市場、実は大きいです。
そして、最近は宣伝合戦になっています。
その宣伝について、昨年末、すこし話題になったこともあり、改めて触れておきます。
電子煙管は「安全」です!
リピート・アフター・ミー!
電子煙管は「安全」です!
1.健康被害に関する製品を添付していません!
2.バッテリーを制御する基盤を2重にしています。
3.発送前に落下試験を行い、発熱や故障が起きないことを確認しています。
4.低容量バッテリーの多重化によって、万が一がおきても電池単体が発熱しておわります。家財を損害するまえに息絶えます。
なんで、騒ぎになったのか?
アメリカの研究、人体への影響についての論文をもって、広告系のほうにアタックしたのが発端の模様でした。
成分や人体への影響を主体とする科学的な話と、それらを規制する法的な話、専門家はいずれかになります。
私は電子タバコ歴15年目になる専門家です。
ここが日本でよかったことは、法律が先に規制を行っているため、そういった成分が国内に入ってきておりません。
重ねて申しあげると、安全です。
唯一免除されたのが個人輸入ですが、事例が1件出てきてるので、調査次第では、いずれ規制対象になるかもしれません。
では、成分に関するウンチク、垂れ流します。
ビタミンEアセテートが引き起こす健康リスク
電子タバコの増粘剤として使用されるビタミンEアセテートは、特にマリファナに含まれる「THC(テトラヒドロカンナビノール)」製品で使用され問題視されています。
この物質は本来スキンケア製品などで使用される安全性の高い成分です。
しかし、吸引した際には肺への悪影響が懸念されています。
ビタミンEアセテートが関与する肺障害の事例は、アメリカを中心に報告され、若年層にも深刻な影響を与える可能性があるとされています。
EVALI(E-cigarette or Vaping product use Associated Lung Injury)について
EVALIとは、電子タバコまたはベイピング製品使用関連肺損傷を指します。
アメリカではビタミンEアセテートが原因とされる事例が多く報告されています。
日本では法規制が異なり、この物質を含む製品は流通していません。
2024年12月12日に施行された大麻取締法改正により、THC関連製品の吸引は日本国内でほぼ不可能になっています。
一方で、EVALIに関連する懸念は電子タバコの過剰使用によるケースが多く、一般的な使用範囲では危険視すべきではないと考えられています。
国内でも1件、発症事例がありますが、常用的にニコチン入り製品を使っていた、との報告です。
いままでの報告例から、正しい使用方法と適量の管理が重要です。
フレーバーの危険性
電子タバコの人気の一因であるフレーバーも健康リスクを伴う場合があります。
ポップコーンフレーバー(ジアセチル)、
シナモン(シンナムアルデヒド)、
りんご、チェリー、アーモンドフレーバー(ベンズアルデヒド)
など、特定のフレーバーは呼吸器疾患との関連性が指摘されています。
たとえば、ポップコーンフレーバーにはジアセチルという化学物質が含まれており、これが「ポップコーン肺」と呼ばれる深刻な肺疾患を引き起こす可能性があります。
電子タバコの影響と安全な使い方
電子タバコは、従来のタバコと比較して有害物質の量が少ないとされています。
長期間使用することで肺に影響を及ぼす可能性があることも報告されています。
適切に使用することでリスクを軽減し、安全性を高めることが可能です。
以下に電子タバコの影響とその注意点を解説します。
肺胞マクロファージへの影響
電子タバコの使用は、肺の免疫を担う細胞である肺胞マクロファージの生存を一時的に妨げる可能性が示唆されています。
肺胞マクロファージは、吸入された粒子状物質を処理し、肺胞表面を清潔に保つ重要な役割を果たしています。
この機能が低下することで、肺の免疫機能が一時的に低下するリスクがあります。
適切な使用量であれば健康への影響は最小限に抑えられると考えられています。
エラスターゼやメタロプロテアーゼの増加
慢性的な電子タバコの使用により、肺で好中球エラスターゼやマトリックスメタロプロテアーゼのレベルが増加する可能性があります。
これらの酵素が過剰に働くと、肺に軽度の損傷が生じる可能性があります。
過剰使用を避けることでリスクを軽減することができます。
かつて、煙草が薬だった時代
キセルの吸い方は、葉っぱを止めるフィルターがないので、喉口喫煙です。
口に煙を含んで吐いてました。
肺に入る量がすくなかったこともあってか、ニコチンを摂取したときのアセチルコリン受容体のメリットが大きかった事と思います。
煙草の吸い方が変わったのが、紙タバコの普及です。
肺に入れる吸い方(肺喫煙)に変わったあとから、肺がんの話は増えた模様です。
タバコの葉っぱに、添加物を混ぜたあたりから、おかしくなりました。
あまり詳しく書くと、薬機法に関わるので、申し訳ありませんが割愛です。
ここは、あくまで肺に入れない吸い方もある、というお話です。
肺に入らないという事は、これらのリスクがありません。
安全に電子タバコ(電子煙管)を使用するために
1・信頼性の高い製品を選ぶ
不明瞭な製品や不法に製造されたE-リキッド、液体入りカートリッジの使用を避けること。
2・定期的なメンテナンス
デバイスの清掃を怠らないことで、雑菌やカビの発生を防ぐ。
3・フレーバーや添加物に注意
特にビタミンEアセテートやジアセチルなどが含まれる製品の使用を控えること。
4・医師や専門家に相談
特に健康に問題を感じた場合は早めに専門家の意見を求める。(アレルギーの懸念です)
5・使用量をコントロールする
必要以上に吸引しないようにし、適切な頻度で使用することを心がけましょう。
なんでもそうですが、過ぎたるは、及ばざるがごとしです。
用法、用量を守って、正しくお使いください。
では、電子煙管、お楽しみに(ご支援くださいませ)