長期モニターレビュー
早いもので、Calendar Watchプロジェクトも残すところあと3日。達成には、まだあと十数名の方々の支援が必要となっています。今回は、この腕時計を長期モニターしていたきびだんごスタッフによる独断と偏見のレビューをお届けしたいと思います!
【ポイント】単機能にこだわった設計
スマートウォッチと言えば、Apple Watchに代表されるように「いろんなことが、何でもできてしまう」のが普通です。文字盤の画像を変えたり、いろんなアラートが飛んできたり。電話だってできてしまいます。(もっとも、あまりこういう感じ※で話をしている人は見かけません)。
世の中にスマートウォッチが一つしか必要ないのであれば、Apple WatchやAndroid Wear対応のスマートウォッチで事足ります。逆に、この「Calendar Watch」はそういう便利さとはむしろあまり縁がないかもしれません。
繰り返しになりますが、この時計の良いのは、1日の予定が一目でわかる点。黒く塗りつぶされていれば、予定あり。白い部分が空いている時間。スマホの上で予定が変更されると、その都度Calendar Watchの上の黒い帯も更新されます。
「今日の予定はどんな感じかな?」と気になった時にちらりと文字盤を見るだけで、今日1日のおおまかな忙しさがわかります。
外出時の移動とかもきちんとカレンダーにさえ入れておけば「オフィスで自分のために使える時間」がわかります。
この時計をするようにしてから、出勤前に時計を見て、1日の大体のスケジュールを確認するようになりました。
スケジュールが詰まっている時には常に緊張感を持ち、そしてスケジュールに余裕がある時には逆に、少し先のことを考えながら過ごしたりと、漫然とスケジュールだけに追われる日々からすこし大局観を持って自分の予定と向き合うことができるようになった気がします。
一方で、スケジュールがガラガラだと時計をみてもつまらないので、スケジュールを入れよう、というモチベーションが出るのは否めません。。
ちなみにですが、スマホと連動しているので、海外出張などでスマホの時間が変わった時には自動的に時計も修正されます。
カリフォルニア出張中には結構役に立ちました(写真はヴァーダント・グリーン。このモデルについては後ほどまた触れます)
【ポイント】アナログテイストのこだわりデザイン
これまでのスマートウォッチは、液晶ディスプレイを使っているが故に、文字盤が黒に限られてしまうというジレンマを越えることができませんでした。なので、どれも何となく「どこか似たデザイン」になっていて、個性的なものを見つけることがなかなかできませんでした。
Calendar Watchは、電子ペーパー技術を使っているからこそ可能な、スマートウォッチを意識させないデザインで、文字盤の色も白や、視認性の高い青や緑といったこれまでのスマートウォッチにはなかったユニークなものが用意されています。黒タイプの文字盤も、本物の時計の針が付いているために、ぱっと見た感じではスマートウォッチにはまるで見えません。
黒い帯の視認性が高いのは、白はもちろんですが、面白いことに青や緑といったものがかなりはっきりと見えます、黒い文字盤は、スポーティでとても良いのですが、視認性だけをとると、他の3色の方が良いと言えます。
潔いことにこのCalendar Watch、完全なアナログ時計とも違っていて、ベゼルのように動くものは一切ついていません。操作は基本、スマホからか、もしくは文字盤のガラスをタップすることで行います。スケジュールを一覧することに機能を絞っていることもあり、不便に感じることはありません。
コンセプトデザインは、あの日本の誇るクリエイティブ集団「PARTY」の川村真司さん。先日はこのプロジェクトの公開にあわせて応援のメッセージまでいただきました。川村さん、ありがとうございます!
【ポイント】「超」長持ちする電池
もう一つこのCalendar Watchの良いのは、電池の持ち。スマートウォッチの電池の持ちはどんなに長くても数日が限度でしたが、このCalendar Watchは違います。電子ペーパーの技術を利用し、フル充電から充電なしで、数週間以上は平気で使えてしまいます。
【あまり良くないところ】
せっかくなので、気づいた課題についても併せて書いておこうと思います。
良くも悪くもアナログ時計の性格が強い
アナログ時計だったら当たり前かもしれませんが、暗いところでは時間がわかりません。「あれ、そういうものだったっけ?」と思うかともおられるかもしれません。そう、アナログ時計って暗いところでは見えない方が普通なのですよ。
電子ペーパーなのですが、バックライトはついていません。スマホでライトをつけて文字盤を確認…ではこの時計にした意味がなくなってしまうので、頑張って室内灯を見つけて時間を確かめましょう。
少し限界を感じるアラート機能
バイブレーション対応のアラート機能がついているのですが、どうやら予定が始まる時にブルっと来るようです。
なので、正直「あ、時間だ」はわかりますが「30分前に振動して教えて」は難しいです。どうしても、ということであれば「30分前」という予定を敢えて入れるかどうか、でしょうか。
【その他】95gは重い?
プロジェクトをご覧いただいた方から、「95gは重すぎるのでは?」とのコメントをいただきました。当然人によって重さの感じ方はそれぞれ異なりますが、個人的には最初につけた時から「重い」と感じることはありませんでした。
気になったので、他の時計とも比較してみました。
なるほど。。いわゆるデジタルウォッチやスマートウォッチと比較すると「重く」、自動巻きの高級時計などと比べると「それほど重くない」ということになりそうです。
幻のカラー「ヴァーダント・グリーン」リクエストに応えて復活!
上の写真でスタッフもつけている【ヴァーダント・グリーン】ですが、これについてはちょっとした逸話があります。
このカラー、もともとこの時計がデビューしたキックスターターのプロジェクトでは、ストレッチゴールとして設定されていたにもかかわらず、支援額が届かずにお蔵入りになっていたもの。その後、「やっぱりあの色欲しいよね」ということで、サンプルを作ってみたら、やっぱり良い!ということでこの度製品化が決定したもの。これを書いている現時点では、まだ世界に4つしか存在しない、とのこと。
実は今回のプロジェクト特典ではこのヴァーダント・グリーンについて当初は早割特典のみ提供しておりました。ところが、「やっぱりグリーンが欲しい!」というリクエストをいただくことに。
みなさんの声をいただいたこともあり、改めてこの「ヴァーダント・グリーン」を特典として提供します!
なので、今回のプロジェクトが無事に達成した暁には、早期にご支援していただいた方だけでなく、通常特典をお申し込みいただいた方にも確実にお届けさせていただきます!
個人的にはこの色、とても気に入っていますのでオススメです!
ということで、引き続き残り3日、よろしくお願いします!
今日は白Calendar Watch
Calendar Watch事務局
(運営:きびだんご株式会社)
事務局・まつざき