店舗のガスオーブンが搬入されました!着々とパン屋さんに近づいております。ようやくここまで来たのだと、感慨深いものがありました。
このオーブンについては書きたいことがいっぱいありますので、別の機会に書くことにしまして、今回は、オーブン搬入に至るまでの店舗開発を振り返りたいと思います。
私たちがパン屋さんを構える場所は、横長な構造をしておりまして、5m×8mの箱2つで出来ています。20年前くらいまで、左側はお好み焼き屋さん、右側は釣具屋さんだったそうです。
物件をお借りできるかもという段階で、一度中を見せて頂きました。上の写真は、元お好み焼き屋さんだった左側で、荷物がいっぱいです。
元釣具屋さんだった右側は、地域の電気屋さんが倉庫として使用してまして、空調などの荷物がいっぱい詰まっておりました。
左側と右側の間には、小さな通行用の扉が付いております。
この場所に、どんなパン屋ができるのか、その当時は誰も想像できなかったのではないでしょうか。。。
個人的な第一印象として、物件は日当たりもよいし、風通しも良くて、気持ちがよい場所だなと、ここで商売したらきっと上手くいくなという気がしたのでした。幸いに、大家さんは店舗として使うことを快く受け入れてくださいまして、10月頃から本格的に店舗内装工事がスタートしました。
パンを製造する工房は、元お好み焼き屋さんだった左側を使うことにしました。この物件には、換気扇用の窓がすでに5つ!も空いていました。壁、天井の木枠などの基礎構造はそのまま使えたので、工事は必要最小限に留めることができたように思います。
ただし、配管はやりかえる必要がありましたので、床をはつり、室内にユンボが入って、給水、排水、ガスの配管をしていきます。
それから、製造工場には、パンを作る場所だけではなく、サンドウィッチなどを作るための厨房、粉を衛生的にストックするための貯蔵庫を作りました。これは大工さんにお願いをして、新しい部屋を2部屋つくることで解決です。
大工さんの腕がよいこともあり、本当にあっという間に工房ができあがっていきます。
壁ができると、サンドウィッチ用の加工室と貯蔵室がここにできるのだと実感が沸いてきます。
ガスオーブンの熱気を逃がすために、大きなフードと換気扇を設置しました。このフードにステンレスの板を付けていきます。大きなフードを作って据え付けるよりも、こちらの方がコストが抑えられて、フードは安定するようです。
天井とステンレスが貼られると、鉄板焼きのステーキショプができるかのような雰囲気です。ちょっと高級感が漂っておりました。
床から1mはモルタルで仕上げていただき、壁は石膏ボードの上から壁紙を入っていきます。この石膏ボードの色が結構好きだったので、壁紙の色は石膏ボードとほぼ同系色の暖色系を選びました。
上の写真は、壁紙が張られた後の様子ですが、色の差はあまり分りませんよね!(1枚上の写真が石膏ボードのままで、こちらが壁紙済)地元の業者さんが、本当に綺麗に壁を仕上げてくださいました。
床から1mのモルタル部分には、粉や汚れが付着して掃除などが大変になりそうだったので、自分で水性ペンキを塗りました。現場で作業する業者さんから、「ペンキ屋になれますよ!」などと褒めていただきまして、(単純なので調子に乗って)すごい楽しくペンキが塗れました、笑。室内の清潔感もアップして大満足。
色は、真っ白ではなく、クリーム色を選びました。木枠、壁紙といい感じでマッチしております。
床のコンクリ部分も自分で塗装しました。こちらは、コンクリート用の水性塗料を、油性シーラーを施した後に塗りました。これをするとしないでは衛生面で大きなが差が出たと思います。
それから、掃除のし易さ!コンクリ打ちっぱなしは、見た目こそカッコいいのですが、水を流すと染みますし、必然的に汚れも定着して雑菌が増えてしまいます。自分で塗装したことであまりコストは掛かりませんでしたし、綺麗に塗れたので良かったです。ちなみに、床を塗り終えたのがオーブン搬入の2日前!ギリギリセーフ^^
こうして、パン製造施設が出来上がりまして、無事にオーブンなどの機材が搬入されたのでした。
次回は、オーブンについてお話させて頂きます!