プロジェクト成功!!!
こんばんは!!!
彫刻家の吉田孝弥です。
達成率は100%を超え、成功いたしました。
支援してくださった皆様、ありがとうございます!!!
あと3日でプロジェクトが終わりますが引き続き、よろしくお願いいたします。
プロジェクト終了前に、なぜクラウドファンディングを使い、このプロジェクトをやったのか?という理由を話します。
美術をやっていく中で生まれた疑問
美術大学に入るまで、「作るのが好き」という理由で作品を作っていました。
「美術」や「彫刻」ということがほとんど分からないまま、美術大学に入り、様々なことを学びました。
カリキュラムの中で彫刻の技術や大切なことをたくさん教わりました。
しかし、大学に行って最も良かったと思えることは、沢山の人に出会えたことです。
そして、今までは「作るのが好き」と思っていましたが、僕は「人に作品見てもらうのが好き」ということが理由で作品制作をしているんだ!!!ということを認識しました。
小さい頃からお笑いが好きで、人前で目立つことが好きでした。
昔の夢は、漫画家かお笑い芸人になることでした。
様々な悩みやコンプレックスがある中で、作品やネタ作って、人に見てもらうことにより承認欲求が満たされていました。
子供の時から変わらぬ動機
「褒められる為に作る。」
という点は今でも全く変わっていません。
大学で制作をしていて生まれた疑問
それは、
制作することにおいて、頑張ったことや考えたこと、思ったことや感じたことが、作品を通じて観る人になかなか伝えられない。ということ。
そして、それをある程度仕方がない。と思っている自分と周りの空気。
僕が大切にしていることは人との繋がり、自分の作品を褒めて欲しいということなのに、人に見てもらうのが必然と思っているのは間違いで、もっと人に伝えやすい仕組みや、見てもらう人への感謝が必要ではないか?と考えました。
そういった想いを込め、卒業制作を作りました。
以前の活動報告にて、卒業制作の作品紹介をしているので、是非リンクから読んでみてください!!!
同じ場所に長くいるとそこが自分自身になる。
大学を卒業し、作家活動をはじめる
大学を卒業してしまうと、大学時代のように制作が出来なくなります。
その理由は、時間や制作場所がなくなり、さらに気持ちの余裕までもが無くなるからです。
そこで、どういったことが作品制作へのモチベーションに繋がるか…と考えました。
それはやはり、
「人に見てもらうこと」「褒めてもらうこと」でした。
しかし、
世の中には美術に関わらない人が多い為、基本的に美術は難しいから見ない、買わないという現実があります。
そこで、どうすれば作品を見てもらい、さらに買ってえるか?を考えた末に出た答えが、
「似顔絵」でした。
なぜ、似顔絵なのかというと、
僕はもともと似顔絵が得意でよく描いていました。
似顔絵を描く理由は、人にプレゼントすると喜ばれるから!!です。
似顔絵は観光地や商業施設で描いてもらえるところが多々あります。
美術作品は、美術に触れない人は買わないが、
似顔絵は、自分を描いてもらえる、安価、記念になるという理由があるにせよ、似顔絵は人が手描きで描いた絵。
「作品」を「買う」というプロセスがそこで成立していることに気づきました。
そうして、僕が他の似顔絵師に負けないキャッチーで僕の特性を活かせる似顔絵を考え出したのが…
「劇画似顔絵」です!!!!!
劇画似顔絵とは、誰でも強く、首太く!!!をモットーにしています。
劇画似顔絵「ロバート 秋山竜次 さん」
劇画似顔絵「最上もが さん」
劇画似顔絵「大泉洋 さん」
劇画似顔絵「寺田心 さん」
この似顔絵が好評で、活発に活動していた時はツイッターのフォロワーが月に100人程増えていました。(ツイッター、インスタともに劇画似顔絵で検索したら出て来ますので、是非チェックしてみてください…!!!)
イベントにも積極的に出て、作品を人の手に渡らせるプロセスを実現させることが出来ました。
しかし、僕がメインで活動していきたいのは、彫刻家として彫刻を作る活動です。
似顔絵をやっている時も、何か彫刻に繋がることがあるかもしれない…という気持ちでやっていました。
「彫刻」で「似顔絵」のような、人に喜んでもらえて、尚且つ自分の魅力が出せるものはないか…という作品制作を考え出しました。
フィギュアと彫刻の違いについて
彫刻が売れない理由の一つとして、僕が考えていることに「フィギュア」の存在があります。
今はUFOキャッチャーなどでも、クオリティの高いフィギュアを手に入れることができます。
自分の好きな漫画やアニメのキャラクターが、細かいところまで作りこまれていて、尚且つ扱いやすくて安い…。となってしまっては、彫刻作品が勝てるところを探すのが難しいような気がします…。
ですが、「彫刻作品を買う。」という行為には全く他の理由があると思うのです。
彫刻作品に限らず、美術作品は、クオリティの高い物や高機能なものが溢れた現代だからこそ必要なことなのではないか、と考えます。
最近は、手作りのもの、手触りのあるものへの関心が高まっています。
それはいわゆる「ハンドメイド」と呼ばれるものです。
機械やAIが発達する中で、今一度人間の存在を感じられる、手作りの温もりが感じられるものが見直されているのでしょう。
中でも人気なのが、服や器、アクセサリーなど実用性のある作品です。
そういったものをわざわざ手に入れるた為にイベントに足を運んだり、量産される商品よりも高いお金を出して買うのだろう…?と考えました。
量産のものよりも、ある意味オリジナリティが高く、手に取りやすいからなのではないでしょうか。
それは、手に入れるのがそれなりに困難で、他に無いものを手に入れたいからという理由だと思います。
これからの時代、様々なことが進化していく中で「人間が手でつくったもの」「人間の存在を感じられるもの」がより重要視されるはずです。
しかし、一方、便利な世の中にとってそれは無駄なのではないか?とも思います。
先程言ったように、安くてクオリティの高いフィギュアが買えるのに、高くて扱いにくい彫刻を買う理由がどこにあるのでしょうか?
それは「無駄」と「余裕」という二つがキーワードとなります。
あらゆるものが効率化した世の中で、実用性の無いものを手に入れること。
実用性の無いものに価値を見出せる大切さ。
「無駄」なものを買える「余裕」が、人間的だと僕は考えます。
それが、まさに美術作品なのです。
作品は人の心を豊かにします。
そういったことを考えながら、このクラウドファンディングの企画を考案しました。
クラウドファンディングの企画も、理解のある家族、友人の助けがなかったらここまで来れていません。
解説の動画や写真は、大学の同期の写真家の人にやってもらっています。
デザインも同期のデザイナーの人にやってもらっているし、文章のチェックやアイデア出しは、作家仲間に手伝ってもらっています。
いつも応援しくださる職場の社長や仲間達にも感謝しています。
そして、1番感謝しているのがこの人…
長島さんと僕(きびだんご書き初め大会にて!!!)
kibidangoのしまだんごこと、長島さんです!!!
長島さんも大学の同期で、大学時代には学科は違いましたが、学祭等で作品を発表するたびに観に来てくれ、感想をいつも言ってくれていました。
作り手でもある長島さんが、クラウドファンディングの会社に就職したことを思い出し、話をし、このプロジェクトを手伝っていただくことになりました。
無事にプロジェクトが成功したのは、僕を支えてくれている様々な人のおかげなのです。
人との繋がりとプロジェクト
彫刻を似顔絵のようなプロセスで、尚且つ彫刻展に足を運んでもらう為に考えたのが、今開催中のプロジェクトです。
支援者の中で認識している人はほぼいないかもしれないのですが、今回のプロジェクトは僕が昔から憧れていた「銅像になること」を意識しています。
胸像
上野の西郷隆盛像
ロッキーの銅像
塑像デモンストレーション
僕が大学時代に企画したイベント
「塑像デモンストレーション」
偉大な先生3人が約200人の観客に見られながら、20分の制限時間内で首像(頭像)を粘土で作るというイベントです。
普段見ることができない、彫刻家の制作風景。
一見地味な粘土での制作ですが、何も無い所から人の顔が出来上がる工程は、見ていて興奮します。
このイベントを開催し、粘土で作品を作る素晴らしさ、シンプルに彫刻の、彫刻家の凄さが伝わること実感しました。
懐の深い、先生方にはとても感謝しています。
YouTubeにて「塑造デモンストレーション」の様子が公開されています。
巨匠達の本気の20分間首像バトル!ボリュームたっぷりライブ感溢れる内容となっておりますので、是非Checkしてみてください。
塑像デモンストレーションの様子
先生に20分で作っていただいた僕
先生に20分で作っていただいた僕
自分の肖像彫刻を手に入れる
先ほどの先生クラスになると作品が数百万〜数千万円レベルです…。
「彫刻になってハリウッドスターと共演しよう」の支援特典の彫刻は、美術作品としては安価な方ですが、支援者の方々が出してくれているお金の額だけを考えれば高額だと思います。
1番安い彫刻の特典でも、ハシゴ酒を三軒、いや、四軒出来るし、コートだって買えますよね…。
そんな貴重なお金を、本当にありがとうございます…!!!
ですが、「肖像彫刻」を彫刻家に作ってもらえるチャンスなんて、一生に一度も無いと言っても過言ではありません!
「肖像彫刻」は何か功績を残した偉い人だけが作られるものではなくても良いと思うのです。
なので、今回のプロジェクトの支援者の皆様は、映画のエキストラになっているような軽い気持ちで、実は肖像彫刻(銅像的なもの)に自分がなっているというプロセスがもう存在しているのです。
題材が同じでも、「映画」や「美術作品」は作り手のオリジナリティによって、魅力が異なります。
映画の「スパイダーマン」は三回作り直されていますが、それぞれ違った面白さがありますよね。
「ダイハード」だって、毎回全然仕上がり違いますもんね!!!
この企画に参加している人の中の大半が彫刻展に足を運んだことが無い方々だと思います。
ましてやほぼ全員「彫刻」になったことはないはずです。
そういった、プロセスや想いを含み、支援者の方々がそれぞれの付加価値を与えたものが美術作品であり「彫刻」なのです。
僕と僕の彫刻
何もなかったゼロの状態から、粘土があって、僕という彫刻家がいて、クラウドファンディングを開催していて、個展の思い出などを含んだもの(作品)として、家に飾って欲しいと思っています。
個展会場では、あなたの彫刻以外の彫刻にも想いを寄せ、色々想像してみてください。
小説が漫画より優れている点は、文字情報だけの為、考える「余白」が生まれることですよね。
今回の個展では、「映像作品(映画)」では無く「彫刻」で表現することにより、鑑賞者にその「余白」が生まれ、観た方々それぞれの映画が完成すれば良いなと考えております。
「フィストオブジョン」ご期待ください。
彫刻家・吉田孝弥初個展
「フィストオブジョン」
現実では実現不可能な超アクション大作を彫刻で表現!!!
2018年、日本を舞台にアクションスターが激突!!!
誰もみたことのない“映画彫刻”が誕生する!!!
2018.2.17(土)〜25(日)
10:00〜20:00
オープニングパーティ2.17 18:00〜2:00
プランツオーケストラ
〒182-0004 東京都調布市仙川町1-24-38 仙川アヴェニューアネックス2 A-2号室
京王線「仙川」駅から徒歩5分