仏教の世界観を遊べる・学べる「浄土双六ペーパークラフト」を作りたい！

はじめまして、発起人の向井真人（むかい まひと）と申します。 東京都江東区は深川にあります、臨済宗妙心寺派（りんざいしゅうみょうしんじは）、陽岳寺（ようがくじ）というお寺の副住職をしております。 このたび、より多くの方に仏教の宇宙観・世界観を楽しみながら知っていただける機会になれば・・・と”お寺ボードゲームのプロジェクト”でクラウドファンディングに挑戦することにいたしました。 進み具合やリターン内容などなど、活動報告をいたします。 ひとまずは、オープン日程である2018年1月19日（予定）まで、お見守りいただければ幸いです。

お寺の人っぽいことを書いてください・・・というリクエストをいただいたので、今回はこちら。 クラウドファンディングのプロジェクトの「種」ということで、この言葉にいたしました。 《種智（しゅち）を円（まど）かにせんことを》 種智とは、種智院大学や、（日本史で習うかな？）空海さんがおつくりになったと言われる綜芸種智院の種智。仏の智慧のことです。 《種智を円かにせんことを》とは、仏さまの智慧が円満であるように、穏やかであるように、欠けたところのないように・・・・といったところでしょうか。 わたしの師匠であります老師が、このように言葉を紡いでいらっしゃいます。 ーーーーーーー 自然界の種の中には、必ず芽を出して葉を伸ばして花開くだけのものがすべて備わっている。 自然界の種と同じように、じつは私達ひとりひとりの心の中にも、仏の種がある。智慧の花を開かせ、心を静めさせ、慈しみの心をおこす力を、種をみな生まれながらにして持っている。仏の智慧を持っているのである。 「円かにせんことを」とは、誰もが持っている素晴らしい能力、自分の良いところ、慈しみの心、仏の智慧を十分に発揮することができますように・・・ということである。 ーーーーーーー 仏の智慧がどうとか急に言われても・・・といったところでしょうか。 しかし、悪い気はいたしませんよね？ 「あなたには生まれながらにして素晴らしいなにものかを持っている。それは慈しみの心であったり、人知を超えた智慧の種のことである。」・・・と言われるわけです。 日本における平和の象徴：鳩・・・のように、仏教の象徴は蓮の花です。蓮の花は泥の中から芽生え、花が咲きます。どんなに汚れているようにみえる泥だとしても、しっかりと種から芽生え、美しい花が咲き、種をつける、芽生え・・・その繰り返し。まるで蓮の花は、どのような状況にあっても種智を円かに・・・を象徴しているようですね。 どのような状況にあっても、誰もが持っている素晴らしい能力、自分の良いところ、慈しみの心、仏の智慧を十分に発揮したい！いや出来るはずだと信じて行動したいものです。 みなさまが来年も、それぞれのご活動のなかで、種智を円かにせんことを。それぞれに素敵ななにかを発揮できますように。 このプロジェクトも円満に終えられますよう、がんばります！ 《種智（しゅち）を円（まど）かにせんことを》、いかがでしたでしょうか。

もういくつ寝るとお正月です。どうぞ、みなさま、良いお年をお迎えください。 そして、2018年1月いよいよプロジェクトが始動します。