こんにちは! プロジェクトオーナーのあさかです。
今回の京都のネコ市ネコ座のテーマは、「さくら猫」
今日は、さくら猫の作り方??といったら語弊が生まれますが、どうやったら野良猫ちゃんをさくら猫ちゃんにできるか、、のご説明をさせていただきます。
プロジェクトページにも記載しておりますが、さくら猫は、TNRをされた猫達の証で、耳がカットされています。
野良猫を見ても何をしてあげていいか分からない。お腹がすいているみたいだから、1回だけご飯をあげる。。
もちろん、餓えに苦しんでいる猫ちゃんにとって、その1回のごはんは、夢のような幸せなのかもしれません。でも、次の日から、また餓えに苦しまなければいけない。。。同じ場所にきて、またえさがもらえるかもしれない、、でも、誰も来ない。。。
そんな悲しい想いを猫ちゃんにさせているのかもしれません。。
そんな悲しい想いをさせるのであれば、ぜひ、地域猫として、1日1回でもいいので、ご飯をあげるようにしてあげてください。
そしてトレイなども、その地域に迷惑にならないような対策をねってあげてください。
もし、慣れてきて、触れるようになったら、ぜひ里親探しをしてあげてください。
野良猫でも、人に鳴れることはあります。長い時間をかけて信頼関係を築くことができるのです。
そして、もちろん、ごはんをあげるのであれば、避妊・去勢をすることを忘れないでくださいね。
そう、さくら猫にしてあげることは、ごはんをあげる上で、最低条件です!
一人一人が、そんな活動を当たり前のようにできる社会になったら、あっという間に不幸な家のない猫達を減らすことが出来ると思うのですー。
ということで、
TNRってどうしたらいいの??
専門の知識がいるの???
どうやって野良猫ちゃんを捕獲するの???
保護機っていうのはどこで手に入れるの???
などなど、TNR活動をやったことが無い方々にとっては、未知の世界ですよね。
でも、実は、TNRって、猫を愛する人であれば、誰でも出来ちゃう活動なんですー。
さっそく TNRのやり方を説明しちゃいたいと思います!
ではさっそくいってみよー!
さくら猫のつくりかた
1。まず、最初に、TNRしてあげたい野良猫ちゃんたちを餌付けします。
定期的に、ごはんをあげることで、野良猫ちゃん達との
信頼関係をまず作ることから始めましょう。
2。定期的にエサを食べるようになったら、
TNRをする日を決め、保護機を手にいれましょう。
(保護機は、地域の保健所やボランティア団体さんで貸し出しをしたりしています)
保護機は、猫がけがをしないで、安全に保護できる優れものなのです。(写真参考)
写真のものは、保護機の奥の方にえさを入れて、そのエサをたべようとして、
足で、銀色の板を踏むと、入口がしまるというタイプのものです。
他にえさを引っ掛けるタイプのものなどもあります。
次に、動物病院に避妊・去勢手術をする予約を入れましょう。
※TNR活動に、補助金を出している地方自治体もあります。
補助金対象になる獣医さんが限られている場合もあるので必ずご自分のお住まいの
地域の補助金を調べてからTNR活動をするといいと思います。
管轄の保健所に問い合わせを入れましょう。
そして、保護する日が決まったら、保護日の1日前は、
いつも与えているエサを1日抜きましょう
(腹ぺこのほうが、保護機にかかりやすいため)
3。1日エサをぬいたあとに、いつものエサの時間に、
ウェットフードなど、いいにおいを発するエサををおいた保護機をしかけましょう。
保護機には毛布などをかけておきましょう。
また虐待と間違われないように、野良猫を保護して、
避妊去勢をするための活動をしていることを明記し、
連絡先等も記載しましょう。
※たまに虐待と間違えてせっかく保護した子を逃がしてしまう人もいます。
地域の方に、TNR活動をする前に、広く告知するといいと思います。
4。 ちょっと離れた場所で、観察しましょう
このときは、 自分は木にでもなったかのように存在を消すのです!
5。 保護機に猫が一匹でも入ったら、他の猫が警戒しないようにすぐに保護機ごと回収します。
※ 頭のいい子は、仲間がひっかかった姿を一度見ると、保護機を危険なものと判断し、
保護できなくなる場合があるのです。
その一方で、、何度もあほみたいに保護機に入る能天気な子もいます。。。笑
6。 保護機ごと動物病院さんへもっていく場合と、
もし、複数保護したい場合は、1匹ずつキャリーに入れ替えます。
キャリーに入れ替える場所は、トイレなど、せまく密閉された部屋で入れ替えを行いましょう。
怪我をする場合がありますので、革製のぶあつい手袋と、
毛布、洗濯ネットなどを使うと便利です。
猫が丸ごと入るような洗濯ネットを用意し、保護機の入口にかぶせます。
猫がネットへ移動したら、いったん、ネットをねじって、
その後、ネットのチャックをしめます。
そうすると、猫が暴れても逃げれないのと、
洗濯ネットごしに、麻酔等の注射をうてるので、
獣医さんも安心して手術ができます。
7。 獣医さんで手術をしてもらいましょう。
獣医さんによりますが、溶ける糸などで抜歯をする必要がない場合は、
1日入院後リリースできる場合も有ります。
ただ、やはり手術後は、獣医さんの元へ入院か、
自宅ケージで、1、2週間様子をみてあげるといいと思います。
そのときに、人慣れしているような子であれば、ぜひ里親探しをしましょう。
どうしても生粋の野良!で、人に絶対になつかないような子は、リリースをしましょう。
リリースする場合は、必ず 耳カットして、さくら猫にしてあげましょう。
何回も捕獲され、手術されないように目印となります。
リリースをした後も、定期的にえさやり、
トイレのお世話などをするようにしましょう。
一人でやるのは大変かもしれませんので、
グループで行うと餌やり担当などもできるの負担を軽減できます。
猫好き仲間さんと、気になる地域の野良猫ちゃんをぜひ、TNRしてあげてみてくださいね!
もし、TNR活動ををやろうとしているのにも関わらず、
野良猫にエサをやるな!とか、
餌付けをするな!
という心ない人たちから声をかけられた場合は、冷静に、その方達と向き合って、しっかりとお話をしましょう。
ここで、感情的になっては絶対にいけません。
冷静に、淡々と、自分たちは良いことをしているのだと堂々と胸をはり、理解をしていただけるように丁寧に説明をするのです。
参考になるか分かりませんが、こんな感じにお話をすすめるといいよ!という例を書きたいと思います。
TNR活動の説明をしましょう。そして、避妊・去勢を終わらせた猫で、人慣れしている子達は、里親さんを探すが、人慣れしていない猫はさくら猫にして、一代限りの短く儚い命をこれから一生懸命生きるのであるから、温かく地域で見守ろうではないかという提案。
小さな命を大切にできる町は、人が豊かな町で、住みやすい町だと思いませんか?と静かに語りかけましょう。
現在、殺処分をなくすために、環境省が野良猫のTNR活動を推進しており、補助金などを出している地方自治体もあるということ
参考 ※環境省 人と動物が幸せに暮らす社会の実現プロジェクト
そして、自分たちがやっていることは、政府、自治体もも奨励している活動であること。
参考 地方自治体での、地域猫活動の実績
この活動は、猫嫌いの人や、猫に迷惑をしている人たちのために、これ以上猫が増えないように、
自分たちが自らボランティアで率先して行っている活動であること。
このまま見てみぬふりをしていたら、猫が増えてしまい、もっと、その方々が嫌な思いをしてしまう可能性がでてしまうこと
そもそも、猫に罪はなく、猫を捨てた人間がいることが諸悪の根源であること。人間がおかした過ちで、迷惑をうけているなら、やはり人間が後始末をするしかないこと。
ここまで語っても、話を聞いてくれない人には、
「大変悲しいことです・・・」
とお伝えして、その場を立ち去りましょう。ただ、今後も、TNRをやり続ける旨をお伝えし、もし猫達に危害を加えるようなことをした場合は、動物愛護法違反で、警察に届け出をだすことになる。こともちょっぴりお伝えするのがいいかと思います。
TNR活動は、地域の方々の理解が不可欠です。
今回、わたしたちは
「さくら猫」というキーワードを広めることで、一般的な多くの人々に、TNR活動を知ってもらう。そして、TNR活動や、地域猫活動がいかに、猫の殺処分をゼロにするめに必要不可欠なことであり、それに、長い間取り組んでいらっしゃる多くのボランティアさんたちの存在を、もっともっと知ってもらいたいと思っています。
そして、その活動をされていることが尊敬される社会になるようにしていきたいと思っています。
まずは、個人でも、そして友達同士でも、TNR活動ははじめることができます。
保護機の貸し出しは、地域の保健所や、ボランティア団体さんでも行っていると思います。
ネコリパでも行っております!
まずは、ひとりひとりが、知ること、そしてアクションに移すこと!そのきっかけにこのネコ市ネコ座がなればいいなーと思っております!