近松門左衛門原作「平家女護島」モチーフの注染ゆかた「南の島の瞬間」を作ろう!
近松門左衛門原作「平家女護島」モチーフの注染ゆかた「南の島の瞬間」を作ろう!
色について

hinoriさんから送られてきた「DIC 日本の伝統色 4版 893 紺青(こんじょう)」のカラーチップ
今回の「注染ゆかた」プロジェクトにご参加くださっているhinoriさんから「晶晶」の色見本が届きました。
ご指定の色は、「DIC 日本の伝統色 4版」より「893 紺青(こんじょう)」をお選びです。
この色と全くの同一にはなりませんが、染め上がりがこの色に可能な限り近くなるよう注染工場の職人さんに染めていただきます。
これだけ技術が発達し、オンライン上でやり取りできる世界であっても、画面やモニターを通した時点で、お互い全く異なる色を見ている可能性がありますから、こうして「現物の色見本」をやり取りするのがベストな方法となります。

染料は液体
染め上がりでこの色に近付けるということは、当たり前のことですが、「染めた生地が乾いた状態で目に見える色」なわけです。
注ぐ染料は、液体です。
幾つかの色の染料を手作業で混ぜ合わせて色を作りながら、染め上がりの色を目指します。
液体の色はもちろん、生地が濡れた状態と乾いた状態では色合いが違うのは、皆さまもご存知かと思います。(一般的には、濡れている方が濃く見える?)
注染に限らず、この望む色を産み出すという過程は、想像すればするほど、私の足りない頭はすぐに痛くなります...。

混ぜ合わせた染料を使って染めます
パソコンを使ってCMYKを数字で指定して、プリンターで印刷すれば、ほぼ望んだ色に近しい色が印刷される。
という世界とは程遠い世界のお話です。
なので、極端に言えば、同一の仕上がりのものはひとつもありません。
こうした世界も含めて、楽しんでいただけたら嬉しいです。