保護猫カフェ ネコリパブリック東京を御茶ノ水にOPEN!保護猫達が人と触れ合い幸せになるチャンスが生まれる最高の場を作りたい
ネコリパ猫のお話 稲穂くん@ネコリパ東京
こんにちは!ネコリパ首相のあさかです。





本日も、ネコリパ東京の猫のお話です。
今日ご紹介するのは、稲穂くん

真っ白でつぶらな目が吸い込まれそうになる美猫ちゃんです。
実は稲穂君、、東京電力福島第一原子力発電所の事故により全村避難となってしまった福島県飯館村の中心部で2013年春に生まれた猫なのです。
稲穂くんは4兄弟の一匹。
現在も、飯館村の動物達に、給餌・ケアに通われている方に見守られ、兄弟猫や親戚猫と共にすくすくと成長し、2013年10月にTNR(保護して、避妊去勢し、元の場所に戻す)されたのです。

震災後、人間が住めなくなってしまった被災地の村では、猪、ハクビシン、狸、サル等の野生動物が増え続けています。
野生動物達は、食物を求め、取り残された犬や猫達のために給餌している餌をねらうようになりました。
さらに、、現在では、犬や猫達までもを襲ってくるようになっているのです。
野生動物の鋭い爪に教われては、犬猫は一溜まりもありません。
実は、飯館村では、多くの犬、猫達が、野生動物に教われた深い傷が原因で命を落としている、、ということを皆様ご存知でしょうか?
犬、猫は、野生動物ではなく、人と共生して生きてきた動物です。人から御飯を与えられ生きてきた犬、猫達にとって、ある日突然、人間がまったくいなくなる、、そして野生動物達から襲われてしまう、、、そんな環境で必死に生き延びている小さな命を守るために、福島の被災地ボランティアさんたちは、今でも毎日、残された子達のために、給餌を続けておられます。
被災地に取り残されてしまった犬猫の生活は、本当に厳しいのです。冬には、川の水さえも凍ってしまいます。極限の寒さの中、食べる物もなく、飲み水もなく、餓えと乾きを耐え忍び、必死に生き抜いています。
すべての村の猫達がレスキューできればいいのかもしれませんが、頭数的に現在は不可能なのです。
そんな厳しい環境の中、、現地から救い出せた稲穂君。
ご縁があって、ネコリパにやってきてくれました。

震災後に生まれ、人がまったくいない、避難地域で育ち、人との暮らしを知らない稲穂君。
ちょっとだけデリケートな面があり、初対面の方々にはちょっぴり緊張してしまうのですが、本当は、とってもなでなでされるの大好きな猫ちゃんなのです。
いつも、キャットウォークに、他の猫によりそい、マイペースで眠っています。
震災からすでに4年。
まだまだ、人も動物も立ち直れていない現実があります。
稲穂君があたたかい家族に出会えることは、とっても小さいけれど、復興への希望につながると信じたいと思っています。
稲穂くんと一緒に生まれた兄弟ですが、一匹は保護されて幸せに暮らしています。もう一匹はおそらく厳しい避難地域の生活で命を落としたと思われます。そしてもう一匹は、、今も尚、、飯館村をさまよっているのだそうです。

全ての猫を幸せに、、ネコリパブリックはその目標を決してムリだと思わず、一歩ずつ進んで行きたいと思います。
知らない人に、楽しい事を通して、知ってもらうキッカケ作り。
震災後の避難地域の猫達のことも、ネコリパに遊びに来ていただいたことがキッカケとなり知ってもらえればと、思っています。
稲穂くんに、触れ合いながら、スタッフや、ボランティアさんたちが、稲穂君のバックストーリーをお客様にお伝えし、そのお客様の心の中に、何かしらの変化が生まれる瞬間をつくりだせたら、、と思っています。
ストレッチゴールの猫映画館は、こうゆう瞬間を猫好きだけじゃなく、猫に興味はないけれど、面白そうなところだな、、と来てくれたお客様にも伝えるキッカケつくりの場として必ず実現したいことなのです。

残り160万円、7日間となりました。
最後の最後まであきらめません。
ぜひ、応援をお願い致します。