スカイベリージャムを輸出したい!泣き虫母ちゃん奮闘記〜スカイベリーを世界苺に〜
10%達成!!イチゴが嫌いな息子が、ジャムへの入り口を開いた その2
一切の誤魔化しなく、正直に、誠実に。
我が子に誓って、「胸を張れるジャム」です。
いくら食べても食べきれないほどのイチゴ

甘くて美味しい、完熟イチゴ
イチゴが大大大好きな私。でも息子はイチゴが大嫌い。
生まれた我が子はイチゴが大嫌いでした。
イチゴが嫌いな子どもがいるなんて、私は思いもしませんでした。
しかもそれが我が子だなんて!!
そんな息子。
ある日、あるパートさんの作ったジャムを美味しいと言って食べたんです。
これが、ジャムへの入口でした。
イチゴ嫌いな息子の書いた「じゃむをつくるひとになりたい」
ジャムなら食べるのか!
そう思って喜んだものの、残念ながら、その日限り。
諦めきれず自分で作って試しました。
改めてそのパートさんにレシピを聞いて作りました。
義母にも、他の人にも、聞きいては作りました。

家で試作
それでも相変わらず、渋い顔で「いらない」と拒否。
これ以上、無理に強制し続けて恐怖心を与えてはいけない、もしかしたら何か理由があるのかもしれないからと、私も家族も、この子はイチゴを食べられないのだと少しずつ受け入れていきました。
その後も数年にわたり、長いこと時間をかけて、掘り下げて聞いてみると、
「食べるとぴりぴりする」
「つぶつぶが嫌だ」
等々言っており、アレルギーや感覚過敏なのかもしれず、これはいよいよ、無理強いするものではないと結論づけたのでした。
ジャムが商品として完成し販売するようになっても、同じでした。
けれど、ある日、突然、食べてみたい、と言いだしたのです。
「おかあさんのジャム食べたい。イチゴがないところ」
イチゴがないイチゴジャム?なんだそれは。
…語彙の少ない息子の話は、時に迷宮のよう。
ジャムの上澄み、シロップの所をすくって食べ、
「おいしい」
そう言ってはにかんだ顔をしてくれたとき、とても、とても、うれしかったです。
以後、会う人に「お母さんのジャムは美味しいんだよ」と言ってくれます。
それでイチゴそのものも好きになってくれたら感動話なのですが、本当に残念ながら、やっぱりその日のその時だけ…。
ああ、やっぱりそうよね(苦笑)。
そんな息子ですが、卒園アルバムに寄せた言葉が…
『じゃむをつくるひとになりたい』

子育ては色々なことに気づかせてくれます
どれだけ涙が出たか知れません。
子育てのつらいところ、苦しいところを、すべて洗い流すほどたくさんの涙が出ました。
イチゴ嫌いなのに。
せっせとイチゴジャムを作る母を見て、何かを感じていたのでしょうか。
そして、
「こどもに胸を張って『お母さんのジャムだよ』と言える物を作りたい」
と思いを新たにしました。
こどもにも、食べてくれる人にも、そして私自身にも。
一切の誤魔化しなく、正直に、誠実に作っています。