ワイン発祥の地・アゼルバイジャンの古都を日本の桜で満開にしたい!
2019年12月24日、アリエフ大統領のお誕生日に行われた植樹祭。
在アゼルバイジャン日本大使館の参事官も参加。桜1000本の寄贈を大変お慶びいただけました。

2019年12月24日、10時30分シャマフ市役所の市長室に関係者が集まり
まずはタヒル市長、大統領府の方々との面会からスタートです。
今回は在アゼルバイジャン日本大使館より山中参事官様もご参加くださり、この寄贈による両国の友好に期待を寄せるとともに大変喜ばしいこと、とお慶びのお言葉をいただきました。
シャマフ市と当プロジェクトの今後について、大使館としても見守ってくださるようお願いしてまいりました。
また、タヒル市長からもこのプロジェクトに対して賛辞をいただき、『ご支援くださった皆様にお礼を申し上げます。』
とのお言葉をいただきました。
数年前より進めていたこのプロジェクトでしたが、なかなか寄贈のめどが立たず、もう無理なのではないかと諦めかけていたそうです。それがこの日植樹祭が開催され、感無量のご様子でした。
アゼルを代表する音楽家、そして地元の子供達による伝統舞踊での音楽歓迎会
市長室でのご挨拶が終わったあと、市のホールに向かいました。
そこでは、市民の方が迎えてくださり、寄贈を祝う音楽会が開催されました。
一番初めに、地元子供達によるアゼルバイジャンの伝統舞踊からスタート。


小学校中学年〜高学年くらいの子供達男女十数名が民族衣装に身を包み、
異国情緒溢れる音楽とともに踊りだします。
男の子は勇壮にカッコよく、女の子は華やか美しく。
子供とは思えない表現力に引き込まれます。
初めて見るアゼルバイジャン舞踊はアラビア風でもあり、東欧っぽくもあり、ロシア風でもあり
いろんな要素が入り混じったとても華麗なダンスでした。


子供達の可愛いダンスのあとは、プロによるアゼルバイジャン音楽の演奏。
このメンバーの中には、アゼルバイジャンでは誰もが知る有名な音楽家がいらっしゃり
この日のためにシャマフ市に来てくださったそうです。
異国情緒溢れるメロディ、美しい楽器の音色と迫力ある演奏は素晴らしく、とても心に残りました。
プロの演奏のあとは、アゼルバイジャンの子供弁論大会にて優勝した女の子のスピーチと
また子供達による太鼓の演奏へと続きます。
手でリズミカルに様々な音を出す太鼓演奏はとても興味深く、思わず子供達の太鼓を叩く手に目が釘付けになるほど。
アゼルバイジャンの伝統と文化を感じる音楽会でした。

数十名の地元大学生にお手伝いいただき、いよいよ植樹。
音楽祭の後はいよいよ植樹です。
前回の活動報告でもお伝えいたしましたが、現在まだ桜の公園は設計中のため桜は一旦広い場所に植え置かれます。
その1箇所がアゼルバイジャンを代表するワイナリー『SHIRVAN』の敷地内にある土地。
それは、シャマフ市の迎賓館としても使われるレストランの横に広がる広大な土地です。
そこに植え置かれる数百本(残りは2箇所に分散して植え置かれます)を地元の学生ボランティア数十名の皆さんが
アゼルバイジャンで著名な園芸家の指示のもと苗木を植えるのをお手伝いくださっていました。



そして、この土地の入り口付近に関係者で植樹を行います。
まずは、タヒル市長、日本大使館の山中参事官、そして浜口卓也氏の3人で。
続いて植樹に参加した日本人関係者が次々にタヒル市長、大統領府関係者、農業省のエミン氏と
植樹を行いました。

この様子は地元テレビ局1社、大統領専門チャンネル局1社が取材に来ており、
それぞれがインタビューを受けています。
またネットニュース、新聞社も取材に来ており、この桜1000本の寄贈は現地でも大きく取り上げられました。
ネットニュースの一部はこちらからご覧になれます。
https://azertag.az/xeb…/Samaxida_Sakura_bagi_salinib-1374727

この一旦植え置かれた土地の入り口には、このような看板が立てられました。
桜公園ができるまでの間、ここを訪れる人にこの木々が何かを伝えるため
シャマフ市がこの植樹祭に合わせて急いで作ってくださったものです。
上部がアゼルバイジャン語、下部に日本語で書かれています。
若干日本語に気になる部分がありますが、シャマフ市のご厚意に感謝したいと思います。
12月24日、日本ではクリスマスを楽しみますが、イスラム教徒の多いアゼルバイジャンではこの日はイルハム・アリエフ大統領のお誕生日をお祝いする日。
この桜1000本が大統領にとっての良いお誕生日プレゼントとなったと話す報道陣や関係者も多くいました。
この記念すべき日に植樹された桜が今後さらに両国の関係を深いものにすることを心より願います。