世界をきれいにするピリカの挑戦!ポイ捨て調査システム「タカノメ」を開発したい!
なぜピリカは株式会社なのか
こんにちは、ピリカの小嶌です。
お盆シーズン真っ只中ですが、気にせずタカノメの営業に邁進しています。
営業と言えば、ピリカのことを事前に知っていた方と名刺を交換する時に、よく驚かれることがあります。
「え、会社だったんですか?」
「NPOだと思ってた...」
という驚きです。
驚くのも当然だと思います。目指していることが「地球からごみを無くす」ですし、どう見ても儲からなさそう。実際僕らも、会社設立の際にはとても悩みました。
株式会社ピリカは4年前の11月に設立されましたが、僕が大学院の友人S田君と「ごみ拾いSNSピリカ」の原型を作り始めたのは5年前の12月のことです。法人化に踏み切るまで約1年、会社でもNPOでもない有志のプロジェクトだった時代がありました。
自分たちの手で作ったサービスを通じて拾われるごみの数が少しずつ増え始め、関わる人や会社も増え、いよいよ法人化を避けられなくなりました。(それまでは、考えたり書類を書いたりするのが面倒くさくて逃げ続けてました、笑)
僕らは悩みました、当時の選択肢は
①株式会社
②NPO法人
③一般社団法人など①②以外の法人格
④それ以外(法人化しない)
の4つで、僕らは特に
①株式会社
②NPO法人
の間で揺れていました。株式会社は準備が(ちょっとだけ)簡単だし、株式と引き換えに投資を受けられるけど、NPO法人は頑張ればお金をかけずに設立できるし、税金の面で優遇される。
ほんと悩みました、最初の決断ミスで後々後悔したり、何年もダメージを引きずることがあるかと思うと怖かったのです。
悩んで、調べて、実際に会社やNPOを経営している人の話を聞いて、専門家にも相談して…最終的に僕らが選択したのは株式会社でした。
理由はいろいろありましたが、特に決定的だったのは下記の2つ。
1.株式会社にしないと投資を受けられない
当時、ピリカは既に投資のお話をいただいていたし、それ以降も投資を募って事業を拡大していく可能性がありました。NPO法人では基本的に投資家に対してリターンを返せないので、投資の対象から外れてしまいます。
2.NPO法人では知的財産を守りきれない可能性があった
これは当時相談した弁護士の方に指摘されたのですが「現行のNPO法では知的財産の帰属が誰のものになるのか(代表理事?理事?それとも会員全体?)が不明確なため、ピリカが扱っていた特許やコンピュータプログラムなどの権利を悪意のある第三者から守れない可能性がある」という懸念がありました。もちろん株式会社でも同様のリスクはありますし、実際に経営してみればそんな問題は起こり得ないのかもしれませんが、当時の僕らには、こういった”将来発生しうる、よく分から無いリスク”は怖すぎたのです。
こうして、2011年11月21日に株式会社ピリカが誕生しました。
あれから4年近く... いろんなことがありましたが幸運にもピリカはまだ生き残っています。
正直、あの時の決断が正しかったのかは今でもわかりません。株式会社にしたことで、ピリカが申し込める助成金は1/3くらいになってしまいましたし、ポイ捨てごみ問題改善のためにもっと効率的に使えたかもしれないお金を法人税として収めてしまっています。もちろん会社にして良かったなと思うこともたくさんあるのですが、別の道を歩んでみたらもっと上手くいったかも…とか、もしかしたら潰れていたかも…と思うと大好きな昼寝もできません。
でも、経営も人生もこんなものかもしれないですね。
タカノメの開発資金をクラウドファンディングで集めることについても、いろんな議論や葛藤がありました。でも、やる以上はベストを尽くしますし、この道を選んで良かったと思えるように頑張りたいと思います。
支援金額もいつの間にか30%を超えていて、本当に有難い限りです。引き続き、応援やご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。