マスクを安全かつスマートに手のひらサイズで保管できるケース

マスクを安全かつスマートに手のひらサイズで保管できるケース

「折りたたみ式マスクケース」ができるまで・・・プラスチック、金型、成形の話(その3)

代表の河北一朗です。
今回は、金型を使って製品を作るための「成形」についてお話します。 「成形」・・・初めて聞かれる方も多いかと思います。 *成形と成型について;使い分けには諸説があるようですが、私がカワキタに入社してから「成形」を使ってきましたのでこの漢字を用います。 「成形」とは、「形を作ること」という意味の言葉です。何らかの物質を、1つの形に作りあげることを指します。また、そうして作られた形も指します。 「成形」のもう1つの意味合いは、「素材を一定の形にすること」というものです。この場合は、プラスチックなどの射出成形のように、型を用いて素材を一定形状に加工したり、ガラスなどの製品を作る際に、原料を加熱して目的の形状に仕上げることなども指します。 そして、プラスチックの加工方法のひとつである「成形」にも様々な種類が存在します。 射出成形、押出成形、ブロー成形、真空成形・・・などなど。 今回の「折りたたみ式携帯マスクケース」は射出成形という成形方法で作られます。 射出成形(しゃしゅつせいけい)はプラスチックなどの合成樹脂の加工法である。インジェクション成形ともよばれる。熱可塑性樹脂の場合が典型的で、軟化する温度に加熱したプラスチックを、射出圧 (10 - 3000kgf/c) を加えて金型に押込み、型に充填して成形する。  *出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ということです。難しいですね。 要は、熱で溶かしたプラスチックの原材料を射出成形機を使って金型に流し込み、成形するというものです。 鯛焼きを作る工程を思い出してもらえればと思います。 ここで「熱可塑性樹脂」という言葉が出てきました。 プラスチックには大きく分けて、「熱可塑性」と「熱硬化性」樹脂に分けられます。 ■熱可塑性樹脂: 熱を加えると溶けていく性質を持つ。熱に弱い。 今回のマスクケースはこちらです。現在、一般的に身の回りにあるプラスチックの多くはこちらに属します。お弁当箱、洗面器、ハブラシ、リモコンなど ■熱硬化性樹脂: 反対に熱を加えると固まる性質を持つ。熱に強い、硬い。 灰皿、幼稚園で使われる茶碗やお皿、鍋ややかんの取っ手など お菓子で表現してみると分かりやすいのでチョコレートとホットケーキを例に出しますね。 熱可塑性樹脂がチョコレート、熱硬化性樹脂がホットケーキ。 チョコレートは固体ですが、加熱すると溶けて液状化します。 しかし、その液状化したチョコレートを冷やすと再び固体化します。 温度変化によって液状化したり、固体化したりする。これが熱可塑性樹脂です。 それに対して、ホットケーキは元々液状ですが、フライパンで加熱すると固体化します。 そして、その後加熱しようが冷却しようが元へ戻ることはありません。 加熱により固体化し、その後温度変化による形状変化をしにくい。これが熱硬化性樹脂の特長です。 さて、というわけで制作した金型を用いて成形機を使って「折りたたみ式携帯マスクケース」が形づくられて製品としてできてくるわけです。 金型が出来上がったら実際の成形しているところも活動報告でお知らせできればと思っております。 モノづくりに興味ある方は楽しみにお待ち下さい。
今回、このプロジェクトを一緒に取り組んでくれる金型・成形の現場の写真と文言です(HPから拝借)
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