最先端のICT環境を備えたオルタナティブスクール「スタディプレイス」を作りたい!
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「相対的貧困」とは / 教育格差是正への投資の重要性

日本はG7で「相対的貧困率」”第2位”
皆さんは「貧困」と聞いてどのようなものを想像しますか?
アフリカのやせ細った子供たちがぼろぼろの服を着てごみ山にいる…
そういった極端なものをイメージされる方も多いのではないでしょうか?
このような貧困との比較で考えれば、確かに日本は「豊か」といえるでしょう。
しかし、そういったアフリカの例のような明らかな貧困は「絶対的貧困」と呼ばれ、貧困にはこの「絶対的貧困」に加えて周囲との比較からみた「相対的貧困」というもう一つの形態があります。
「相対的貧困」は近年先進国において問題となっており、OECDの調査では日本はOECD加盟国で第7位、G7では第2位にランキングされ、かなり深刻な状況にあります。
「子供の相対的貧困」でみても日本の貧困率は国際的にかなり高くなっています。
「相対的貧困」の観点から見れば、日本は深刻な「貧困国」「格差社会」という事が出来ます。

出典:OECD (2017), OECD Income Distribution

出典:UNICEF Innocenti Research Centre, Report Card 10 Measuring child poverty 2012
「相対的貧困」とは

「相対的貧困」とは、その国の文化・生活水準と比較して困窮した状態を指します。
具体的には「世帯の所得がその国の等価可処分所得の中央値の半分に満たない人々」とも定義されます。
SDGs(持続可能な開発目標)では「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる事」・「各国内および各国間の不平等を是正する事」が掲げられていますが、日本の「相対的貧困」もこの解決目標の対象に該当します。
しかし「相対的貧困」の解決には「絶対的貧困」とはまた違う難しさがあります。
例えば、「見えづらい」ということ。
衣服・容姿などの外見からはその人が「相対的貧困」にあるのかは判断しづらいため、貧困が認知されずに支援が行き届き難いのです。日本にはこれほどに貧困が溢れているにも関わらず、日本に住んでいてもその現状を知らない人が多くいます。
また、周囲との経済格差が「自己肯定感の低下を招いてしまう」ことも問題の一つです。
「相対的貧困」に在ると周囲との格差をひしひしと感じながら生きていくことになります。
そういった生活の中で自尊心や自己肯定感を傷つけられ続けると、将来や自分への希望を抱けなくなっていきます。
同時に向上心なども失ってしまうため、貧困から抜け出すことが一層難しくなってしまいます。
貧困の連鎖 ー経済格差が教育格差を生むー
家庭の経済状況と子供の学力には強い相関関係があります。
家庭に経済的余裕が無く、またそれにより精神的余裕が無かったりするために学習の機会を十分に与えられないからです。
更に、塾や習い事のような+αのものだけでなく、義務教育さえ十分に受けられない子供たちもいます。

出典:文部科学省「平成29年度 全国的な学力調査 追加分析報告」
教育を十分に受けられなかった子供たちは、将来的に所得や待遇の良い職に就くことも難しくなってしまいます。
こうして貧困世帯の子供たちがまた不安定な職に就き貧困に陥る…、これが「貧困の連鎖」です。
教育格差是正への投資の重要性
日本の深刻な「相対的貧困」問題を解決する為には、子供たちに平等な教育機会を与え、教育格差を是正していくことがとても重要になります。
また、将来を担う子供たちへ教育支援をし、多くの有望な人材を生み出していくことは、社会的に見ても有意義な投資であるといえます。
私たちエデュケーションエーキューブは、経済格差に起因する子ども達の教育機会の格差を是正すべく、「生まれ育った環境で子ども達の未来が決まらない社会へ」をミッションに掲げ、活動を行っています。
日本の「相対的貧困」の問題や我々のポリシー・活動に関心を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、私たちの今回のクラウドファンディング・プロジェクトに力添えしていただければ幸いです。