“左手のピアニスト”の挑戦を成功させたい!~80歳バースデーコンサートへの道~

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吉松隆作曲 KENJI~宮澤賢治によせる の完成です!

11月10日に演奏する作品、吉松隆”KENJI~宮澤賢治によせる”ピアノと朗読バージョンの完成です!本読み~音楽稽古は10月にはいってすぐにはじまります。
KENJI~宮澤賢治によせる 完成!
ご参考までに・・・ 今年6月3日に東京オペラシティコンサートホールで初演された、ピアノとチェロと朗読によるKENJI~宮澤賢治によせる の、5月に行われた音楽稽古・リハーサル風景をご紹介しましょう。
5月に行ったリハーサル風景(ピアノ/舘野泉 チェロ/多井智紀 朗読/柴田暦)
誰も聴いたことのない、作曲者さえ初めて聴く音楽のはじまりに緊張感が走ります。  「では、はじめましょうか」と舘野さん。チェロの深い音とピアノのやわらかな旋律の序奏がはじまると、瞬時に緊張感は解き放たれて、優しい音楽がリハーサル会場を包みこみ、宮澤賢治の物語にひきこまれてゆきます。吉松隆の賢治への愛情溢れる音楽です。このチェロは賢治なのだそうで、なるほど、まるで賢治の言葉をささやき、歌うようであり、賢治が音楽の中に遊んでいるようにも思えてきます。 [やまなし]の「クラムポンは笑ったよ」では、水の中がユニークに表現されていて、泡がプクプクとしている情景が目に浮かぶようです。宮澤賢治を愛してやまない吉松隆の選ばれた言葉の数々は、どれも音楽とともに心に響いてきます。舘野泉のピアノの音はひとつひとつ美しく、深く優しく、時に激しく心をゆさぶります。そして、クライマックスの[オホーツク挽歌]は、胸に迫るものがあり、涙なしではいられません。 「弾いていて、涙が出ちゃうよ」と舘野さん。 この作品は宮澤賢治のふるさとにもおよんだ東日本大震災への追悼の思いも込められているのだそうです。愛する人を亡くした方への慈愛にも満ちた宮澤賢治の美しい音楽の世界は、必ずや多くの人の心に深い感動を届けることでしょう!ハンカチをお忘れなく!
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