スマートキーを傷つけず他の鍵と小さくまとめるキーケース「カスタニエッテ」
カスタニエッテの開発秘話~理想のキーケースができるまで~②お蔵入り案1 どこかで見たことあるキーケース
こんにちは。Photo Life Laboratory ULYSSESの三好です。
~理想のキーケースができるまで~
前回ご紹介させていただいた、大食いキーケース「ヴォラーチェ」。
沢山の鍵と、車のスマートキーまで丸飲みしてくれて、極力スマートに作る事に成功しましたが、
事務所がカードキーになり、ヴォラーチェではそのカードキーが入りませんでした。
現在はカードキーも広く普及し、お客様の中にもカードキーを入れたい!というリクエストもあった事から
今度はこの「カードキー」も入るキーケースを作ることになりました。
まずは作りたい理想のキーケースを考える。
1.普通の鍵が数本・車のスマートキー・カードキー(出来れば自転車の鍵も)が入る。
2.1.が入ってもコンパクトでなるべくスリムである。
3.車のスマートキーは傷つけたくない
大きくこの3点を取り入れたキーケースを作りたいとユリシーズは考えました。
お蔵入り案その1「どこかでみたことあるキーケース」

そこで1つ目に考えたのがこんなキーケース。
一見、どこかでみたことのあるキーケースに見えますが理想のキーケースに近づけようと
以下のように設計しました。
左側には、普通の鍵が4本・右側には車のスマートキーとカードキーが入ります。
車のスマートキーが傷つかないようにポケット式にしました。
また、鍵を使用する時に、ポケットからスマートキーが落ちてしまうのを防ぐ為にホックで固定しました。
完全に固定では無くホックで外せるようにした理由は、スマートキーは、ディーラーやガソリンスタンドに預ける時や、家族に車を貸す時などにキーケースから外す事があるので、 取り出しやすくしました。
(これは理想のキーケースの外せない条件の1つとなりました。)
閉めた時に難あり。(分厚いカツサンド)

極力コンパクトにする為に、鍵を入れた時のキーケースのサイズをギリギリに設計していましたが、
実際に全ての鍵を入れると、鍵が縦になり立ち上がったり、鍵と鍵が重なり合い閉めた時にとっても分厚くなってしまいました。
どのくらい分厚いかというと、社長曰く「サンドイッチくらい」
※私の感覚では卵サンドとか薄いのじゃなくて「分厚いカツサンド」って感じでした。
また、ファスナーを閉める時に毎回、鍵の立ち上がりや、鍵の重なりを直しながらギューッと閉める必要があります。
そこで、鍵を繋ぐ金具を沢山取り寄せて試してみたり、素材の変更や厚みを考えたりしてみましたが
どうしても、この鍵の立ち上がりや重なりによっておこるキーケースの閉めにくさは改善できませんでした。
来る日も来る日も、キーケース。
・じゃらじゃら、団体で重なり合う「鍵達」
・平面的で固く、融通の利かない「カードキー」
・立体的でコロコロ、守ってあげたい「スマートキー」
理想はこの3つをコンパクトにまとめる事。
それを叶える為に来る日も来る日もキーケースの試作を作っては、Skypeで社長とミーティング。
キーケースだらけの毎日が始まりました。
(つづく・・・。)