【愛猫と一緒に社会貢献】害獣として捕獲された鹿の革で「猫じゃらし」を作りたい!
【環境にやさしい染色~エコトーン染色について】
猫じゃらしに使用している鹿革の染色方法の説明です
繊維や革などを染める技術は、昔から様々な方法がありますが、意外とエネルギー消費が大きく、環境負荷も大きいという側面があります。
又、色によっては触っても問題はないが、口に入れると危険かもしれない薬品も使われています。
染める工程として一般的に、革を漬け込み内部まで染色液や定着材をしみこませる工程、染料を加え熱や薬品で反応させ発色させる工程、染まった革を乾かし色が退色しないように、色を止める工程が必要です。
その工程毎に使用される薬品は、単一の物ではなく、合成されたものとなりますので、成分の確認までは中々できません。
しかしエコトーンは違います。(動画で、原理を説明していますので、ご覧ください)
【エコトーンの染色手順】
①水に塩化鉄の粉末を溶かします。
この時水に溶けた鉄は、少しオレンジがかった半透明の色になります。
②塩化鉄の水溶液に革を漬け込みます。
革の中まで染み込むように、時間を置きます。
③革の漬け込んである水に、ポリフェノールを投入します。
水に溶けた鉄とポリフェノールが反応して色が変わります。
以上です。
一度染まったものは、水にぬれても色落ちしません。
服についた錆の汚れは、かなり落ちにくいと思うのですが、エコトーンは繊維の奥まで鉄をしみこませて反応させていますので、本当に落ちにくいのです。
※エコトーンで染色した際の排水は、特別な処理が必要な物が含まれていませんので、廃液の処理に消費するエネルギーも非常に少なく、環境にやさしい染色方法といえます。
情報提供は、株式会社 A.I.C タツノラボ様でございます。
害獣皮革の活用を研究されており、上質なマテリアルとして利用できるよう、様々な要求に応えてくださいます。
この度、弊社の要求に適切なアドバイスをしていただき、猫様に安心して遊んでいただける革を作ってくださり、感謝しております。

タツノラボ様の素晴らしい心意気!!

古民家に据えられた鞣しや染色に使う小さなドラム!!(小ロットにも対応)