抗がん剤治療の副作用で起こる脱毛のメカニズムや、サイクルについて
抗がん剤治療ではがんを治療する為の副作用として様々な症状が起こります。
個人差はあるようですが、抗がん剤による副作用で母と同じように多くの人が苦しんでいます。治す為とは言え、苦しみやストレスを軽減させる事は本人だけでなく家族にとっても重要だと感じます。
【抗がん剤治療でなぜ脱毛するのか】
抗がん剤は活発に異常に分裂、増殖し続けるがん細胞に効く薬です。その為正常な細胞でも活発に分裂、増殖している細胞は影響を受けてしまいます。 毛は毛母細胞の働きによって生え成長していきます。
この毛母細胞は体の中でも細胞分裂が活発に行われている部分です。その為抗がん剤の影響が大きくなり、その結果脱毛してしまうのです。
【抗がん剤による脱毛・発毛のサイクル】
個人差はありますが、抗がん剤治療が始まると、吐き気・倦怠感・食欲不振などの症状が見られるようになり、約2週間目ぐらいから脱毛が始まります。
抜け方や抜ける量も人によって差がありますが、何もしてなくてもパラパラ抜け落ちていくので、その脱毛の様子でショックを受ける事が多く病院ではロングヘアーの人は短くするようにすすめてきます。
また脱毛は髪だけでなく全身に及びます。まつ毛などは目に入って眼球を傷つけたりするので注意が必要です。
【新しい髪が生えてくるタイミング】
投薬終了後3~6ヶ月もすると新しい髪が生えてきます。最初はうぶ毛のような柔らかい状態です。その後6ヶ月~1年でほぼ回復してきます。また人によっては投薬前の髪質とは違った髪が生える事もあります。 抗がん剤の投与期間は人によって違いますが、投与後2週間目から投与終了1年後までは髪が生え揃ってない状態になります。その間の精神的なショックやストレスを緩和する為に多くの方々が医療用ウィッグを使用しています。【脱毛中のケアは普段とは違う】
抗がん剤治療を受けている間は皮膚も正常な状態ではありません。シャンプーや洗い方、整髪剤の使用に関して注意が必要です。 脱毛が始まると、人によっては頭皮に痛みや痒みを感じる事がありますが、頭皮は保護しなければなりません。強くこすったり、強いシャンプーなどは避けてください。 また洗う時に髪が抜ける事を気にして洗わないのも良くありません。治療中は体の免疫が下がっていますので清潔を心がけるようにしてください。 手術箇所によっては腕がうまく使えない場合もあります。私の母は乳がんでしたが、術後はうまく腕が上がらず自分で頭を洗えませんでした。 髪の洗い方や使わない方が良い頭髪ケア用品についても病院で教えてはくれます。しかし細かい事までは把握しきれないでしょう。そこで私の美容室ではその人にあったヘアケアのアドバイスが出来るようにと考えています。
【ストレスを感じない美容室でリフレッシュ】
がんに限らず病気の治療中は、治療の辛さからストレスがたまりがちです。ストレスは免疫の下がっている体にも良くありません。 闘病中、母のシャンプーをしてあげた時の笑顔がありました。ストレスを多少でも発散出来れば沈みがちな気分も多少は明るくなるのではないでしょうか? 娘の私が洗ったから嬉しかった部分はあると思いますが、やはりリフレッシュする事や見た目を綺麗に整えるのは、女性にとって闘病中でも大事な事なのだと私は感じました。 しかし抗がん剤を使用している間は、脱毛でがんと周りにわかってしまうのでウィッグを使っていても美容院には行きづらいものです。またウィッグの調整をしてくれる美容院も多くはありません。 その理由から治療前から相談が出来、他人の目を気にしないで行ける医療用ウィッグ&個室美容室がこちらの立ち上げコンセプト。 この美容室で少しでも多くの人の苦しみが和らげば幸いです。
【ガンなど苦しみの中にも“笑顔”と”癒し“ を〜ウィッグ&個室美容室の立ち上げ〜】 ▽