クラフトの未来と過去をつなぐ「モノ・モノ」再生プロジェクト
モノ・モノ再生プロジェクトのきっかけ
みなさん、はじめまして。
「モノ・モノ再生プロジェクト」オーナーの菅村です。
今回の活動報告(ブログ)では
なぜこのプロジェクトをはじめようと思ったのか、
お知らせしていこうと思います。
じつは私、モノ・モノ創設者の秋岡芳夫氏とは
一度もお会いしたことがありません。
私が秋岡芳夫のことを知ったのは20代後半。
そのときはすでに秋岡氏は亡くなっており、
著作を通じて彼の思想を知り、共感するようになりました。
モノ・モノへは20代のころから、お客として通い、
器から家具までずいぶんいろんなお買い物をさせていただきました。
そんな私がなぜモノ・モノを引き継ごうと思ったのか。
きっかけはふたつあります。
ひとつは「CCJクラフト見本市」の実行委員となったこと。
(2014年までモノ・モノ内に事務局があった)
地場産業や工房作家のための展示会を主催することで
クラフト界の先輩方や作り手との出会いがありました。
そこでの気づきや問題意識がきっかけとなり、
作り手向けのリトルプレスを発行するようになったこと。
これがふたつめのきっかけです。
リトルプレスのタイトルは『Crafter』。
「生業としての手仕事を考える」という触れ込みで
現在、第3号まで発刊しています。
このリトルプレスを発行するようになって、
あらためて異分野の作り手が集まり、意見交換をし
社会的な活動に結びつく場の必要性を感じた次第です。
次回の活動報告ではモノ・モノの活動をまとめた書籍、
『秋岡芳夫とグループモノ・モノの10年』をご紹介します。

Crafter VOL.3の表紙。特集タイトルは「クラフトの流通を考える」。

「CCJクラフト見本市」の会場の様子。フランク・ロイド・ライト設計の明日館で行われた。