クラフトの未来と過去をつなぐ「モノ・モノ」再生プロジェクト
秋岡芳夫の理念が息づく町、北海道置戸町とは

暮らしの中の工芸を町ぐるみで実践
みなさん、こんにちは。
「モノ・モノ再生プロジェクト」オーナーの菅村大全です。早いもので、本日がクラウドファンディングの最終日となりました。
今回のブログ(活動報告)では、秋岡芳夫が1980年代に北海道置戸町で推進した地域活性プロジェクトを紹介します。
置戸町は北海道南西部にある小さな町。古くから林業が盛んな土地でした。戦後まもないころから社会教育に力を入れ、「文化、人づくり、産業おこし」を総合的に行う町作りを進めてきたそうです。
秋岡芳夫が置戸町と密接に関わるようになったのは、町役場から講演を依頼されたことがきっかけ。講演後の懇親会で地元の木工関係者に「置戸町の資源を生かすのに木工ろくろ技術を導入、北国から新たな生活文化を発信しては」と提案します。
秋岡の依頼で木工ろくろの技術指導に入ったのが木工家の時松辰夫氏でした。時松氏はエゾマツ、トドマツなどこれまで利用されてこなかった地元の木材を使い、器や弁当箱など、モダンな生活用品を提案します。
秋岡はそれらを「オケクラフト」と名付け、雑誌や百貨店の催事を通じて紹介。大きな反響をよびます。
地元の木材を使った商品開発だけでなく、オケクラフトにあった郷土料理を考える料理教室の開催、木の器を学校給食で使う活動など、多面的な広がりを見せます。
1994年には置戸町山村文化保存伝習施設「どま工房」を開設。近隣に併設された「オケクラフト森林工芸館」では、木工を目指す若者のために工房を提供したり、独自の研修制度を設けており、移住者も少しずつふえつづけています。
秋岡芳夫の理念が息づく町、置戸町の取り組みは
こちらのウェブマガジンでも紹介されています。