ヒト臍帯血幹細胞培養液60%原液美容液をお客様にお届けしたい!
発売元
相棒はヒアルロン酸
幹細胞培養液原液とヒアルロン酸原液で構成すると決定し、その配合率を探るべく、試作に入ります。
現在流通している幹細胞コスメは脂肪由来なので、単純比較は出来ませんが、
私の知る限りでは、10%配合で定価¥42000の美容液が最も手応えがありました。
美容液といっても濃度はなく、化粧水に近い使用感。
原料の違いによって、全くの別物になるということを体感しつつ、ヒアルロン酸原液の良いところを引き出す配合を目指します。
液体原料には水が含まれていますが、ヒアルロン酸はその水を抱え込む能力が高いので、
配合率によっては、逆に乾燥を感じる場合があるように感じます。
私は製造の技術や知識がある訳ではなく、薬剤師でもありません。
薬機法に関する諸々に関してもメーカーの判断になります。
ここで書ける範囲で、書ける内容を、私の主観で語るにすぎないことをご理解頂ければ幸いです。
オーダーを出して試すというのが、試作ということになります。
何度も試作をする中で、やはりヒアルロン酸原液の配合が高すぎる場合に感じる、微かな違和感… 乾燥というのは言い過ぎなのかもしれませんが…
この違和感の正体を注意深く、自分の肌で検証したことが、最終的な配合の決定をする際の大きな力になりました。
肌に入る感覚と余剰が出来て浮いているような感覚の微かな違い。
内側から感じる柔らかさやハリ、対して表面的なハリ感、艶とテカリの違い…
化粧品原料がもたらす肌の変化はとても興味深く、その過程はまるで、肌を内観するような行程でした。
研究者でもなく、メーカーの開発部でもない、消費者感覚に最も近い発売元という立場。
感覚でしかないものを言葉にして共有し、試作を繰り返す作業は、正にメーカー様との共同作業。
そして日を追うごとに、臍帯血由来の凄さを体感することになります。
この試作の積み重ねは、原料の質と配合率を探る一方で、原価と定価の擦り合わせをしなければならない、発売元の仕事の本流であったと思います。
希少で高価な原料をどう扱うか。
嬉しくも悩み多き日々は続き、
日を追う毎に、私の自身の肌が生まれ変わって行きました。
一説では、「化粧品は角質層だけにしか浸透しないものだから、肌への影響など保湿程度だ」とも言われます。
医薬品のような改善効果は無いのだと。
この辺りについても、私なりに思うところは多々あります。
疾患の治癒と美容とでは、そもそも土俵が違うのです。
保湿だけで良いのであれば、ヘパリン類似物質が最強であり、その上にワセリンでも塗っておけば無敵ということになります。
もっともっと、繊細なところで
ゼロからプラスを生むのが美容の領域。
疾患を治すのはマイナスをゼロに戻すこと。
このお話についてはまた次回に。
