空間をデザインするお香立て| SPACE.

空間をデザインするお香立て| SPACE.

#4. デザインプロセス

こんにちは、プロダクトデザイナーのカルデイラです。 第4回は、デザインプロセスについてお話ししようと思います。

置く空間を考えてデザインする

お香立ては、お香を焚いていないときも基本的には見える場所に置いたままにするので、以前もお話ししたように「使わないときも部屋に置いておきたくなるデザイン」にしたいと考えました。 それって置く空間を考えて作られた、オブジェのような、家具のような存在でいられるものなのかな、と思ったり。 また、余白というか抜け感のあるデザインみたいなものを大事にしています。 これは私の好みでもありますが、重々しいデザインよりもどこかに余白を感じられるデザインのほうが、置いている空間になじむような気がするのです。 「使わないときも部屋に置いておきたくなるデザイン」を掘り下げていった結果、「空間をデザインするお香立て」という今回のブランドコンセプトが生まれました。
サムネイルスケッチ
今回は惑星のようなかたちをモチーフにし、そのかたちの一部がお香の灰を受ける役割を果たしています。 また、斜め上から見ると空間に少し浮いているようにも見える、空間に置くことで活きるデザインにしました。

かたちの検証

さて、ここから実際にこのプロダクトを作るためのプロセスに入っていきます。 工場は約40社に問い合わせ、技術的・金額的に合う工場を長期にわたって探し続けました。 それと並行して、素材やかたちの検証を繰り返しました。 長く使ってもらえるもの、経年変化も楽しめるものにするため、材質は木と金属を使用することに決めました。
3Dプリントや、厚紙を切って作ったモックアップ。また実際に木や金属で作ってみて、形だけでなく素材感のイメージを固めていきます。
金属には、絞り・曲げ・切削などさまざまな加工方法があり、デザインの段階でどのような加工方法で作るのかを想定しながら進めていきます。 デザイン × 使い心地 × 価格のベストバランスを求めて色々なかたちを検討した結果、最終デザインができあがりました!

次回予告

次回はついに、お香立ての最終デザインを初公開します!(たぶん!) ぜひフォローしてお待ちください^^
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