3D点群データでJR用宗駅を未来に残そう!|ノスタルジックな街並みとしらすの町

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旧・用宗駅舎「さよならの夜祭り」開催レポート(2025年9月6日)

9月6日、たくさんの方に見守られながら、旧・用宗駅舎の「さよならの夜祭り」を開催しました。真夏の名残を感じる青空の下、13時ごろから櫓(やぐら)の組み上げが始まり、会場づくりが一気に本格化。スタッフや地域のみなさんの手で、駅前に温かな輪ができていきました。
わっしょい小坂の皆さん
午後には、小学生と保護者の皆さんを中心とした駅舎見学会を実施。普段は入れない場所を、JRのご協力のもと案内付きでご覧いただき、子どもたちからは「こんなふうに駅が動いているんだ!」という驚きの声が。一般開放の時間にもたくさんの方が訪れ、思い出の駅舎の内部をゆっくり見学してくださいました。
鉄道ファンにはたまらない、発車・到着を管理する制御盤(運行情報の表示ボード?)も展示。間近で見ると、その存在感と歴史の重みは“発狂案件”級。多くの方が足を止め、名残惜しそうに眺めていました。
夕方になると来場者が一気に増加。生まれたばかりの赤ちゃんから、長年この駅のそばで暮らしてきたご年配の方まで、世代を超えて駅前に集合しました。町内会長の挨拶に耳を傾けながら、夜祭りがいよいよスタート。盆踊りの輪が広がり、曲目を変えながら、拍手と笑顔が途切れません。
左が用宗町内会長
そして迎えた消灯の時。この一年近く駅前を彩ってきたステンドグラスに感謝を込め、みんなでカウントダウン。明かりがすっと落ちた瞬間、会場からは大きな拍手が起きました。名残と感謝、そして次の一歩への決意が同時に胸に灯った、“最後をしっかり見届けた”忘れがたい瞬間だったのではないかと思います。
消灯後も盆踊りは続き、最後は全員で記念撮影。世代も立場も越えて集まり、同じ思いを共有できた時間になりました。ご来場くださったみなさん、本当にありがとうございました。
運営コアメンバーで記念撮影 お疲れ様でした!

ご報告とお願い(クラウドファンディングについて)

当日は、「用宗を楽しくする会」からクラウドファンディング(旧駅舎3Dデジタル保存プロジェクト)のご案内も行い、現金で49,000円のご支援をお預かりしました。温かいお気持ちに、心より御礼申し上げます。 当初、ファーストゴール達成後のセカンドゴールでの活用を想定し、手数料を抑えて地域に還元できる形を模索していたため、クラウドファンディング経由ではない支援としてお預かりしておりました。 しかし現状、ファーストゴールの達成も容易ではない見込みとなっているため、プロジェクト終了時(今月末の終了時点)に、いただいた49,000円をクラウドファンディングの総支援額に加算させていただく方針へと変更します。これは、「手数料分も有効に使ってほしい」という多くのご意見を踏まえつつ、まずは目標達成を最優先に進めるための判断です。どうかご理解ください。 プロジェクトは、駅舎の点群データによるデジタル保存を軸に、地域の記憶を未来へ手渡す取り組みです。最後の追い込みに、ぜひご支援・拡散のご協力をお願いいたします。

さいごに

駅舎が見守ってきた日常を、これからはデジタルの形でも残していきます。夜祭りに込められた皆さんの思いを、確かに次へ。引き続き、用宗を楽しくする会の活動を応援いただけたら嬉しいです。ありがとうございました。