DIYでスマート農業・園芸入門│農家の方との対話から生れた植物生育環境計測ボード
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LINEと植物生育環境計測ボード使った簡単な渇水アラートの作り方
こんばんは、はちまるです。
今日は、土壌水分が不足してきたら、LINEを使って自分のスマホにアラートを投げる方法について書きますね。
植物栽培では土の湿り気はとても大事で、過度な乾燥はクリティカルなダメージに繋がる事があります。
とはいえ、屋外であれば晴れも雨もあるなかでずっとは面倒を見ていられない、とか、しばらく家をあけるので家族に世話を頼みたいけどちゃんと水やりしているか気になる、とかそういう事もありますよね。
そういったときに、LINEの機能を使ってお手軽に渇水アラートを投げられます。
また、渇水アラートは土壌水分があるボーダーを下回ったらアラートを投げるものですが、プログラムを工夫すれば1日に数回現在の土壌水分をLINEでお知らせする、という風に動作させる事なども可能です。
ではやってみますね。
まず植物生育環境計測ボードに土壌水分センサーを付けて、出力電圧(=土壌水分を表す)を測定します。

このときの出力電圧は2.7V。ちなみにこのセンサーは、出力電圧が高い方が乾いている事を表しています。
最大で3Vを出力するので、2.7Vだとだいぶ乾いている事になります。
ちなみに実際の土壌水分と出力電圧の関係は、土壌によって異なるので、合わせ込み(キャリブレーション)が必要です。今回は簡易的に「センサーに対して何もしていない状態」と「センサーを手で握って、疑似的に湿った土で囲んだようにした状態」で比較します。
では次は、手で握りますね。

このときの電圧は0.86Vでした。さっきより出力電圧が下がって(=湿った状態を表して)いますね。
ここで、ある程度出力電圧が高かったら(=乾いていたら)、LINEに渇水アラートを投げるプログラムをざくっと書きます。具体的には、LINE Notifyというものを使います。
https://notify-bot.line.me/ja/
※:Pico W+LINE Notifyの使い方は、配布しているサンプルコードのなかの資料に書いているので、良かったらお読みください。
https://fireflake.jp/archive/
とりあえず出力電圧が2Vを上回ったら投げるようにします。こんな感じ。。。

このままプログラムを回します。土壌水分センサーを手で握っているとLINEには何も来ませんが、手を離すと。。。
来ました!

こんな感じで、割と簡単に土壌水分の遠隔での確認が行えます。
プログラムを工夫すれば土壌水分だけでなく、気温や湿度、あるいは日射強度や積算日射のアラートを投げるようにも出来るので、植物栽培には結構役立つ機能かなと思います。
ではでは今回はこんなところで。