林業家・橋本光治さんの人生と森づくりの極意を本にまとめて届けたい!
特装版の始まり
鳥取県智頭町へ
前回の活動報告、岡田さんの取材から遡って、2021年の2月。
自伐型林業の先進地視察ということで、佐川町の仲間と一緒に、鳥取県智頭町に行きました。
「智頭杉」で有名な由緒ある林業地。ここで地元出身の若手が10年以上前から林業を盛り上げています。
その一人、國岡将平さんがアテンドをしてくれ、大谷訓大さんはじめ、智頭の林業仲間と交流させてもらいました。
地域をチームで盛り上げていく。
そのヒントを智頭の取り組みから、今もですが、この時もたくさんいただきました。

大谷さん(右端)の施業山林を見学。

大谷家の所有山林。美しいヒノキ林が広がっていた。
偶然の出会い
夜、智頭の林業仲間が集まるという街の中心地にある「TAMARIBA」で開催されるイベントに誘われました。
その時、オンラインでのゲストスピーカーとして登壇されたのがクレコ・ラボの興津さんでした。
クレコ・ラボは全国の木を使って、様々なアイテムを提案されている東京の企業ですが、智頭に研究所があるとのことで、この時は「木のストロー」を紹介されていました。
私も経験がありますが、紙のストローは飲んでいるうちにふやけてしまうことがあります。木のストローはふやけない。ということで、実際に試してみる体験もありました。
他にもクレコ・ラボが作っているアイテムの紹介があり、そこで目にとまったのが、「木の紙」でした。
木の紙とは、木を薄くスライスして、上質紙と貼り合わせた木のシートです。木そのものなので、質感もあり、ほのかな木の香りも楽しめ、印刷もできます。

智頭町の林業仲間が集まる「TAMARIBA」
1月に橋本さんの本を作ろうと決意したところだったので、本と木の紙がつながり、
「橋本さんの木で、木の紙を作って、本の表紙カバーを作ろう」というアイデアがふっと浮かびました。
本に出てくる本人が育てた木を使った表紙カバーがついた本って、たぶんこの世にまだないのでは?
何より、橋本さんの山の木で作った木の紙を見てみたい!きっと木目が詰まった美しいものになる。そう思い、その場にいた智頭の林業仲間に話してみると、「それは見てみたい」とお墨付きをいただきました。
その日から、木の紙を使った特装版を作ると心に誓いました。
それから4年。それがようやく形になります。
今回の特装版は限定250部です!
いくつか付録も考えていますので、そちらの進捗状況も今後報告いたします!

実際に購入してみた「木の紙」。いい香りがした。