林業家・橋本光治さんの人生と森づくりの極意を本にまとめて届けたい!
リターン品制作者のご紹介 〜883工房 篇〜
クラウドファンディングを開始して1週間が経ちました。
おかげさまでごご支援額140万円を超えました!ありがとうございます!!
本日から、今回のプロジェクトにて、リターン品の制作に携わっていただいている方々をご紹介してまいります。
クラウドファンディングを実施するにあたり、橋本さんが育てた木を使ったアイテムをリターン品にすることは当初から決めておりました。その制作者には、顔が見えて、信頼できる方々に直接お願いしたいとも思っていました。
私が住む佐川町には、腕のいい木工家や家具職人さんが集まっております。その方々と、橋本さんの育てた木を繋ぎ合わせたら、どんな化学反応が起こるのか。想像しただけでワクワクしたのを覚えています。
木の風合いにどっぷりハマる
883(パパさん)工房の代表、岡林英樹さんとの出会いは、2022年のこと。
新しい木工房が佐川にできたという噂は耳にしていて、ぜひお話をしてみたいと思っていたところ、今回のプロジェクトが立ち上がり、リターン品の相談にお伺いさせていただきました。
岡林さんは元々、介護・障害福祉職をされていて、バイクいじりやモノ作りが好きという趣味が高じて2021年の9月に「883工房」を立ち上げられました。高知県産の木材にこだわったモノ作りを数多く手がけていらっしゃいます。
店名の由来のひとつは、ハーレーダビッドソンの人気車種であるスポーツスター883(パパさん)からだそうです。

883工房の代表、岡林英樹さん
薪割り台や鍋敷き、一輪挿しやミニククサなど魅力的なアイテムが続々と生まれてきています。
883工房を象徴するアイテムが、北欧の伝統的な木のマグカップである「ククサ」です。このククサとの出会いが、工房立ち上げのきっかけにもなっているそうで、工房での一番人気商品なのだそうです。
橋本さんのスギでもククサが作れないか、岡林さんに相談してみると、針葉樹であるスギの場合、水が染み込む可能性があるので、直接飲み物を注がない「紙コップホルダー型」を勧められました。乾燥の段階で、割れが発生する可能性もあるため、少しの割れであれば許容できる紙コップホルダー型が今回の趣旨には合っていると思いました。

ある日の工房の棚。ケヤキやサクラを使ったククサが並んでいました。どれも1点ものです。

紙コップホルダーも、持ち手があるタイプや、ストレートな湯呑み型など何種類かの中から、

今回のスタイルを採用しました。
883工房の岡林さんとお話ししていると、本当に木が好きで、モノ作りが大好きな人だなあとつくづく思います。特に、木目の話になるといつも熱を帯びてきて、こちらも深い木目沼についハマってしまうから不思議です。例えば、上の写真のように、素直な木目の中に、少し波打った木目があると全体にリズムが生まれます。さらに、最後に蜜蝋で仕上げると木目の色味が変化し、違った表情が生まれてきます。
岡林さんの木の表情を読み取る能力がとっても高くて、話を伺っているとついつい個性の強い木目が入ったアイテムが欲しくなってきてしまうのです。
そんなハマったさんである岡林さんが作った「100年スギの紙コップホルダー」。
年輪の緻密さを味わいながら、ぜひ気に入った木目が見れる角度を探して眺めてみていただければと思います。
