写真家ハービー・山口氏とコラボした、続・プレミアム限定カメラバッグ

写真家ハービー・山口氏とコラボした、続・プレミアム限定カメラバッグ

10年前のフォトグラファーズバッグ

こんにちは!DOUBLE O DESIGNBOOK の大内です。 フォトグラファーズバッグFができるきっかけを作ってくれたカメラバッグがありました。 今回はそのお話です。 (プロジェクトページより) 再びコラボレーションが叶うなら『ハービーさんが最も所有するフラップのカメラバッグを開発したい』とお伝えさせていただきました。その理由は10年前、私があるブランドのインハウスデザイナーだった頃、初めてハービーさんと協業して作ったのが、そのタイプだったからです。 資料はほとんど手元にない状態ですが、ポートフォリオの中にそのデザインが残されていましたので、この機会にご紹介させていただきます。
これまでの企画商品を取りまとめたポートフォリオ
当時の手帳から見つかったメモ書きから、開発していたのは2015~2016ほどでした。 下記の項目を元にデザインしたのが、初代フォトグラファーズバッグです。 (プロジェクトページより) A:10年前に伺った「最初のご要望」 今作の原点は、私が初めてハービーさんと協業してフラップ式カメラバッグを開発した際にお聞きしたご要望にあります。10年の時を経ても、ハービーさんの撮影スタイルとバッグに求める本質的なニーズは大きく変わっておらず、それらをあらためて見つめ直すことから始めました。 ─ Aに込めた要点 ─ ①「つかいやすいフラップタイプ」  片手で開閉できるような着脱機構 ②「カメラを傷つけない設計」  金属パーツや複雑な構造をカメラ周辺から排除   ③「カメラバッグに見えない佇まい」  箱型にならず、コンパクトで自然な印象 ④「床に置いても倒れにくい安定性」  バッグの形状や内部バランスにも配慮 それでは、当時のデザインをご覧ください!

前身のカメラバッグの名前もまた、フォトグラファーズバッグ

バッグの作り方は全く違いますが、一点留めのフラップデザインは現在のフォトグラファーズバッグに繋がっています。 裏地は、数枚の写真がセレクトされ、パーフォレーションデザインとしてシュミレーション。 現在のように原寸のベタ焼きを使用してはいないですが、全体的なコンセプトは現在に踏襲されていると感じています。 留め金具は露出していますが、なるべくカメラと接触をしない様に、バッグ下部にできるだけ寄せてあります。 画質が悪くみえますが、拡大写真もどうぞ。
バッグ本体は、帆布とステアレザーのコンビネーション。 フラップのレザーのみ、イタリアンレザーでした。 金具は、全て真鍮製。
インナーボックスは、ナイロン製のフレンチパイルを使用。
裏地は、9枚の写真を元にパーフォレーションデザインのシュミレーションを組み、コットン生地に顔料プリントを施しました。 巾着のフォトグラファーズバッグの1st Editionの裏地に使用された「Dancing flag London 1981」があります!

フォトグラファーズバッグFは念願のデザイン

今回のプロジェクトのスタートであった、初代フォトグラファーズバッグのことをお伝えしたいと思っていましたので、その機会を得ることができ良かったです。 『以前では叶わなかったデザイン性と品質にて、当時のコンセプトを踏襲した新しいカメラバッグをつくれるのではないか?』 この問いについて決着をつけて、全く新しいデザインを作ることができたと感じています。 最後まで見ていただきましてありがとうございます。 引き続き本プロジェクトをどうぞよろしくお願いいたします! DOUBLE O DESIGNBOOK 大内 英和