「黒川温泉に今すぐ1000湯入浴の約束を届ける」プロジェクト
「黒川温泉に今すぐ1000湯入浴の約束を届ける」プロジェクト
黒川温泉に行ったらぜひ周辺の温泉にも!!
黒川温泉を起点に、周辺の温泉地にも足を運んでいただくことを願って ~温泉紀行ライター 飯出敏夫~

黒川温泉の川沿いにある・穴湯共同浴場
熊本地震の一報は、韓国・ソウルの下町にあるゲストハウスのテレビからでした。ソウルから安東市への旅の途中、被災の状況が次第に明らかになるにつけ、異国にいても心は熊本・大分の温泉地に飛んでいました。
東日本大震災、箱根大涌谷の噴火騒動でも、被災地ばかりでなく、その周辺の温泉地にも大きなダメージを与えてしまう現象が、やはり九州全体にも起きてしまう。まったく、この風潮はどうにかならないものか、と考えさせられてしまいます。ましてや、九州を代表する黒川温泉や由布院温泉、別府温泉郷でさえも大きなダメージを受けていると聞くと、とてもにわかには信じられません。
応援したいと思う気持ちは誰にでもあると思います。が、思うだけでは、応援することにはなりませんよね。その思いを形にするには現地を訪ねる行動を起こすのが一番でしょう。とにかく、今すぐにでも訪ねて応援したい、その意志をこの「今すぐ!熊本・大分の温泉地を応援する会」のプロジェクトに参加することで示し、自らを鼓舞したいと思います。

黒川温泉街にある共同浴場・地蔵湯
私は、黒川温泉はもとより由布院も別府も基盤は軟弱ではないと信じていますので、それほど心配はしていません。むしろ、そのほかの小さな温泉地、小さな宿のダメージが気がかりです。黒川温泉を起点に、ぜひ周辺の温泉地にも足をのばして応援していただきたいと思います。
黒川温泉の周辺には、熊本県側には満願寺、山川、岳の湯、はげの湯、奴留湯など、すぐに県境を接した大分県側には赤川、七里田、寒の地獄、星生、筌の口、壁湯など魅力いっぱいの温泉があります。この辺一帯はまさに九州の名湯の宝庫なのですから。そして、もっと気がかりなのが阿蘇周辺の温泉です。大好きな南阿蘇の地獄温泉・清風荘、垂玉温泉・山口旅館は相当深刻な被災を受け、いまだに再開の見込みが立っていないという状況です。一日も早い復興、復活を祈らずにはいられません。