大阪ネコビル1階を改装して猫カフェ=保護猫カフェがスタンダードな世の中にしたい!
特別な事ではなく、誰にでも「変わる」ことは可能です。
今日の活動報告は、元ネコリパ大阪顧客、現在はボランティアを飛ばしてスタッフ募集に応募し、ネコビルオープン時より働き始めた、ネコビル唯一の男子スタッフ松村がお届け。
「さちこ」との15年の暮らし
わたしは以前、「さちこ」と名付けた猫を15年飼っていました。生後2、3ヶ月の頃から最期の時まで。

闘病期間を経てお別れした時は、ただただ辛く悲しくて、また「もしあの時に…」と後悔もして、涙を沢山流しました。

しかし、ある程度の時間が経つと悲しさが癒えてくると共に「感謝」という気持ちが徐々に芽生えてきました。
共に連れ添った15年の月日は楽しく、優しく、温かい気持ちに溢れた時間でしたし、「家族の大切さ」や「命の尊さ」を教えてくれた事に、やがて感謝の想いでいっぱいになったのです。
さちこは、まさしく「家族」でした。
その経験があった事で猫が益々好きになりましたし、さちこも幸せな一生が送れたのかなと思います。
殺処分は他人事
しかし、そういった幸せな猫がいる一方で、毎年多くの猫たちが保健所で殺処分されている現状があります。
以前までは、その事を知りながらも問題を直視しようとはせず、他人事として見ないふりをしていました。
野良猫を見ては可愛いと思い、ペットショップのショーケースに入れられた仔猫を見ては目を細める、いわゆる普通の猫好きだったと思います。
そんなある時、オープン間もない「ネコリパブリック大阪(南船場の旧店舗)」を訪れました。

まだ当時「保護猫カフェ」なんて他には無かったと思いますが、だからこそ余計に気になって行く事にしたのです。
狭く急な階段を上がっていったこと、当時店長だったWさんに保護猫に関する苦労話を伺ったこと、そして血統書なんか無くったって可愛い猫たち…

当時の事はよく覚えています。そして、そこから少しずつ「行動」するようになりました。
無関心だった人間が、支援する側になり、自らが行動していくように
初めの頃は保護団体や個人で活動されている方への寄付を中心に、もちろんネコリパへも何度か遊びに行きましたし、他に保護猫カフェが出来ればそこへも行きました。
(営利目的の猫カフェには2度と行かなくなりました)
やがて、生後間もない仔猫を保護して育てあげた事をきっかけに、

保護した仔猫、ルナ。
その兄弟の猫も保護して里親を探し、母猫に対しては初めてのTNRをしました。
最初は無関心だった人間が、誰かを支援する側になり、そして自らが行動していくように変わっていったのです。
今やネコビルのスタッフとして、公私に渡って保護猫まみれの日々を過ごしていますが、何も特別な事ではなく、誰にでも「変わる」ことは可能です。

大阪ネコビルでのTNR講習の様子。
無償の愛で保護活動をされている方々の計り知れない苦労により、猫の殺処分数は年々減少していってますが、私たち1人ひとりが変わっていかない限り、決して問題は解決しません。
ひとりでも多くの方の意識や価値観を変えていく為にも、皆様の御力を貸してください。
昨年までは世間で「ネコブーム」とよく言われていましたが、「命」を一過性の流行りで括ることには危機感を感じています。
安易に購入した命を、無責任に遺棄する飼い主が(そして不幸な猫が)増えるのではないか、と。
他にも多頭飼育崩壊やアニマルホーダー、虐待など様々な「身勝手な人間」の問題に巻き込まれ、助けを求めている猫たちの数は増えているようにすら思います。
1人でも多くの方の意識や価値観を変えていく為にも、もっともっとネコリパは大きく発展していかなければなりません。
ただ、ネコビルは繁華街にありますが保護猫がいる施設としては少しわかりづらいようで、店の前を通り過ぎて行く人が多いのが実情です。
その為、より多くの人々に保護猫の存在をアピール出来るように1階フロアを改装していきたい、そう考えて再びクラウドファンディングに挑戦しています。

期限が今月末までですが、まだまだ目標額には遠く、このままでは達成が厳しい状況です。もう1度、皆様の御力をお貸し願えないでしょうか。
人を、そしてこの世の中を変えていく為に。