彫刻になって、ハリウッドスターと共演しよう!〜吉田孝弥彫刻展〜
制作に使用する素材と道具③
こんばんは。彫刻家の吉田孝弥です。
今回も引き続き、彫刻の制作に使う道具の紹介をしようと思います。
前回ご紹介したのですが、彫刻には大きく分けて2つの分類があり、僕が制作に使っている素材は「石粉粘土」です。
粘土制作に使うメインの道具は「粘土ベラ」

そして、こちらが僕が普段使っているヘラです!!!

僕が使用している粘土ベラ
メインで使用しているのはこれだけ。だいたいこの3本で作っております。

プラスチック製の粘土ベラ
この2本は、100円ショップで購入した、プラスチック製の5本セットで100円の商品…!!!
子供が工作をする為の安心安全なかわいい粘土ベラです。
カラフルな色だと、制作も楽しく出来ます。金属製と違い、粘りがあり、面も大きいので使いやすいです。

金属製の粘土ベラ(スパチュラ)
もう一本は、友人がオススメしてくれて、購入してくれた金属製の粘土ベラ。適度な重さがあり、細かいところを作れるので愛用しています。
粘土ベラは「スパチュラ」とも呼ばれます。
こちらもユザワヤなどで簡単に手に入れることができます。
素材や道具を理解することで、作品がより面白く
何かととっつきにくい「美術」や「彫刻」という言葉ですが、制作方法や素材が分かれば、少し理解し易くなり、面白く観ることが出来ます。
僕の作品の場合、観ていただく人たち「自分でも作る想像が出来る」ということをポイントにしています。
木や石は重かったり、樹脂でいうと、例えばプラスチックで出来たものはどういう流れで硬化して形になっているのか?そもそもプラスチックは液体なの?など、疑問が生まれるかと思います。
前回も言いましたが、僕が制作に使用する石粉粘土は、紙粘土と同じく、放置していれば自然に硬化します。
小学校の図工や、中学校の美術の時間に使った粘土と変わりません。
着色も、中学校で指定で購入する「アクリルガッシュ」を使用しています。

アクリルガッシュ(ターナー)
絵で例えると、「紙と鉛筆」があれば、絵が描けるのと同じで、彫刻も「粘土とヘラ」があればそれなりに作品を生み出すことは誰にでも可能なのです!!!
しかし、それを美術作品として、人を楽しませる要素を多数含ませ、考え、価値のあるものに仕上げるのが美術家(彫刻家)というものです。
道具は、自分の手を拡張してくれる、いわば体の一部。
手では作れない素材も、道具によって、形を変化させて作品に出来る。道具は使いこなし、身体の一部のようにすることが大切です。
制作方法や素材も人によって様々なので、色々な道具を使いこなす人がいますが、僕はなるべく「自分の手で作っている」ということを大切にしたいので、道具も制限して使っています。
読んでくれている皆さんもこの記事を参考に、素材や道具選びをして、是非作品を作ってみてください!!!
次回も、素材や道具について書ききれなかったことなど書きます。お楽しみに!!!