車両法準拠で公道も走れる!折りたたみ電動バイク「Cute-mL」

車両法準拠で公道も走れる!折りたたみ電動バイク「Cute-mL」

【アクセス代表によるミニ解説】Cute-mLの開発背景とこだわり(後編)

ミニ解説後編では、Cute-mLのモーターとバッテリーについて簡単に解説をさせて頂きます。 海外では、折りたたみ電動バイクは「自転車の代用車両」として考えられており、あまり速度は要求されません。しかし、日本では実用車と同じ性能を求める方もいらっしゃいます。 また、外国と日本の大きな違いは、国土のほとんどが山で坂道が多いという点です。このような環境で利用するためには、ある程度「登坂力」が必要になります。登坂力を大きくするにはモーターを大きくする必要がありますが、モーターを大きくすると当然バッテリーの容量も増やさなければなりません。 しかし折りたたみ電動バイクは、「取り回しやすさ」も特長の一つとなっているため、軽量化もとても重要な要素です。モーターとバッテリーのスペックを落とし、軽量かつ安価に作ることはできますが、それによって両方の性能が犠牲になる傾向があるようです。

もっと軽量化しようとすると....

Cute-mLも、あと2万円あれば国産のコアレスモーターを使って1.5kg軽量化できます。また、あと4万円あれば国産の高性能リチウム電地で2kg軽量化することができます。しかし価格がかなり高くなってしまいます。そして、Cute-mLの車体はアルミニュウム(ジュラルミン)製ですが、フロントフォークは鉄製です。チタンを使えば3kgの軽量化が可能ですが、コストは5万円以上アップしてしまいます。 ・・・と、これは作る側の人間の独り言です(笑)そこまでこだわると、買う人もほとんどいなくなってしまいます。

Cute-mLのモーターについて

原付バイクの平均的な速度「時速25km程度」を平らなところで出そうと思った場合、車重が30kg前後であれば「0.2kw(200w) 」程度の出力があれば可能です。そこで、軽量化をポイントにしている多くの折りたたみ電動バイクは、出力を0.25kw程度にしているようです。 平地を走るだけならこれでも大丈夫ですが、坂道を走るには最低 0.3kw程度の出力が必要と考えます。ちょっときつめの坂になるとこれでも力不足を感じます。実際に走ってみていただくと分かりますが、減速してしまうか、場合によっては登れないことも考えられます。 そこで、Cute-mLは「0.35kw (350w) のモーター」を選択しました。折りたたみ電動バイクも単に軽ければ良いとは思っていません。街乗りバイクとして最低限のパワー(出力)も必要になると当社は考えています。 ※体重や路面、タイヤ性能などの条件にもよって変わります。

Cute-mLのバッテリーについて

次に、バッテリーの性能についてです。Cute-mLのバッテリー電圧は48Vを選択しました。他社製品は36Vのバッテリーを積んでいることが多いようです。 先ほどの、250wのパワーが必要な坂道を例に考えてみます。36Vのバッテリーでは、 6.9A(250w ÷ 36V)の電流が必要です。一方48Vのバッテリーは、5.2 A(250w ÷ 48V)の電流が流れます。バッテリーは、使用するときに高電流を繰返すほど劣化が早まっていきます。使用状況によって大きく異なりますが、毎日坂道を走行して酷使する機会が増えると、36Vのバッテリーでは、早ければ半年ほどでバッテリーの劣化を感じる事になります。 また、バッテリーが劣化した場合、バッテリーの買い換えが必要になります。「販売会社がベンチャー企業で、交換しようと思ったら会社が無くなっていた」というようなことも心配です。 弊社は、補修パーツの提供も10年以上行っています。支援者の皆様にも、きっと安心して長くお乗りいただけることと思います。 ※ バッテリーの充電・劣化や気象状況など条件によって異なります。 ※ 計算上単純化して比較しました。
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