存続危機の石版リトグラフを、工房最後の刷り職人×デザインのチカラで盛り上げたい

存続危機の石版リトグラフを、工房最後の刷り職人×デザインのチカラで盛り上げたい

ポスターハンガー制作進行中!

こんにちは、Re:lithoです。 リトグラフインクの重なりや、作家の筆致の再現性、さらには石版のプレス跡(ストーンマーク)。そういった石版リトグラフ特有の"質感"に、直に触れて、間近に見て楽しんでいただくために。私たちのプロダクトでは、通常の額縁ではなく、「ポスターハンガー」で装う、というスタイルをご提案することにしました。 さらに石版リトグラフ作品の魅力を一層引き立てるような、そんなポスターハンガーがあれば、なおいい。そう考えて、オリジナルのポスターハンガーを開発することに。 とはいえ、なにせ私たちの本業は広告デザイン。もちろん店頭展示用のPOPなど、立体物もデザインしていますが、一般の方がご家庭で使うようなプロダクトを量産するには、制作をご協力頂けるパートナーが必要です。 そこで私たちが頼ったのが、「奈良の木のこと」さん。
実はこちらのサイト、奈良県庁 農林部 奈良の木ブランド課というところが運営されています。県庁、と聞いてこちらもいささか緊張してお話を伺いに行ったのですが、実際お会いしてみると、サイトのイメージ通り、洗練されていてフレンドリーな方々が集う部署でした!私たちのプロジェクトにも、すぐご理解、ご賛同いただけ、さっそくパートナー候補となる、木製品を扱っているメーカーをピックアップしてくださいました。 こうして引き合わせていただいたのが、ダイワ産業株式会社さんでした。
なんとこちら、工房と同じ奈良県高取町にある木製品製造メーカーでした。車でたった5分の距離!うーん、なんともご縁を感じずにはいられません!
ちゃんと調べたら8分かかりました!
さっそく私たちメンバーと、奈良の木ブランド課の植松さん、そしてダイワ産業(株) 専務取締役 中西さんとで初顔合わせ。中西さんにお話してみると、こちらもまたすぐに私たちの趣旨を理解いただけ、お手伝い頂けることに! ダイワ産業さんのメイン商材は、まな板や桶などの木製家庭用品なのですが、そのほかにも、デザインに力を入れたグッズなどもどんどん開発し、それらを含め海外の見本市に出品しているとのこと。そしてこのような動きを主導されているのが、中西さんなのです。なるほど、通りでご理解が早いはず!デザインコンシャス! また、いっしょに制作を進めるうちに驚き、感動したのが、中西さんをはじめとするダイワ産業の皆さんの、フットワークの軽さ。私たちが思いつきのようなアイデアを相談したら、常にコストを視野に入れつつ、すぐに加工方法を返してくれる。さらに試作の制作にもがっつりとお付き合いいただけ、結局計6タイプほど作っていただくことに…。こちらのわがままに、プロフェッショナルな応えを用意してくれる、その手腕がとても頼もしく、そして本当に嬉しかったです。ありがとうございます。
デザイン思考の取締役(左)と、繊細なテクで私たちのわがままを形にしてくれる製造部部長(右)。お世話になってます!
数々の幸運な出会いのおかげで進めることができた、私たちのポスターハンガー開発。たくさんの試行錯誤を重ねたのち、現在は仕様も決定し、福井さんをはじめ製造部の方々の手により、日々制作していただいているところです。こだわりたっぷりのプロダクトゆえ、多大なるご苦労をおかけしている様子ですが…。
素材となる木の選定やプロダクトデザインなど、そのこだわりの部分につきましてはまた後日、じっくりとご紹介させていただきます!どうぞお楽しみに! 「皆様からのご支援の使いみち」に掲載している「額装開発製造委託費」の項目は、このポスターハンガーの開発および量産に関する費用になります。皆様のご支援、よろしくお願いします!
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