バイク専用ナビ「Beeline Moto」で、ツーリングをもっと自由に冒険に!

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\いよいよあと3日で終了です/DFM(生産性考慮設計)等に関するレポートをお届けします。

Beeline Motoをご支援くださった皆様、ご興味をお持ちくださっている皆様、 イギリスの開発チームより新しいレポートが届きました!

DFM(生産性考慮設計)等に関するレポート

寒くなってきましたが、みなさん変わらず元気にバイクに乗っていますか? 10月には、創業者のサムとトムが中国にまたまた一週間ほど出張してきました。目的としてはDFM(生産性を考慮した設計プロセス)を完了してCADデザインを固め、プラスチック射出成形の金型製作に取り掛かるためです。 この記事を書いている現時点で、めでたく当初の計画通り、射出成形金型の製作に無事取り掛かり始めることができていることをここにご報告させていただきます!
写真説明(左から時計回りに)射出成形型の製作に使う化学エッチング装置/数回のやり直しの後、試作品をチェック中/疲れ果てているサム/製造責任者のジェリー(白いシャツ)と話すトム

DFM(Design for Manufacturing)とは?

デザイン工程の最終段階のステップの一つで、ユーザーの方々から見ると極めて細かい、一方でプロダクトの量産を行うにあたってはとても重要な、数々の微修正を加えていく工程となります。
マウントの一つを例にとると、こんな感じで微調整を加えていきます。【上から 】・ここはもっと薄く ・ここにインサートを加える ・3.0mm径に ・間隔を3.2mmに

決まったことの例

●ボタンスイッチにどの部品を使うか。そして、押す深さ、回路基板への接続強度、ケース内部への干渉についてなど。これらの要件により、どれくらい大きなバッテリーを入れることができるかどうかが決まってきます。 ●本体サイドの、ボタンを取り付ける細かい位置。ボタンを押した際に均等にスイッチ部品に対して荷重がされるように、慎重に取付場所を選ぶ必要があります。「0.4mm下げて」というようなとても細かい微修正が続きました! ●マウントの一つの、伸び縮みするアームのリブの厚み。プラスチック成形型から部品を取り出して冷却する際に、薄すぎて部品が歪んでしまわないような厚みにする必要があります。 エンジニアリング側とデザイン側の意見が一致することはまれで、しょっちゅう衝突します。が、それらもお互いに良いプロダクトを作りたいからこそ。 一つ例を挙げると、本体裏側のどこに継ぎ目の線を入れるか、について両者の間でかなり長く、熱い議論が交わされました。 この継ぎ目の線、ですが、本体ケースと裏側のパネルの間の継ぎ目になります。CADモデル上では、全てがぴったり平らになるので全く問題になりませんが、現実の世界では、角が完全に直角になることなどはありえないので、どうしてもわずかな「すき間」が生じ、継ぎ目の線が生まれてしまいます。デザイン上の課題としては、この継ぎ目をいかに目立たなくするかという点にあります。一方で、エンジニアリング上の課題としては、この解決方法をできるだけシンプルに、そして安定的な生産が可能な形にできるかどうか。結果として両者がベストと思う方法がなかなか一致しないのです。 A案として中国側のエンジニアチームから出てきた案は、ケースの横側の角度が鋭角になってしまうことから溝自体の幅は若干大きくなってしまい、見た目が悪くなってしまうもの。 これに対して、デザインチームがクリエイティブに知恵を搾り出しながら、一方で「まあまあまあ」と相手のエンジニア側が納得してくれるようにやんわりと説得を続け、結果的に両者が落ち着いたのがB案でした。
ホワイトボードに描かれた、本体裏側の継ぎ目のA案とB案。
商品が完成し、皆様のお手元にBeeline Motoが届いたら、ぜひ本体を裏返してこの継ぎ目の線を見ていただき、ニンマリとしていただければと思います。Beeline Motoは、こうしたディテールのこだわりの数々から出来上がっていることがお分りいただけるかと思います。

いよいよ、プロジェクトはあと3日で終了です!

今回のレポートはここまで。あと1ヶ月くらいで、サムとトムが、今度は出来上がった金型や治具などを確認するために中国に出張する予定です。またその時に、色々と新しい情報をご提供できればと考えています、とのこと。 プロジェクトも最後の最後までよろしくお願いいたします! Beeline事務局 三木
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