未就園児(3歳までの子供)向け、育児サークル「ムラノコ」でママ目線の村マップを作りたい!
片品村の児童館。
ストーリーでも触れましたが、私たちムラノコは村の児童館を、子供が集い遊ぶのに最適な場所であると感じています。理由としては公共施設であること、様々な遊具があること、一定ラインの安心安全が確保されていること。そしてそれらに加え、運営をする『先生』が常駐していること。
『先生』とは、おそらく館長や施設長といわれる職を担う人。
一般的には、保育士、幼稚園・小・中・高教員免許、社旗福祉資格保持者、または心理等関連学科、教育・社会・芸術・児童・体育学科を修了した人のようです。
片品村に、児童館は1つ。その児童館でこの4月、ちょうど先生が変わりました。ヒトシ先生という男の先生で、前年度は村内の保育園の園長先生をされていた方です。村の人の話では、小学校教諭をされていた中で児童期も大切だけど子供にとって児童期以上に幼少期が重要と感じ、幼稚園教諭と保育士の資格を取得し従事されてこられたという。
最近キコは男の人には笑顔を見せないらしいですが、ヒトシ先生には自ら近づきこの笑顔。前の先生も明るくいい先生でしたが、キコは早くもヒトシ先生に慣れてきた様です。

(先生としては当然かもしれませんが)ヒトシ先生は子供を、単に可愛いだけでなく発達段階の過程にいる存在として客観的に捉えているように私には映ります。具体的には、足の指使い、モノの掴み方、握り方、発声の仕方、描き方など、子供の動きをよく観察され、そして私たち親にアドバイスしてくれます。

児童館へ足を運び顔見知りになると、これから先もコウタロウの成長を一緒に見守ってもらえそうで、私は心強いです。子育てには色々な考え方があり答えもないとはいえ、経験豊富なプロが近くにいるというのはこういうことかと。
子供の人数が少ないこともあり、コウタロウもヒトシ先生からの直接の刺激を沢山もらえそうで、よかったです*他のお母さんにも、是非児童館に足を運んでほしいです。
そしてもう1つ。
あくまで私の個人的な印象ですが、児童館とは、主に小学生が放課後お迎えを待つ間に遊ぶ場所でした。つまり、私の中では学童のイメージが強かったのです。
ここ片品村では児童館までの送迎の必要な子が多く、皆お迎えがくるまで遊んでいます。コウタロウやキコが遊んでもらうのは、そういうお姉ちゃんお兄ちゃんです。

※過日、切り絵作家のまりこさんと一緒に児童館にて。黄色のボールを持っているのがキコ、滑り台には小学生に囲まれるコウタロウ。
私やミチコさんがいいなと思う、片品の日常の一つ。放課後の時間帯には、小学生が未就園児と遊んでくれるんです。覚えてくれると遠くからでも大きな声で名前を呼んでくれ、遊んでくれ、お手紙をくれ。大きな子供が小さな子供に対して「また遊ぼうね」と受け止めてくれる、幼子にはどう映っているのでしょう。
午後の児童館から帰宅するとコウタロウはお昼寝をします。とってもいい刺激を沢山浴びたのだろうと、私は解釈を。
さて、児童館に未就園児が増えると私たちムラノコとしても嬉しい中で、改めてヒトシ先生にご相談してみたいと思うに至りました。4月も終わりに差し掛かり、ムラノコとは?何がしたいのか?そのあたりを言葉にする準備がようやく整ってきた頃のことです。
3月1日から始動したムラノコも、人に語れるカタチになってきたのはごく最近。私たち3人の間でも、意図・方向性・やりたい活動など、確認し合いながら進めていました。そのため村内ではまだきちんとした共有/報告が出来ておらず、次のステップはそこ(村内で、特に未就園児の保護者への共有)であると考えています。
色々と、ヒトシ先生のお考えを拝聴しました。ヒトシ先生としても、「集約」を1つのキーワードとして掲げておられるようで、人や情報を集約し活性化を図ること。また、県内の児童館について調べていらっしゃるとも。当然のことながら、アプローチがムラノコとは異なり新鮮です。
今後、ムラノコで企画するコンテンツを児童館で行うといったこともできそうで、私たちとしては心強い風を感じたひと時でした。
この日もキコは、ヒトシ先生に促され、描くという新しいチャレンジを。ほんと、数週間前と比べ、安定した円を描けるようになってきたと私も気付けました。

で、最後は帰りたくないと泣き出すキコ。どうしたのかと覗き込むコウタロウ。
ミチコさんリエさんとともに、やりたいことに胸が膨らみます。ムラノコは、皆様のおかげできびだんごでもいいスタートをきり、いい風を感じています。