あなたのデザインで「注染ゆかた」を作ろう!竹ノ輪浴衣2019

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【サンプル注染ゆかた製作記 #4】サンプルを染める(染工所に潜入) その3(文・しまざきみさこ)

水洗い

染め終わった生地は、糊や余分な染料を落とすため、水洗いに運ばれます。これももちろん専門の職人の仕事。 水洗機のローラーをたくみに操り、生地がからまないように振り洗い。
水洗いの様子
旭染工では豊富な地下水を井戸で汲み上げて使っているそう。 それにしても水量を使います。 お湯も大量に必要なので大型のボイラーも完備。 「設備だけでも大変ですね」と感心していたら、阿部さんも苦笑い。
多くの水やお湯が必要

干し

水洗いのプールの下流で巻き取られた生地は、伊達(櫓のような物干し)か、工場の前庭にある干し場で干します。 主に白生地や手拭い地を干すという伊達は、見上げるような高さ。 よく見るとてっぺんに人が登っています。しかも女性。すごい!!
伊達に干された浴衣と伊達の上から落ちたことある阿部社長
「あそこからね、落っこったことあるの」 とさらりと阿部さん。 えええーーっ!!!と驚く取材チームに 「でもね、たまたま干してあったのをぱっとつかんでさ。するするするーっと下りちゃった」。 ・・・さすが社長。 その現場見たかったです。笑
他にも武勇伝がたくさんありそうな阿部社長
「丸久げんやだな」は工場の前庭でつかのまの日向ぼっこ。 雨模様だった空が晴れてきて、あっという間に乾きました。
工場の前庭にある干し場
広げてみると、その染めの美しいこと! 差し分けた色がアクセントになって、想像以上に素晴らしい出来です!
美しい染め上がり
生地の折り返し部分など、「どこ?どこ?」と探しても見つかりません。
生地の折り返し部分を探し中
これで染めの工程は終了! あらためて職人さんたちの凄さを実感する2時間でした。 万全に準備してくださった阿部さんはじめ旭染工の皆様、本当にありがとうございました!
「丸久げんやだな」が綺麗に染まりました(続く)