珈琲原産国と障害者~生産者同士を支援の輪でつなぎ、福祉作業所に顧客の声を届けたい

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「便利」は「あたりまえ」になり「不便」にもなる

みなさまのご支援に感謝します! シェアいただくたび、ご支援頂くたびに応援の気持ちを感じると同時に、良い仕組みを仕上げていこうという気持ちが新たになります。 今日は、常々考えていることをお伝えしたいと思います。

便利はいつしか不便になる

「便利になったね」というのは、その技術や道具が発明される前を知っている人の言葉です。 産まれた時からその発明があれば、それは「あたりまえ」になります。 そして、新たな技術や仕組みが始まるとき、「前は不便だったね」となります。 洗濯板から二槽式洗濯機、ドラム式洗濯機ときて、いつか勝手にたたんでくれる洗濯機が発明されたら、「以前は取り出してたたんでたんだもんねえ、不便だったね」となる可能性があるわけです。

それでも変わらないもの

便利がいつしか不便に変わっても、変わらないものがあると私は思います。 それは、手仕事をしている一見無駄な時間に行われるやりとりであったり、工夫であったり、節約されるお金であったり、さまざまです。 縁の木の焙煎機は1回に400グラムしか焙煎できません。その代わり、お客様の好みを伺い、待っていただく間お話をし、繰り返し作業しながら豆の様子や今年の出来と向き合っていきます。 ネパールでも、女性が中心となった手仕事で豆の選り分けや乾燥をしています。そうしてかけた時間は、決して無駄ではないのです。 福祉作業所も手間を惜しまず日々、美味しいクッキーやパンを作り上げます。 手を掛けること、時間をかけること、丹精込めること……それは不便を慈しむことでもあります。 縁の木はそんな時間、関わりを大切にしています。 これからもよろしくお願いいたします。
400グラムずつ焙煎しながらお客様の好みや思い出と、豆と、向き合っています
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