コバタケファームの挑戦！幻の米『京都旭１号』を復活させたい！

プロジェクトの支援募集開始まであと１週間となりました。

これから活動報告の欄を借りまして農業の話やお米の話、食べ物の話などををしていきたいと思います。
また、お米について気になることがありましたらお気軽にコメント欄からご質問下さい。答えられる範囲でお答えいたします。


◆「腹白粒」のおはなし



今回プロジェクト内容に載せる画像を撮っている時に「腹白粒」がちらほら見られることに気づきました。
「腹白粒」とはお米の胚側のデンプン集積が悪い部分が白くなった粒のことで、玄米をパッと見るとわかりにくいのですがカメラのフラッシュによってより鮮明に浮かび上がったわけです。



調べてみると、米が白くなる理由は「登熟時に高温が続く」「栄養が不足している」等様々あるようです。
京都旭１号はコシヒカリより３０日、あきたこまちより５０日も生育期間が長いのでどうしても自然環境の影響を受けやすいのですが、特に今年は９月１５～１６日にかけて通過した台風１８号による影響が大きいと私は考えています。

稲刈りまではできるだけ水を切らさいないほうがよいと言われていますが台風の土石流により山から田んぼに流れる水路が詰まり、稲刈りの１ヶ月以上も前に水が止まってしまったのです。復旧には大勢の人手がいるので今回は水が切れたままで稲刈りを迎えることになりましたが、玄米になった今「あの時水がたりなかったよ」とお米が教えてくれたのですね。

白い部分だけとって食べてみるとでんぷんが少ないぶん味は落ちますが、ごはんとしてたいた場合はこのくらいの量では大きく左右はしません。また、白い部分が体の害になるということもありませんのでどうかご安心くださいませ。

普段店頭に並んだ状態のお米を見ただけでは気づきもしないこういうお米の小さなお話もみなさんと共に学びながら、より美味しいお米づくりを続けていきたいと思っています。